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偈頌:気づきの時間

等間隔で刻まれるつくられた時間

節目に与えられる気づきの瞬間

鐘が響く この世界に

息が流れる この身体に


韻を踏んで、詩を書いてみました。大きな時計台のもとで、人々が暮らしていて、そこに鐘が鳴り響く。それはあらゆる人の人生、あらゆる人の身体を突き抜けて、呼吸への気づきを与えます。そのようなイメージを詩を借りて表現しました。ティクナットハンがつくったフランスのプラムビレッジでは、15分に1回、鐘が鳴り、その鐘の音を聴いたら、作業をやめて、皆呼吸に戻るのだそうです。僕はそのことを知って、早速15分刻みで音が鳴る時計を部屋に設置しました。等間隔で私は呼吸に戻ることができるようになりました。私は自分の部屋にいる間、この世界に鳴り響く鐘の音を想像しながら、この身体に流れる呼吸とリズムを感じるようにしています。この世界に生まれた以上は、一瞬一瞬を豊かに生きたい、そう思うようになったのです。時計は未来ばかりを予感させてしまうツールになったりしてしまいます。それでは、時計の真価は発揮されないのではないでしょうか。等間隔に与えられる気づきの時間によって、この身体は生きていることを感じられる。そんなふうに"時計"というものを見ることにしたのです。

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