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#29 東京の西インド料理店まとめ。あと、マハラシュトラのお母さんのレシピ

最近なんだか西インドに縁がある。先日プネー出身のインド人の友人のお母さんが来日し、そのまま日本に2~3ヶ月いるからマハラシュトラ料理会を手伝ってほしいと言われた。
自分は2つ返事でOKし、ボランティアで二回、料理会の運営をした。日本ではなかなか食べられない家庭料理だったので興奮した。

今回は都内で食べられる西インド料理と、お母さんに教わった家庭料理のレシピについて書きます。


都内で食べられる西インド料理

最近は、そんなに毎日カレーばっかり食べているわけではないような人からも「なんか南インド料理というのがあるらしい」という話を聞いたりすることが増えた。まだまだ都市圏中心なのかもしれないが、かなり「南インド料理」というのが市民権を得てきたらしい。

では西インド料理はどうなんだろうか。西インドにもまだまだ美味しいものはあると思うけど、日本だと食べられるお店もまだまだ限られる。

Wikipediaによると、西インドには砂漠で有名なラジャスターン、ガンジーやモディの故郷グジャラート、ムンバイやプネーを含む広大なマハラシュトラ、ビートルズやヒッピーで有名なゴアの4州が含まれる。ヒンディー語はインド全土で通じるわけではなくて北インドが中心になるらしいのだが、ムンバイあたりまでは結構通じるらしくこの辺まで北インドとして分けるやり方もあるとか。なんにせよインドは一概に言えない。

では、西インド料理が食べられるお店って都内にはあるのだろうか。ゴア料理のポーク・ビンダルーはやたら有名だが、それはここでは一旦置いておくことにする。

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(Wikipediaより)

レカ(葛西)
都内で西インド料理を出しているお店の中でも一番有名なのはやっぱりレカだろうか。この前の選挙で当選したよぎさんのおうちとしても有名だ。元々は、日本で毎日安心して食べられるようなインド料理がないことに危機感を覚えたママさんが自分で家庭料理レストランを作ろうと思ったのが始まりとのこと。
サブジは野菜、豆、鶏、魚など毎日日替わりで用意されており、セットメニューが楽しめる。

昨日2年ぶりくらいに再訪して、ここの素晴らしさを改めて実感した。

日曜限定サトウィク・アーハールセットはアーユルヴェーダに基いて作られたピュアベジのセットで、玉ねぎもニンニクも使用していない。使用する油の量も極力控えめになっている。
左上10時の方向からダルカレー、カディ(ヨーグルトとひよこ豆の粉のカレー)、インゲン豆のサブジ、じゃがいものドライ、チャース(ソルティラッシー)となっている。

肉も魚もないので満足感が少ないかと思いきや、優しいのにコクがあり、チャパティもずっしりしていてお腹にたまる。タンパク質が不足しそうだけど。

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こちらは通えない人のためのベリースペシャルセット。その日ある四種類のカレーが全て選べて、ライスはビリヤニに変更も可能。日曜日はDaal Palak、Mixed Daal、Chicken kofta、Fish Malabarだった。どれもスパイシー!ではなく、よく煮込まれてこなれた味、それでいてボディはしっかりしている。ママが身体のことを考えて作っている、こういうインド料理をだしているところは、他にあんまりないのでは。

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Priya mahal Tokyo(笹塚)

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Priya mahal Tokyoは、笹塚にオープンしたマハラシュトラ料理レストラン。パンに野菜カレーを挟んだパオバジや、サブダナキチュリ(タピオカ炒め)とかが食べられる。マハラシュトラ風チキンカレーはなぜかすごく珍しい味ではないのだが、それはムンバイのレストランで修行してから日本に来るネパール人やインド人の流れが一定数あって、それが彼らにとっても僕らにとっても「インドのカレー」のスタンダードになっているからなんだとか。手作りのピックルも4種類くらいあって、それらも美味しかった。一人だったらいろいろ食べられる定食、マハラシュトラターリーがオススメかもしれません。


西インドスパイスガヤバジ(浅草)

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先日お邪魔したこちら。大阪から移転して週末限定で間借り営業をされている。メニューはチキンキーマカレー、ダルカレーの他に、パロタや色とりどりの野菜のおかずが乗ったワンプレート。片方のパロタはほうれん草を練り込んであり、緑色で面白い。
プネー出身のインド人の方がいて、グラインドしたココナッツを使ったコールハープルの辛口マトンカレー、タブラ・ラッサを食べられた。


ゴーダカフェ(松陰神社前)

