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スマートフォンで人物撮影時に気をつける必要がある理由

スマートフォン、iphone15Proなど最新鋭の機種が次々発売されて写真を撮るための「技術」が進んでいる感がある。「高い機種だから自分が希望する写真(含む画角)が撮れるはずだ!と考えても不思議ではない(自分も写真撮ることに携わっていなかったらそう思っていたと思う)。

そんな進化が凄そうなスマートフォン業界。実は写真について進化が止まっている分野がある。それは

「レンズ」

である。「いやいや、ポートレート撮影機能は複眼レンズの賜物じゃないですか!」と言われそうだけど(あの機能は二枚の写真を合わせるという事で背景ボケを作っている)「センサーは進化しているがレンズは?」な現状である(他ISOがオート以外ないとかあるがこちらでは割愛する)。

レンズが進化しない理由は?

「スマートフォンは薄くなくてはいけない」

という宿命があるからというのが理由である。薄いからセンサーからレンズまでの距離がそんなにない。ということは?必然的に「広角レンズ」となる。

広角レンズ、撮影では「風景」を撮るのに適したレンズとして知られている。12mmの単焦点レンズ、24-70mmのズームにおいての広角側を使ってワイドな写真を撮るにに適していると思う。

2017.4.19 ニューヨーク ブルックリン橋
14mm単焦点レンズで撮影(Nikon D750/Samyang 14 F1.8)

これを見て多くの人が気付く点が「端の方が歪んでいる」ということであると思う。そう、広角では「歪み」が出るのである。

14mmは流石に人物撮影では使わないが、スマートフォンのレンズはiPhoneSE第三世代の場合は4mm。35mm版換算で「28mm」である。

28mmは結構広角なレンズ。当然のように端は近くで撮った場合は「歪む」。その辺りはこの記事を参照されたい。

記事中で焦点距離が違うレンズで人物の顔を撮影した比較画像があるので、そちらを参考にされたい。

ニューヨーク タイムズスクエア
2017.4.19撮影 14mm シャッタースピード 1/4秒

要するに

「スマートフォンでの人物撮影は撮る側が注意すべきポイントをしっかり把握した上で撮らないと難しい」

ということになる。「注意すべきポイント」については、各自調査されたいと思う(要は歪ませずに撮るという事が出来るように!である)。

「写真館やプロ」の人は人物撮影については「プロ」なので、焦点距離についても熟知しており、多くのフォトグラファーが、依頼者の人に対して機材・撮影手法(光・アングル・ポージング)をしっかり把握した上で対応しているから出て来る写真がスマートフォンのそれとは違った「歪まずにその人がその人である」写真が提供される「はず」である。もし「そうでない」場合は使用しているレンズをチェックして、なぜそのレンズを使っているか?と聞いてみたら良いと思う(費用を支払うのであるから当然聞いて良いと考える)。

*背景のボケ方・暗い場所でも明るくなど一眼レフならではの写真もある

「写真館やプロが撮った写真」でない「エントリーシート写真」でも良いが

「ほぼ歪んでいないその人がその人であるように写った写真」

を提出する必要はあるのでは?と考えることを述べて締めることとする。


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