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主婦からカメラマンへ③~カメラマンとしての器を広げてゆく~

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もっと成長したい!

もっとうまくなりたい!

もっともっとレベルアップしたい!


そうは思うものの、何しろ今みたいに「フォトグラファー養成講座」なーんて、無い時代。

子育て応援みたいなので簡単な写真講座くらいはあっても、プロカメラマンにつながるような内容が学べるところは皆無。

図書館の本も片っ端から借りて、書籍で学べるところはひととおりやった。

そうじゃなくて、もっと、ちゃんと現場で使えることをしっかり学べる場はないかと。

ちゃんとカメラマンとして通用するところまで教えてもらえるところはないかと。

そう、一人であがいていた時。


マリコは出会ってしまったんですよ!!


第二の師匠との出会い


それは何で見つけたんだったか・・・

もはやそのへんの記憶がおぼろげなんですが・・・

あったんですよね、ちゃんとカリキュラムをくんで、体系的に写真を教えてくれるところが。

それは、うちから車で1時間ほどの所にあるスタジオで、「初級コース」「中級コース」「上級コース」とコース分けされていて、年間通しての学びが得られるところだったんですね。

スタジオだけど、ロケーション撮影もガンガンされていて、しかも写真がすごく素敵♡

私好み♡

コース別にカリキュラムがあることも、1年間通しての学びであることも、もうこれは私のためにお膳立てしてくださったんですか?!というありがたさ。

だけど、一般向けではあったんですね。

プロを目指す人向けではなかった。

もちろん、そりゃそうです。

主婦からカメラマンを目指すなんて、ちょっと考えられない、そんな時代でしたから。

そんな想定なんてしてるわけない。


ところがマリコは、ここでも頼み込む!(笑)

「実はこういう理由で、ベビーサークルの撮影をしないといけないんです。

カメラマンとしてお金をいただいて撮影するので、なんとかそれに足るレベルまでいきたんです。

プロ養成とかやってないことは知ってるんですが、なんとかそこまで教えてもらえませんか」と。



そしたらまたこれが、神で!

「(今からスタジオを持ちたいとかは無理でしょうけど)それくらいなら、なんとか、大丈夫でしょう」

と、引き受けてくださったんです。


クラスの前で「マリコさんは、プロ志望ですからね。厳しくいきますよ」とか言われて、皆からそんな目で見られて、いらんプレッシャーとも闘い(笑)

でも、その厳しさも本当ありがたかったなぁ。

クラスの前後の時間で、それまでに撮った写真をもっていって、添削してくださったり。

細かいアドバイスもたくさんいただきました。

このころはもうとにかく自信がないし、「カメラマン」「プロ」の重さにおし潰されそうになっていたので、先生の核心を突いた一言で半泣きになっていたことも多々。

めっちゃ優しい先生なんですけどね。

そしてその写真教室から今カメラマンをしている方は結構いらっしゃるという事実。

もう、こんな奇跡的な出会いの連続で、私は今ここにこうしています。

ありがとうしかない。


まだ子どもは小さかったので、おばあちゃんちに預けて、車で往復2時間。

ずっとペーパードライバーだった私にはもう運転だけでぐったりでしたけど、1年経つころにはすっかり慣れて。

カリキュラムが終わった後も、おもしろそうなイベントがあるたびに参加させていただきました。

本当たくさんのことを学ばせていただいたなぁ。



しかし、ここでもまだ!学びは終わらないのです。


必要なことは自分で見つけて学びに行く


第一の師匠、第二の師匠になんとか「プロカメラマン」としてお仕事ができるところまで引き上げてもらって、

第一の師匠から引き継いだベビーサークルの撮影も、ベビーマッサージから徐々に範囲は広がって、ロケーション撮影や、ママ向けのフォトレッスンなんかもさせてもらえるようになり。

それと並行して、

自分でも公園で撮影会を始めたり、地元での繋がりから撮影のご依頼をいただくことも増えてきました。


自主開催のものは、ピンポイントで「公園で、ママとお子さんを」撮る、というところから、少しずつ幅が広がっていくんですね。

困ったのは、その度に、その専門性についての知識や技術の習得が必要になること。

「公園でファミリー撮影をしています」

→「神社での七五三・お宮参り撮影」

このあたりなら、なんとなく対応できそうな気はするけど

(もちろん特化した必要な学びはあります。ただ、知らなくても、技術的にできないことはないということね)


だけど、

「公園でファミリー撮影」

→「舞台でクラシックバレエの発表会撮影」

となると、おいちょっと待て、ってなりますよね(笑)


