今日は1枚も写真を撮らなかった日だった
いつものように首からカメラを下げて出勤。会社に着く前にはかばんにしまう。
それが僕の日課。
僕はどういうわけか、どういうタイミングかで、写真を選んで、好きなことになった。
写真のなにがいいって、ありふれたこの世界であっても、自分なりの美しさを見出そうとする。その観察眼が身につく。
カメラを持っていても、持っていなくても、ちょっとしたところで、美しい、世界って愛おしいって見える瞬間が転がっていることに気づく。
正直なところ、このところ調子があまり良くない。でもね、カメラ持っているだけで、きっとなにか美しい光景に出会えるんじゃないか。そんなふうに思える。
それが、どんなに毎日の救いになっていることか。
だから、僕は毎日カメラを持っている。たとえシャッターを押さなかったとしても。
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