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東京マサラ部23.カロンジを使ったコイフィッシュカレー

新大久保のハラルマートをパトロールしては方法を決めないまま目についた変なものを買ってきて料理してみるのが趣味みたいなところがある。
先日ベンガル系のお店で冷凍のKoiを買ってみたのでカレーにした。

Koiという名前なのだが、日本の鯉とは明らかに違う。袋の中にごっそりKoiが入っている。

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解凍するとなんとも生臭い魚が姿を現す。フナっぽい、川魚の匂い。

下ごしらえとして、まずはターメリック小さじ1、塩小さじ1。小さじ1のマスタード油をまぶす。まぶすというか擦りこんで、しばしおいておく。

それからクミンシード大さじ3に大さじ5のお湯をかけて10分ほど待ち、つぶしてペーストにする。バングラデシュではクミンシードをそのままつかうことがすくなく、クミンシードを水に浸したあと指先や石板で潰してペーストにしたものを使っていた。この方が組織が破壊されているぶん、香りがよく立つ。

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魚をマスタードオイルで揚げる。解凍した時点から結構グズグズだった身は、どんどん崩れていく。

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ここいらで一旦とりだす。マスタードオイルが減っているので、いくらか足してニゲラ小さじ1と青唐辛子一本を入れて炒める。

ニゲラはカロンジともいうが、以前noteにまとめたのでよろしければこちらご参照。

クミンペーストを入れて5分ほど炒めたあと、生姜ペースト大さじ1、ターメリック小さじ1、チリ小さじ1を入れる。

軽く混ぜた後に砂糖小さじ1/2と塩小さじ1を入れて、赤い油が浮いてくるまで混ぜながらよく煮込む。 

赤い油が浮いたら湯を足して薄め、沸騰したら魚を戻し蓋をして弱火で10分煮込む。

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カロンジって入れる意味あるの?と思うけど、旨みもスパイスも控えめでやたら辛いこのカレーに確実にアクセントを与えている。気がする。

独特の香りがしてほろ苦い鯉と、スパイスがザラザラとしたフィッシュカレーです。

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