ドライフルーツ

博士生活と健康意識②砂糖中毒を自覚した話

研究が忙しくなってくると、お昼ごはん(時に夕食)を実験と実験の間、あるいは実験の待ち時間(~30分)に済ませることがあります。
そんな時、学食だと時間が足りず、コンビニで買ってきて済ませていました。
私はお菓子をごはんの代わりにできるタイプだったため、こういう時はほぼ毎回シュークリームをお昼ごはんにしていました。
さらに飲み物も、買うなら甘いモノが飲みたいなーと思ってしまう癖がありカフェオレ紅茶を選んでいました。

今ならかなりやばい食生活だと分かるのですが、当時は全く気にしたことがありませんでした。好きな物食べて、実験頑張ろう!という気持ちでした。研究室の仲間から「またシュークリーム食べてる!!」と言われても、一種のアイデンティティ的な認識なんだろう、と気にも留めませんでした。(今思うと、"不健康だな!"というニュアンスが含まれていたと判ります笑)

私は "重度の砂糖中毒" でした、、

目の前にお菓子があると我慢できない
ごはんの後は必ず甘いものが欲しくなる
1日3回以上の間食(甘い系のお菓子)をする
お菓子1袋(1箱)をすぐに食べきる(途中でやめられない)

自覚したきっかけは、友達とお昼ごはんを買いに行ったある日、その子がお菓子を買っていないと気付いたことでした。
その友達とは、よく一緒におやつを食べていて、甘党同士でした。そのため甘いものが好きな人は、個人差はあれど、私が食べている量と同じように食べていると勝手に思っていました。
しかし、違いました。。「お菓子なくても平気なの?」と聞いたら「あれば食べるけど、なくても全然平気~」と話していてびっくりでした!

そこで初めて私の食べているお菓子の量は明らかに異常だと自覚&危機感を持ちました。あの瞬間はぞっとしました。。
例えば食後に、果物あるいはしょっぱい系のお菓子を食べたとしても、満足感がないのです。口の中が、次は甘いものが来るはず!と思っているので、そこで食事が終わると無意識にそわそわ・イライラしていました。
お店で食後のデザートに、お口をさっぱりさせる~とかでヨーグルトとか出てきたら、脳が混乱してしまい、もはやがっかり感しか残らないのです!
もっとチョコいっぱいの、がっつりパフェとかで〆たいのです!


自分の食事を自分で管理するようになる以前には、祖父が糖尿病で亡くなったのもあり、母から「お菓子ばかり食べてたら糖尿になるよ」と忠告を受けていました(そういえば)。
しかし今、健康体であるが故に、将来のリスクなんて想像できませんでした。今を満足に生きるために、その一瞬の快楽には抗えず・・・

自覚後、すぐに私はこれからおやつを食べない!と決めました。
しかし、2日目には、朝目が覚めた瞬間にはケーキ食べたい!とか考えていました。日中もこのお菓子食べたいなぁとぼんやり考えてしまい、何をしていても頭に入ってこないし、楽しくないのです!
結局、苦しみに耐えられず自分に言い訳をしてお菓子を食べました。
(実験頑張ったし!とか、晩ごはんを食べてないからカロリー的には問題ないじゃん!など、、)
私にとって「お菓子を止める」という行為にメリットを実感できないから、止められる訳がなかったのです。その代償を受けるのは未来の私であり、それは身を持って体感した苦しみではないから(想像力の欠如)、"止めなきゃ"という意識はあるけど行動にはできませんでした。

しかしあるとき、他研究室の先生が糖質制限をしていると聞き、本当に気まぐれに1日だけ私もしてみました。(お米を食べない、野菜とタンパク質を意識する、という程度の緩めの制限)
すると、お昼に眠くならなかったのです!さらにその日は寝つきが凄く良かったことに驚き、感動しました!

これをきっかけに砂糖抜きをしよう!と決意しました。そのくらい、昼食後の昼下がりに眠くならなかったことは私にとって衝撃でした!
自分の感情が動いたときに人の行動は変わることを身を持って学びました!

砂糖を抜き始めて、日中眠くならないことに加えて、集中力が持続すると感じ、徐々に肌荒れしなくなった、という変化もありました。
私の中で、これらの実感を伴うメリットが "お菓子を食べる" 快楽を上回りました
数カ月経つ頃には、身体から砂糖が抜けたのか、食後のそわそわ・イライラを感じることがなくなっていました。たまに、大仕事をやり切った後などにご褒美にデザートを食べたいなぁと思いますが、基本的に食べなくても平気です。また、2,3口で満足できるようになったので、食べる量を自制できるようになりました✨

「砂糖を抜く」という行動が変わったことで、連鎖的にもう一つ食生活について意識・行動ともに変化しました。それは、お弁当を作るようになったことです。
お菓子なし+糖質制限を始めてからすぐに、コンビニに栄養のある食事がとても少ないと気が付きました。タンパク質としてお肉や魚を探しても、カラアゲやフライだと脂質の摂り過ぎとなり、また野菜は生サラダしかない(私は温かい野菜の方が好きなので)、高いな、と思ったことをきっかけに自炊を決めました。幸い(?)私は朝晩自炊しており、料理が苦じゃなかったので、その延長で3食自炊にしてみました。
基本的に、毎日卵と野菜を入れるという単純なルールだけ決めて、お肉と魚は朝晩の残りを入れる、という適当さです笑)凝ったり手抜きだったりを繰り返して今では習慣になりました。野菜やタンパクを意識しだしてから、食材や栄養に興味を持つようになりました。また作り置きおかず減塩レシピなども勉強するようになり、これまでの不健康さが嘘のように、自分の健康に興味を持ち始めました!

なにか1つ行動が変わると、石が転がるように他の意識・行動が変わって広がって)いって、面白いなと感じました。気まぐれを起こして良かったと思います。何事も自分で試してみることが新しい行動のきっかけになると分かったので、知識として知った気にならないで、実験的にチャレンジしていこうと思います!




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