いいねと食卓
ふと思った。いいね!は食卓に似ているじゃないか。
いや、いいね!を取り巻く最近のfacebookが食卓に似ているのかもしれない。
タイムラインは料理の並ぶテーブルで、投稿は会話。いいね!は相槌や笑いといった返しのリアクション。
実名でかつ、相応のことがなければ投稿されることが無くなったfbのタイムラインは、食卓という少し堅実な表現が相応しい。
ちなみに勝手なイメージでいうと、インスタはギロッポンあたりの外人の多いクラブ、twitterは渋谷のハチ公前だ。
インスタはジャスティンビーバーを横目に知り合いじゃない人(特に海外)からも「ウェーイ」といいね!をもらい、twitterはひそひそと思い思いにつぶやきが繰り広げられているかと思いきや一気にハロウィン当日状態にパンクすることもしばしば。
facebookに話を戻すと、最近はめっきり他人の投稿をみることは少なくなった。
それを察したfacebookが「○○さんが久しぶりにコンテンツを投稿しました」なんてお知らせ機能をつけたかと思えば、【ご報告】本日を持ちまして3年お世話になった○○社を退職いたしました!上司に恵まれ...か、○○と○○ちゃん結婚おめでとう!幸せオーラたくさんいただきました~末永くお幸せに♪の2パターンくらいしか見ていない気もする。
だけど、相変わらず広告やいいねしたページの投稿は滝のように流れてくるから、会話は滅多にしないけどテレビだけがひたすら流れ続けるタワマン家族の食卓みたいに今のfacebookはなっている。
30~50代のリーマン世代は何も気にせずお昼に食べたカツ丼とかの写真をアップしつづけるんだけども。
ちなみに若者はfacebookを本当に離れたのかと思って、オンライン中表示を1日調査したことがあったけど、そんなことなくみんな1日1回はだいたいアクセスしてるのね。
投稿を1年くらいしてない人が2~3時間ずっとオンライン中だったのは正直ビビった。
いわゆる見る専のユーザで、投稿しない人に限って極端に滞在時間が長いパターンもあるのかもしれない。
実名のfacebookは、家の食卓みたいに若者にとっては刺激がなくなったから、ギロッポンや渋谷に遊びにいきたくなるんだけど、ちゃんと我が家って感覚も残ってるから、帰る時になると帰ってくるんだよね。
ということで自分はやっぱり我が家の食卓が落ち着くわけです。
facebookを使い続けるおじちゃん世代は、きっと今日もいつもの食卓を楽しみに岐路に着く。テレビもいいけど、たまには娘の声も聞きたいなぁ〜なんて思いながら。
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