富士フィルム X-T3を借りました (PART 1)


画像1

富士フイルムX-T3をレンタルしてみました。

X-T3は新しいカメラの購入候補の一つです。
フルサイズミラーレスが注目を浴びていますが、全体のバランスを考えると
APS-Cも非常に魅力的です。

APS-Cのカメラは各社から出ていますが、
レンズを見てみると、富士フイルム以外は

レンズラインナップが不十分です。
特に単焦点のラインナップは少なく、
フルサイズ用レンズを併用する必要があります。

富士フイルムの魅力は、単焦点レンズを含めた
APS-C用レンズのラインナップ。
とても魅力的かつ手頃な価格の短焦点レンズが
APS-C専用で多く用意されています。

購入を検討しようと借りてみました。
借りたのはXF35mm F1.4と16-55mm F2.8-4の2本です。
富士イメージングプラザでは、現行モデルを借りることができます。
当日返却ならば、一部を除いて無料で借りることができます。
有料ですが中判カメラも借りることができますよ。

カメラは店頭で触っただけではなかなかわからないことも多く
レビューでも自分の好みと違っていることもあるので
事前に試せるのはとても嬉しいですね。

画像2

カメラを受け取って早速出かけます。
いつものカメラの操作性に近づけるために、親指AFを設定します。
そのあとヒストグラムを表示・非表示の設定と

被写体深度確認のボタン割当をしました。
撮影は基本的にマニュアル。
マニュアルがやりやすそうなのがフジのカメラの良さですね。
シャッタースピードは変えづらいので「T」に合わせて電子ダイヤルのみ。
それ以外はダイヤルを使用します。絞りリングとISO感度ダイヤルが
本当に便利です。

フィルムシミュレーションは、初めてということもありPROVIAで。
キヤノンの「スタンダード」よりも落ち着いており好みです。

最初は35mm F1.4単焦点。
1枚目の写真は2枚目に撮影したものです。
自宅に戻りパソコンで開いて確認してみて、レンズの歪みの少なさ、
シャープさに驚きました。このレンズF1.4の大口径ながら
軽量コンパクトで素晴らしいですね。

2枚目のカットで驚いたのはダイナミックレンジの広さ。
今のカメラは基本的にどれも最終出力に必要な
ダイナミックレンジは確保されているのですが、

JPEGへの書き出しの設定では
ギリギリのところで、白とび、黒つぶれになりやすいです。
ところがこのカットのようにかなりの明暗さがありながら、空の青さから
暗い部分までを綺麗に描写しています。

特に空は、コントラストを下げすぎて眠く
なることなく、絶妙なところで青空を残しています。
右側のガラスの明るい部分のトーンもハイライトまで滑らか。良いですね。

画像3

ズームレンズも試してみました。
これはキットレンズに設定されているレンズですが、
一般的なキットレンズとは違い、開放F値が明るいです。
望遠側でもF4で、手振れ補正付きで軽量コンパクトです。

このレンズもズームレンズながら、描写が周辺まで非常にシャープ、
フリンジもありません。
PROVIAの色合いもとてもいいですね。

画像4

このレンズも歪みはとても少ないです。

ただ木々の描写は少し特殊ですね。
他の方も指摘しているので

X-TransCMOSセンサーの特徴だろうと思いますが、
遠景の葉っぱの描写がすこしボヤッとします。

等倍で見なければ気になりませんが
拡大するとベイヤーセンサーの等倍とは違う

ボヤッとした感じになったりグルグルと
巻いているような描写になっていることがあります。

写真をすこし縮小すると気にならなくなりますし、ベイヤーセンサーの
写真と違って縮小した時に変にエッジが立ったような
ギスギスした感じはないのは素晴らしいです。
プリントアウトする場合にもベイヤーよりも自然に描写されると思います。

(PART2に続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?