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サンケン電気、4~6月利益は6.8倍

パワー半導体(※)が主力製品である
サンケン電気<6707>の
2024年3月期
第1四半期(23年4~6月)の業績は
売上高:前年比21%増の599億円
経常利益:同6.8倍の79億4千万円
となりました
(※)交流を直流に変換したり電圧を下げることにより
電気を制御する半導体

23年3月期
第4四半期(1~3月)の
売上高:前年比33%増の621億円
経常利益:同2.5倍の99億2千万円
に比べると、売上の伸びは鈍化していますが
好調を続けていると判断しています


【自動車・産業用の好調続く】
用途別では
主力の自動車向けが
前年比27%増(332億円)
と好調を持続しています
車載半導体に対する需要は
自動車の環境対応、安全機能強化の動きを受け
EV(電気自動車)、自動運転向けが増加基調です

産機・民生・その他向けも
同33%増(136億円)
と好調です
太陽光発電をはじめとするクリーンエネルギー施設向けや
FA(生産自動化)関連向けが大幅に伸長しました

白物家電向けは
同1%減(131億円)
と減少しました
中国においてエアコンなどの需要が伸び悩み
顧客(電機メーカー)の在庫調整が続いています

平均為替レートは
1ドル=137円50銭と
前年(129円74銭)に比べ円安(7円76銭)で推移したことも
業績を押し上げました


【会社予想は87%増益】
上期(23年4~9月)業績の会社予想は
売上高:前年比10%増の1160億円
経常利益:同87%増の157億円
ですが

第2四半期(7~9月)が
売上高:前年比0.7%減の561億円
経常利益:同7%増の77億6千万円
と、売上が前年を下回り、経常利益の伸びが著しく鈍化しても
会社予想を達成できます

自動車向けはEV、自動運転関連の市場拡大が続きそうで
産機はクリーンエネルギー、FA向けに
パワー半導体の需要は堅調に推移すると見ています
また
大量のデータを分析できるAI(人工知能)の利用増加に伴い
データセンターの増設需要が高まり
データセンター向けにも市場が拡大する可能性があります

前年7~9月の為替レート(138円29銭)に対し
大幅な円安で推移していることもあり
上期業績は会社予想を上回ることが期待されます


(注)これは情報の提供のみを目的としており
特定の銘柄を推奨するものではありません
銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は
御客様御自身の判断にて御願い致します

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