カメラが持つ人生を変える力

カメラは人生を変えます。

人生を変えると言ってもそんな大層なことを言っているわけではありません。
もしあなたが駅まで行く途中で魅力的な光景を見つけて3分立ち寄りスナップを撮ったとしたら、もしかしたら乗る電車が一本遅くなるかもしれません。
この乗る電車を変えるという「ほんの少しの分岐を作る力」がまさにカメラの人生を変える力です。

ほんの少しの分岐には、どこかで差が吸収される「合流する分岐」と、違いを広げる方向の出来事が続くきっかけになって二度と同じ人生には戻ってこない「合流しない分岐」があります。
例えば違う電車に乗ることで偶然友人に会って折角だからとカフェに行き、近況を聞いたらやる気が出てきて次の日から頑張ろうとなったら、もうそれは「合流しない分岐」になり得ます。

カメラを持っているとこのような「合流しない分岐」のきっかけになる出来事が本当にたくさん起きます。
取るに足らない写真を撮るために押したどのシャッターも分岐のきっかけになり得るのがカメラの面白さだと思います。

カメラ以外にも人生を変えやすい道具はたくさんあります。
家や車がその最たる例だと思うのですが、カメラはそれよりも安価で持ち運びが可能でいつも身近にあり、いつでも人生を変えるチャンスを待っているように思えます。