だけどそのバレエの先生は、それまでのカメラマンさんじゃなく「マリコさんに撮って欲しい」って言うし、

私の技術的な不安なんかをお伝えしても「それでも良いから」って仰ってくださる。

そしたらもう、やるよね、マリコなら(笑)


ちょうどタイミングよく、東京から講師の方が来られて「動体撮影」に特化した講座があって、もちろんそれにとびついて参加して。

図書館でバレエの本も借りて勉強するし、

バレエのレッスン中にお邪魔して撮影の練習させてもらったり、

先生に「バレエ的に良いポーズのポイント」を教えてもらったり。

(素人から見た「きれいなポーズ」は、ダンサー的にはあまり良くないという、あるある。ぱっと見のきれいさだけじゃなく、指先や足先の細かい角度まで見てる、プロの目。ここは、まだまだ私も見極めが難しい)


こうやって、「〇〇を撮る」となった時に、それに必要なことを自分で見つけて、それを学べるところを探して、という作業は、暗闇を探るようで、なかなかしんどかったなぁ。

最初から最後まで全部教えてもらえるような環境になかったから、全部自分でやるしかなかったんだけど。

でもそうやって少しずつできることが増え、自分の世界が広がって。

未知の世界をちょっとずつ開拓していくような感じは、割と嫌いじゃないかも(笑)

もしかしたら、最初からそういうカリキュラムに沿って一から十まで学んでいくようなところでは、私はそんなにおもしろさを感じなかったかもしれないな。


「公園で、ご家族を撮る」から始まって、

七五三、お宮参り

お誕生日

成人式

マタニティ

ニューボーン

ウエディング

バレエ発表会・ピアノ発表会

プロフィール写真撮影

スクールフォト

どれもこれも、「マリコさん、こんなんできる?」「こんなん撮って欲しいねんけど」というお客様の声から始まり、

それに対応できるように必死で必要なことを身に着けていく!

そんな繰り返しで、ここまで来たように思います。


そしてこれから


最初はね、きっとこれからも、こうして自分の枠を拡大してはその中身を充実させて、どんどん自分のできることを大きく広くしていくんだろうなぁって思ってたんです。

だって、それが私のやりたいことだったから。


「ホームカメラマン」とは

「ホームカメラマン」っていうのは、「ホームドクター」とかけてて、ご家族に何かあったときに、まず行く、かかりつけの場所、というイメージで付けています。

私は、カメラマンと言っても、雑誌や広告のカメラマンではなく、ご家族の日々の中にあるカメラマンになりたかった。

ご家族の行事やイベントに関することは、ひととおり、なんでも撮れるようになりたかった。

二人が出会い、お腹に赤ちゃんがやってきて、産まれ、過ごしていく日々の中で、お参りや記念日のハレの日も、普段の暮らしも。

全部が宝物であること。

私も、3人の子どもと日々過ごす中で、日常の中にこそ大切にしたい宝物があることに気付いたから。


今ね、こうやって「ひととおり」だいたいは撮れるようになってきて、このタイミングで他からご依頼をいただいたときに、

「これ、本当に私がやりたいことかな?」

って感じることが度々あったんですね。


これまでだったら、なんでも「経験として」やっておいて損はないだろう、っていうところがあって。

(だって、なんでもできるようになりたかったから)

(あと、基本的にマリコは好奇心旺盛です 笑)


だけど、

きっとこれからは、「自分が本当にやりたいこと」に、もっとフォーカスしていくんだと思います。


ここ数年で出張撮影のカメラマンさんも増えてきて、「別に、私じゃなくても良いんじゃない?」ということは、「他を当たってください」っていうのも言いやすくなったしね。

そうだ、だから、「私が本当にやりたいこと」プラス「マリコさんに!撮って欲しい!」という方に、よりフォーカスしたいんだな。

って、今書いてて気付きました。(笑)


あったかい人たちと、

あったかい世界を生きていきたいんだな。


ご家族の歴史の中に。

ご家族の、日々の中に。

「ホームカメラマン」を、ぜひ。

その愛おしい日々を、ちゃんとつかまえてほしいから。

写真は、流れてしまう時間を、目に見えて手に取れる形で物質化することができるから。

そこに、あなたも写っていて欲しいから。



写真で世界に輝きを。


***あなたのホームカメラマンmariko***


Your home photographer MARIKO

フリーカメラマン 前田真梨子


★写真撮影のご依頼は

LINE公式アカウント→(ID:@pzc9542v)

https://lin.ee/tVzfSla


もしくはメール

photomariko34@gmail.com

からお願いします。

【出張可能エリア】

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