#47 淡々と発信を続けていたら本当にカレーシェアハウスができてしまった話
こういうの、なんていうの?嘘から出たまこと?瓢箪から駒?
最初は冗談のはずだったのに、発信を続けていたらほんとにカレーシェアハウスが実現することになってしまいました。
今回は実現に至った経緯と今後やりたいことの妄想を書いていきます。また、本記事にサポートいただけるとカレーシェアハウスの素敵な内部写真が見れます。
まずは家具も何もない一軒家からスタート。
寝袋で寝てカセットコンロでカレーを作る生活からいったい今後どんな発展を遂げるのか。リアル「どうぶつの森」のように生暖かく見守ってください。
まず年内は家をDIYしながら、徐々に住める環境を整えていきます。
なぜか、カレーシェアハウスができてしまったよ
何か新しいことを始める時、人は不安になる。僕はいま、カレーシェアハウスブルーになっている。淡々とTwitterで発信を続けていたら、ついにカレーシェアハウスが実現することになってしまった。散々やりたいと言ってきたことだが、いざ本当に契約してしまうと考えることが多すぎて、夜しか眠れない。具体的には、住民がいないのでシェアハウスとして成立しないし、このままだと家賃が払えなくなってしまう。
実はカレーシェアハウスをやりたいという妄想は二年近く前からあり、細々と物件を探したり、興味ありそうな人に声をかけたり、某有名なシェアハウスにいくつか遊びに行ったり、その筋の方に話を聞いたりしていた。
そんな中、ことが大きく動いたのはおよそ5ヶ月前。4月1日に「エイプリルドリーム」という企画を行った。殺伐とした世の中において、単にエイプリルフールの嘘をつくのではなく、叶えたい夢を思い描いて、それを宣言するという企画だった。
僕は仲間たちとともに「架空のカレーシェアハウスをでっち上げてみんなで住んでいることにする」と言うnoteを書き、Twitterに投稿した。
この時はそれなりに反響があり、信じてくれた人から遊びに行きたいとか住みたいとかいう声もちらほらもらった。
それから実現に向かって動き始めたものの、まもなく緊急事態宣言が発令し、動くに動けない状況に。というか実際にシェアハウスなんて作っても誰も住みたがらないという状況に。
この時期はほとんど外食カレーもせず、一人で毎日カレーを作り続けていた。しかし作れば作るほど、自分のカレーには飽きてくる。レシピ本をトレースしたり、普段作らない料理をYouTubeで探してトライしたりしていても自分の料理は完成したジグソーパズルのようでつまらないのだ。
こんな時に、気軽にカレーについて意見交換できる仲間がいれば...。
作りすぎたカレーを勝手に食べてくれる人がいれば...。
孤独なカレー実験に付き合ってくれる仲間がいれば...。
家にスクティを干せる場所があれば...。欲を言えばタンドール窯があれば...。
ついでにサウナとハンモックも欲しいな..,。
そんな思いが高まった時に、半分冗談、半分は願いを込めて、カレーシェアハウスについてTwitterに書くようになった。インターネッツにおいては、発信され続けない情報はないものと同じだと言われることがある。発信し続けることで、架空のカレーシェアハウスは存在し続けていたのだ。
実はここ1年半くらいずっと物件を探し続けていたのだが、カレーという単語とシェアハウスという単語はオーナーさんにとてつもなくウケが悪く、内見に行った際に不動産屋さんにも「カレーは勘弁してください!!」と頭を下げられてしまう始末。(実話)
それでも諦めずにTwitterで発信を続けていたら、不動産の物件の見つけ方を教えてくれたり、アドバイスをくれたりする方がポツポツ現れ始めた。
その繋がりからとある不動産屋を見つけ、そこで良さげな古民家を見つけ、実際に内見に行った。雰囲気と立地が気に入り、共同で住む友人とも会議に会議を重ね、あれよあれよと言う間にカレーシェアハウスがスタートすることとなった。
諦めずに夢を発信し続けることで、妄想は現実のものとなるのだなあ。まあ、これからがスタートラインですが。
カレーシェアハウスが解決する課題
ここ数年カレー活動をしている中で課題に感じていたことがいくつかある。
・カレー作りに関して意見交換をできる場所、相手がいない。
・外国人の友達や先生に料理を教われる場所が欲しい。自宅だと狭いが公共の調理室は人集めや準備、連絡が大変だし、スパイスや材料を持参するのがめんどくさい。
・ひとり暮らしだと、作りすぎて余ってしまったカレーを食べ切るのに数日かかったりする。
・スパイス実験をする時に気軽に集まれる場所が欲しい
・スパイスやハーブを植えられる庭が欲しい
・本格的な調理器具が自宅に欲しい
このような課題を解決する手段として、常に新鮮なスパイスが管理されて置いてあり、そこそこの広さがあり、自宅のように気軽に使えるけど誰の家でもないスペースが必要という結論に達し、場所を探していたのだ。
そこに行けばすぐにカレーが作れる。誰かのフィードバックが得られる。カレーに関する疑問を一緒に考えてくれる人がいる。実験を手伝ってくれる手がある。カレーに関して新しい問いを立て、それを考え実践して行きたい。
妄想は現実化する。カレーハウスでやりたいこと
■カレーの図書
カレーや旅の本を集めた図書館を作りたい。それは調理科学や歴史に留まらず、広く自然科学や社会科学、人間科学をカバーするものになるかもしれない。というか多分終わりはない。
■カレーのラボ
キッチンの環境が整い次第、カレーに関する小規模な比較実験を単発でたくさんやって、随時レポートにまとめていきます。チャイを10種類作り比べるとか、ターメリックを身体に塗りたくるとか。
■カレーのキッチン
調理環境の充実した、使いやすいキッチンを作ります。
たくさんの種類のカレーを作っても余らないので困ることがありません。
スクティ干したり、アチャール発酵させたり、毎朝チャパティ焼いたりしたい。チキンカレー100種類考えるというのもいいですね。
■カレーのアトリエ
カレーを作って食べてもらうという活動それ自体が一種のアートだと考えていますが、絵画や造物などカレーのアートを展示して開放するようなアトリエ的な使い方もできたら面白いと思っています。
■カレーの秘密基地
基本的に遊びなので、秘密基地のように単純にワクワクできるような設備を備えていきたいです。例えば撮影部屋、個室サウナ、ハンモック、プロジェクターなど。庭もあるのでバナナとカレーリーフを植えていきます。
欲しいもの
家具をなんでも引き取ります。具体的には下記の物が欲しいです。都内近郊であれば取りに伺いますのでご連絡ください。
仕事用デスクチェア、モニター
調理テーブル
ロフトベッド
タンドール
でかい冷蔵庫
寸胴鍋
業務用調理器具
カレーや料理関係の古本
じゅうたん
そのほかなんでもインドっぽい物や素敵なもの
先日、いらないものを軽トラで回収したらかなり色々恵んでいただいて大変に助かりました。この場で御礼申し上げます。
おわりに
現在内部が未整備なことと感染予防の観点から、現在ハウスは開放していません。
この記事にサポートいただけるとカレーシェアハウスの現在の様子を切り取った素敵な未公開写真が見られます。
よろしくお願い申し上げます。
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