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パンカレーと言う名前でパオバジを出している世田谷のカフェがある。毎日メニューにあるわけではないようだけど、マスターはムンバイが好きらしく何度も通われている。写真はビーフとポークのキーマカレーで、ムンバイ関係ないけど大人気メニューとのこと。


あとは、ゴア料理を出している原宿のViva Goa Indian Cafeもあったか。




お母さんに教わったマハラシュトラ料理レシピ

次に、料理会でインド人のお母さんに教わった料理のレシピを2つご紹介。

・コールハープル風辛口チキンカレー

KohlhapurはPuneの近くの都市で、辛口の料理が有名。作り方の特徴としては、dry masalaとwet masalaをそれぞれ作ってあとで合わせるという珍しい作り方をしていた。実際には既製品のスペシャルチキンマサラを使うことが多いらしいが、再現できるように若干アレンジを加えた。

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材料(7~8人分)

骨付き鶏肉 1kg(ターメリックと塩でマリネし1時間ほど置いておく)
玉ねぎ 3
トマト 2
ココナッツシュレッド(なるべく皮付き) お茶碗 1杯 →ローストしてミキサーで細かくしておく。
ニンニク生姜ペースト 小さじ3
塩 小さじ2
油 大さじ4

<スパイス>
ターメリックパウダー 小さじ2
コリアンダーパウダー 小さじ2
チリパウダー小さじ2
ガラムマサラ 少々
クローブ 4
ブラックペッパー 4
シナモンスティック 1本
カルダモン 6
白ゴマ 小さじ1
クミンシード 小さじ1
メース 小さじ1 


手順:
A:スッカマサラ(Dry masala)を作る。

   1)クローブ、ブラックペッパーを乾煎り。一旦取り出したあと、シナモン、カルダモン、メースを5分くらい焦がさないようにしつつ強めに乾煎り。
   2)弱火でゴマをロースト。
   3) 1と2を合わせてミルサーで粉にする。

B:オラマサラ(Wet Masala)を作る。
 1)油大さじ0.5を熱し、玉ねぎスライス2個分を茶色になるまで炒めて一旦取り出す。
 2)トマト2を角切りにしたものから種や水分を捨てて、水気が飛ぶまで炒める。
    3)火を止めてG&Gペーストを混ぜる。
    4)全部ミキサーで混ぜる。

チキンカレーの調理
 1)チキンはターメリックと塩少々(分量外)でマリネしておく。
 2)玉ねぎ1個をみじん切りにし、油大さじ1で茶色になるまで炒める。
    3)チキンを入れ、表面を焼き固める。
    4)油大さじ2を加熱し、オラマサラ、スッカマサラを投入する。
    5)コリアンダーパウダー小さじ2、クミンパウダー小さじ2、チリパウダー、ガラムマサラ少々、塩小さじ1.5〜2を加え、油が分離するまで煮る。焦げ付きそうだったら水をちょっと足す。



・ジュンカ(Zunaka):ひよこ豆の粉を使ったカレー
Zunakaは田舎の方でよく食べられている料理らしく、ニンニクの香りがついて美味しい料理である。ご飯と一緒に食べてもいいし、チャパティとも合う。

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材料: 
ベサン(ひよこ豆の粉)250g
植物油 100cc
玉ねぎ 大きめ1
クミンシード 小1
マスタードシード 小1
にんにくペースト・生姜ペースト  適宜
ターメリックパウダー 小1/2
 レッドチリパウダー 大1
塩 小1 カレーリーフ 6-7
水 適宜

手順:
0)玉ねぎを細かく刻む。
1)油を鍋に熱し、クミンシード、マスタードシード、ヒングを加える。その後玉ねぎを加える。
2)にんにくペースト、生姜ペーストを加える。混ざったらターメリックパウダーを加えて熱する。
3)ここで1カップの水、チリパウダー、塩を加える。
4)火を弱める。
5)半量のベサンを別のボウルにとっておく。2カップの水を鍋に加えた後、残りのベサンを加え、ダマにならないよう、均一に混ざるようによくかき混ぜる。
6)ここで取っておいたベサンをふりかけてよく混ぜる。焦げ付かないように注意しながら炒める。
7)よく混ざったら火を消す。味を見て、お好みで塩とチリパウダーを加える。
8)熱い状態のまま食べる。


終わりに

まだまだ日本ではあまり馴染みのない西インドだが、専門店も徐々に増えてきている。これから、西インドに限らず色々な州の料理が、現地テイストで食べられるようになるといいなあ、と思う。





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カレー哲学者。東京マサラ部代表。「カレーZINE」企画編集。カレーと人間の関係や、カレーの「存在と意味」について考え続けている。 東京マサラ部室→https://twitter.com/cshtmb/ カレーの哲学.com→https://philosophycurry.com