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偈頌:共に食事する

あなたと一緒にとる食事が

怒りや不満とともに 食べられることがないように

味と生命を感じながら

ゆっくり味わいませんか


僕もよくやってしまう非常に良くない習性があります。食事中にあんまり楽しくない話をしてしまうということです。食事を怒りや不満などネガティブなものとともに食べてしまうというのは、大変残念な食事の仕方です。食べ物がそこにあるのに、味や生命を忘れて食べてしまう。こんなにもったいないことはないと思います。食べ物はまさに私の身体を構成しています。その食べ物への敬意を持ちたい、そんなときがあります。食べ物から命をいただくということは、その食べ物は消化され、その命は私の中で生きることになります。そのような営みを食事と捉えたとき、目の前にいる大事な人もまた、そのような営みを共有している人です。だとするならば、怒りや不満とともに食べ物を食べることではなく、豊かで楽しく食べたいものです。そんなふうにご飯を食べられる相手と人は一緒にいたいと思います。自分への強い戒めとして、この偈頌を書きました。僕はこのことが頭でわかっているのにできないことがある。その度に申し訳ないと思ってしまうからです。もちろん申し訳ないと思ってしまうようなことはしないほうがいいのです。一口一口味を感じながら、豊かに食べられるように意識したいと思っています。

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