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偈頌:鳥の贈り物

鳥のさえずりがきこえる

私はその歌声と1つになる

贈り物はいつでもそこにある

準備されたときだけ その事実に気づける


この偈頌を書いた後で、鳥のさえずりが実際に聞こえ出しました。人間は存在しているものを認識しているわけではありません。認識しているものを存在していると思っています。もう少し簡単な表現でいうと、今そこにあるものを見たり聞いたりしているわけではなくて、見えるもの聞こえるものをそこにあるものだと捉えているのです。つまり、自分にとって見えないものや聞こえないものは、存在していないものになっているのです。頭のなかのことで忙しいとき、自分の周りで起こっている美しいことや心が豊かになることは全く自分に入ってこない。入ってこないということは存在しないものになっている。このことに気づくことは、おそらく生きていく上で極めて、極めて重要です。人間は絶望的なほどに自分の認識だけで生きています。しかももっと悲しいことにその認識は周りや世間、社会の影響で大きく歪められます。大事なことは何か、何に本当は集中していられた方が自分は豊かな気持ちでいられるのか、限られた時間の中で過ごす私たちにとって、集中する対象を選択するのは大事なことです。私も日々何を選択するか、それは贈り物でありたいと思います。その訓練をしています。

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