研究者とPDCAサイクル

はじめに

研究者(大学院生)である筆者はいわゆるPDCAサイクルを回しています。

巷には<PDCAサイクルは陳腐化している>といった声もあるようですが、筆者はコレが研究という業種に向いていると自分で判断しましたのでPDCAサイクルを採用しています。(これは筆者がとある県の公立中学校国語科教諭として奉職していた頃に身につけた習慣です。)。

簡単に流れを説明すると、7:30の始業時にその日/週の研究計画を立てて、時間割表になるべく沿って一日の研究日課を終えて、22:30の終業時に一日の研究を評価し、翌日の改善プランを決定する流れです。特に変哲はありません。

第一節、「三日坊主」を逆手に取った「3+緩衝日+2+緩衝日」戦術

筆者の取り組みとしては曜日ごとに目標を設定しているところがちょっとした工夫です。世間には三日坊主という言葉がありますが、三日坊主を肯定的に捉えれば、最低でもヒトは三日間は継続できるということになります。筆者はこれを逆手にとって3日を1サイクルとして計画に取り込みます。

●月曜日の目標は「心機一転」です。週の仕事はじめに停滞しがちな「悪い流れ」を払拭するようこころがけます。またこの日の始業時にはその週の研究計画を立てます。

●火曜日の目標は「継続」です。きのうのプランを実行することに専念します。

●水曜日の目標は「推進」です。これまでの過程で仕事の優先順位が見えているので、それ(=優先すべき事)を深く掘り下げることに専念します。あるいは大学の研究室に行って演習の授業に参加したりします。

●木曜日の目標は「緩衝/休日」です。緩衝日にすることが多いです。外出はこの日に行います。

●金曜日の目標は「心機一転」です。週末に近づくと仕事が停滞しているのでこれを是正します。

●土曜日の目標は「継続」です。火曜日と同じ位置づけにしていますが土曜日には学会や研究会などが多くあるのでさほど比重を重くしていません。臨機応変に立ち回れる日です。

●日曜日の目標は「緩衝/休日」です。休日にすることが多いです。日曜日の終業時には一週間の研究の評定を行います。翌週の改善プランを考えて翌朝の月曜日に週の研究計画とします。

さてこのように、筆者は週の研究計画と一日の研究計画のもとで

月火水の3日間+木「緩衝/休日」+金土の2日間+日「緩衝/休日」

で私は一週間の仕事を回します。三日坊主ですが、ちゃんと続いています。

よりストラテジックな長期スパンの研究計画も立てますが、それはまた後日お話しできると思います。

第二節、「緩衝/休日」の使い方

このように筆者は木曜日と日曜日を休日もしくは緩衝日にしています。これらの日は実態としては研究の負荷を最低限にするといった方が一般的にはわかりよいかと思います。これらの日でも始業時刻と終業時刻にはちゃんと研究机で過ごします。これによってリズムが作られるので必ず守っています。

緩衝日はその週の研究計画の目標の進捗状況を評価して、不足分があればこの日のうちに消化するといった具合です。したがって不足分がなければ休日にできるということです。

学部生のような若いころには休日返上で研究していましたが、いま私が従事しているような文献学的研究は体力への負荷が大きいので、休日を設けてメリハリをつけた方が着実に進むと思っています。

おわりに、

そういうわけで今日は休日にしています。

もちろん最低限の論文調査は行っていますが、現時点でその本は概要をまとめるノートを取っていませんので特に記すことはありません。概要ノートについては著作権に触れないように配慮した上で何らかの形で公開したいと思います。

休日は楽器を演奏したり、映画やゲームなどのエンターテイメントを楽しんで脳をリフレッシュしたり、英語以外の外国語の独学したりして遊びます。

下手の横好きではありますが、私は語学をこよなく愛する一人であり、数か国語を学習するちょっとした語学オタクでもあります。ただし私の到達目標は極めて低いので、会話はおろか辞書なしでは読解もままならない実力しかありません。それには理由があるのですが、この話もいずれしたいと思います。

みなさまもよい休日をお楽しみくださいませ。

令和二年九月六日 筆者しるす

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