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【レビュー】TAMRON 28-200mm F2.8-5.6 Di Ⅲ RXDって東京ディズニーリゾートでどのくらい使えるの?

はじめに

前回の記事で推したTAMRONの28-200mm F2.8-5.6 Di Ⅲ RXD(以下、TAMRON A071)を東京ディズニーリゾートで実際に使うとどんな感じか、レビューしたいと思います。

細かいスペックについては↑の公式ページを見て頂くとして、TAMRON A071を簡単に言うと
【良いところ】
・被写体にすごい寄ってもピントがちゃんと合うし、ボケる
・広い風景から結構遠くのところまでズームでき、大抵のものは撮れる
・純正の高倍率ズームより、解像感に優れている
・(性能から考えれば)とても軽い
・(性能から考えれば)とても安い
【もう少しなところ】
・暗いところでのオートフォーカスがやや弱い
・結構遠くまでは撮れるけど、ものすごい望遠というわけでもない
・簡易防滴構造ではあるが、防水ではない
となります。

以降のレビュー写真はすべてSONY α7RIIにTAMRON A071を装着して撮影した、JPEG撮って出しの写真です。一切加工していないので「こういう写真が撮れるんだな」の参考になればと思います。

①近接撮影(フード、小物)

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[TAMRON A071 34mm F8]
広角端での最短撮影距離は0.19mです。これはレンズの長さを考えるとほぼ対象に触れてしまうのではないか、というくらい近づいて撮影できます。
パークではフードを撮る機会が非常に多いと思いますので、近づいて撮影できるというのは非常に大きいです。

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[TAMRON A071 31mm F2.8]
パーク内の屋内のレストランは暗い場合が多いため、スマホで撮影すると結構ザラザラな写真になってしまったりしますよね。開放F値2.8で撮影することができるこのレンズでは、ノイズの少ない綺麗な写真を撮ることができます。
ただし、F2.8で近寄りすぎると、この写真のようにボケすぎてしまって何が撮りたいのかよくわからなくなってしまいますよね。そういった場合は絞って撮りましょう。

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[TAMRON A071 29mm F2.8]
「シンデレラのフェアリーテイルホール」に展示されているシンデレラの写真です。12時間際を指している時計を見ながら急いで帰るシンデレラのシーンですが、時計がメインでシンデレラは小さなフィギュアで表現されています。
これを下から撮影し、シンデレラを前ボケで捉えることでダイナミックでスケールの大きい写真にできています。こういった写真はスマホでも撮影できませんし、一般的な一眼レフのキットレンズ等でもできない表現です。

②広角風景撮影

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[TAMRON A071 28mm F2.8]
広角28mmは壮大な風景写真を撮るという意味では狭く感じ、最近のスマートフォンに近い画角です。
ただ、パークはそもそも壮大な形式が多いので、正直狭いなぁと感じることは少ないでしょう。それよりもこの空や海の青色の表現、とても良いですよね。カールツァイスのレンズのようです。

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[TAMRON A071 58mm F4]
夜景で少し寄ってみました。一般的な高倍率ズームよりも解像感に優れていて、とても綺麗に撮れていますね。レンズの明るさも活かされています。

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[TAMRON A071 35mm F3.5]
「タワー・オブ・テラー」を噴水越しに撮影してみました。
噴水自体は素早く動いてしかも光っているので、スマートフォンなどでの撮影では背景がこんなに綺麗に撮れません。このような地面スレスレでの撮影でも、レンズ自体が軽いので長時間構えても疲れが少ないですね。

③ショーパレでの望遠側の使用

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[TAMRON A071 153mm F5.6]
「ミッキー&フレンズのグリーティングパレード」のような、パレードルートを通るパレードの場合は、望遠200mmあれば十分にキャラクターのアップを撮ることができます。
安価な望遠レンズの場合は、ボケがあまりなく背景がうるさくなってしまう場合も多いのですが、良い感じにキャラクターが際立っていますね。

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[TAMRON A071 Super35 300mm F5.6]
こちらはSuper35mmと呼ばれる、フルサイズセンサーの中のAPS-Cサイズ分を使用して、1.5倍の焦点距離で撮影できるモードで撮影した写真です。
F値はそのままで、200mmの1.5倍なので300mmで撮影しています。
「ミッキー&フレンズのキャッスルグリーティング」で、キャラクターが登場してすぐのシーンを3列目くらいから撮影しています。300mmでの撮影の場合、キャラクターはこのくらいの大きさとなります。
これを十分と考えるか物足りないと考えるかは人それぞれだと思いますが、SONYのミラーレス一眼には「全画素超解像ズーム」という画質の劣化を最小限にして2倍ズームする、という機能がありますのでその場合600mmまで伸びます。
どうしてもという場合はそれを使えば十分かなと個人的には思いますが、「全画素超解像ズーム」の注意点としては、利用時のオートフォーカスが中央に固定されてしまう、というものがあります。と言っても使う時は大抵中央にキャラクターを持ってきて撮影しますから、あまり影響はないかと思います。

④アトラクションの撮影

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[TAMRON A071 113mm F5]
撮影が可能なアトラクションは多いですが、大抵が暗闇なので撮影するにはそれなりに練習が必要です。
「カントリー・ベア・シアター」のテディ・バラは登場シーンが短いですが動きが単純で光量も割とあるので、撮影しやすいキャラクターです。

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[TAMRON A071 161mm F5.6]
「美女と野獣 魔法のものがたり」のプレショー場面はかなり暗く難易度が高いです。シャッタースピードは当然遅くなりますが、対象はほとんど動かないので、あとは自分がいかに動かないかの勝負です。

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[TAMRON A071 149mm F5.6]
ライドは速いスピードで動き回るため、暗いシーンでの撮影は困難を極めます。「はじめに」でも触れましたが、TAMRON A071は暗所でのオートフォーカスが遅いという欠点があるため、こういったシーンで綺麗な写真を撮ることはかなり難しいです。

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[TAMRON A071 200mm F5.6]
一方で、「イッツ・ア・スモール・ワールド」のような全体的に明るいアトラクションでは望遠側でも十分にオートフォーカスを利用して撮影できます。
このピノキオのように、一瞬だけ見ることができる隠れキャラクターのようなものを絶対捉えたい、という場合にはマニュアルフォーカスでは間に合いません。

⑤まとめ

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[TAMRON A071 37mm F3.5]
TAMRON A071は新品でも7万円台から購入可能という安い価格ながら、東京ディズニーリゾートとの相性が非常に良いレンズです。
これ一本でほぼすべてのシーンが撮影可能であることに加えて、非常に綺麗に撮れます。荷物を軽くしたい、パーク内でレンズ交換でバタバタしたくないというのは共通の悩みであると思いますので、それを叶えてくれる素晴らしい1本だと思います。

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[TAMRON A071 41mm F3.2]
このレンズが弱いシーンもいくつか紹介させて頂きましたが、そこは我慢できなくなった時にそこをカバーするレンズを買い足せばいいと思います。
・超広角レンズ
・超望遠レンズ
・明るい単焦点
など。個人的には「明るい単焦点」がお勧めですよ。

Yuz.

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