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デザイン制作に必要な3つの目線

こんにちは。

フリーランス(個人事業主)のまま、広告制作会社に就職したSaygoです。

今回のタイトルを見て、ブログ記事を読みに来てくれている方の多くはデザイナーの方が多いかと思います。もしくはデザイン会社を経営されている方で、クライアントの想いや願いに効果を発揮し結果に繋がるデザインの創り方を知りたいと想い読んでくれている方かな、と思います。

最後まで読んで頂き、デザイン制作のヒントや参考などを多く感じて頂ければ嬉しく想います。そして、デザイン作成を依頼する側の人たちにもぜひ読んで頂きたい内容にもなっています。

今回のデザインという言葉が持つ意味の範囲はウェブも紙媒体も含んだ、大きなカテゴリーでのデザイン(広告)となります。


ちょっと雑談

いきなり雑談からになりますが、独立起業(開業)して直ぐの時は色んな面で大変なことがあると思います。僕もそうでした。特に資金面に関して開業して直ぐの時は、自分達で出来るなら、とのことで目の前にある事案は外の専門会社様に頼らず自分達でどうにかしようとする方は多くいると想います。

やり方が分からなくても今ならネットをググれば大概のことは調べられるし、手順もある程度解るし、なんとかやれるケースが多いと想います。

でも僕は外部の専門家や専門会社様に依頼しました。

その方が自分達でやるよりも精度が高く、しっかりとした物/結果に繋がる物が出来上がってくると想ったからです。正直、金銭的に苦しかったですがその分、自分達の仕事に専念できたし、そして還ってきた物/結果は想定を大きく上回っていました。

餅は餅屋

の言葉の本当の意味をこの時、学んだことをよく覚えています。『広告デザイン(以下、デザイン)』についても、“出来ることは自分でやる” よりも、外部の制作会社やクリエイター/デザイナーに依頼した方が結果はとても出やすいです。

今回は解りやすく進めていくため、デザイナーの言葉を主としていき、そして「お客様」という言葉が飛び交うこともあり、お客様は「依頼主のお客様」のこととして読んでください。


3つの視点

デザイナーというのは最低【=基本的】3つの目線で物事をデザインしていきます。

・依頼主目線:発信者/売り手の純粋なビジネスへの想い
・デザイナー目線:依頼主の目標や目的への最適な道程作り
・お客様目線:実際に商品/サービスを受け入れる目線

詳しく説明していきますね。


依頼主目線

依頼主目線で創る、という目線です。

依頼主の目線で創るのは当然だと言われるかと想いますがきちんとご説明すると、デザイナーというのは、扱う商品やサービスが持っている良質な面だけでなく、付加価値も巧みに表現して、デザインしていきます。

この付加価値というのは、その商品やサービスを含むビジネスそのものを通じてお客様や世の中にどういった効果を生むか、といった価値のことになります。そう、依頼主が本質的に言いたいことです。デザイナーはどういった案件でも、依頼主(ビジネス)の理念を念頭に置いてデザインしています。

依頼主自身だけで制作してしまうと、売りたいとか認知されたいとの想いが強くなりすぎて、それらの本質を置き去りにされてしまっていることが多く見受けられます。

情報を詰め込みすぎて雑多な感じになってしまった、ということは誰にでも多かれ少なかれあると思います。そういった状況というのはビジネスを通じて発信したいことが本質以外の他の素材や情報に埋もれてしまっている、勿体無いことになります。


デザイナー目線

この目線も避けては通れない事であり、大きなポイントとなります。

デザイナーは依頼主が言いたいこと、発信したいことを単純にデザイン(ビジュアル化)しているのではなく、依頼主が持っている目標や結果まで辿り着くことの出来る道程もデザインします。自分達でやってしまうと、どうしても言いたいことや発信したいことに比重が重くなってしっまい、その先にある目標や結果が組み込まれているようで組み込まれていないデザインとなる傾向が強くあります。

「何となく想っていたのと違う」というのは、目標や結果がそのデザインに組み込まれていないことを無意識に感じているからです。

そして、オリジナリティーの有無にも大きく影響します。そもそもデザインが上手い下手だけで依頼主は制作会社やデザイナーを選んでいません。生み出されるデザインが好きだから依頼するといった傾向も多くあると感じています。デザインが好き、は感性がデザイナーと似ていると言い換えてもいいです。

好きといった感性が似ていると思考法はもちろん、発想法なども似ている傾向が強いことから、依頼主の想いを汲み取ったオリジナリティーを生むことに大変強く影響してきます。もちろん費用対効果や結果(実績)も含んで考えることも大切にしていますが、デザイナーが創るデザインのオリジナリティーというのは、依頼主の好みも強く含んでいます。

オリジナリティーあるデザイン、というのは依頼主の好みを如何に正確にカタチにしているか、といった要素が多分にデザインされている時に使う言葉です。

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お客様目線

依頼主のお客様、いわゆるユーザー目線です。この目線、かなり重要です。

実際にサービスを受ける/商品を買う/お得感を体感する/といったことは、依頼主のお客様が体験することです。お客様が、

どういったデザインを見た時にアクションを起こしやすいか。
どういったデザインを見た時に興味を持ってくれるか。
どういったデザインを見た時に感動してくれるか。

そういったことを想定しながらデザイナーはデザインを創っています。いくら依頼主がデザインに満足してもお客様が満足しない場合やアクションに移してもらえない場合、結果や効果は伴ってきません。

仏作って魂入れず

なことになってしまいます。デザイナーというのは、実際に依頼してくださった依頼主の想いや願い、そしてお客様の目線も考えてデザインをします。

お客様がどういった目線で成果物となるデザインを見るか

といった本当の意味での【第三者目線】でデザインしています。実際に手にした時の感じ方はどうなるか、サービスを受ける時/受けた後はどんな思いをするか、といったモノを売る訴求ポイントよりも、モノを購入したり、サービスを受けた後の体験やコトの物語(ストーリー)を想像して、デザイン(広告)を作っています。モノ訴求ではなく、コト訴求のポイントを重視してデザイナーは作っています。


デザイン制作の見積書について

ここまで読まれて、気がつかれた方も多いと想いますが、デザイナーはパソコンに向かって創っている時間よりも、考えている時間の方が多いです。

依頼主と向き合って、ヒアリング/打ち合わせをしている時間も、みなさんが想われている以上に多く費やしています。デザイン制作を依頼して、お見積書が手元に届いた後、、、

そのお見積書にある、【工程:人/日(時間)】といった項目はその考えている時間や打ち合わせに対する費用のことだと想ってください。

デザインの制作にかかる料金だけでなく、考える・アイデアを練りカタチにする、といったことにも料金がかかることを理解して頂けると多くのデザイナーは喜ぶと想います。


ちなみにこちらの記事でより詳しく【工程】のことを書いています。


さいごに

今回のブログ記事で、どのような課程でデザインのアイデアを出しているか、どういった目線でデザインを創っているか、そしてどのような想いでお客様と向き合い、それをデザインに落とし込んでいるか。

この記事が今後の販促活動や広告制作の参考にして頂ければ嬉しく想います。最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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