見出し画像

さて久々にカブスの事をお話ししましょうか‐中編:投打の立役者‐

どうもフェグリーです。しばらくカブスはおろかnote書いてなかったので忘れてましたが、やっぱりMLBのお話伸びねぇw
ヤクルトのことだともっと伸びるのに、カブスも(来季か再来季から)面白い野球するよみんなこっち向いて!!!
まぁ自分の記事の精度を上げろってのは間違いないですが、こればかりは一朝一夕ではいかないもので鍛錬が必要なのです、ラジオもそうなんですよねぇ毎回自分の話がバーストするのどうにかしたいんですけどね、、、

話を戻しまして今回は個人的に頑張ってくれた選手を投打で3人ずつ紹介したいと思います!もちろんカブスには二刀流なんていないので計6人、誰が選ばれたのでしょうか

・投手編

(i) ジャスティン・スティール

一人目は昨年リリーフでMLBデビューを果たすも駒不足で途中から先発を任されていた二年目左腕のこの男。
実は昨年からイニング以上の奪三振数(といっても57イニングに対し59)が魅力のリリーフとして前半の躍進を支えていたものの、スターターになった途端にスライダーとぬるいシンカーのほぼツーピッチしか芸がないためにボコボコに打たれHR/9は驚異の1.89ととんでもない飛びっぷりを披露。オフの改善点としてスライダー以外の決め球の習得が課題に挙げられていました。そんな分かり切った課題を克服すべく臨んだ今季のチャートがこちら↓↓↓

貴様ぁ、何をやってるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!
なんと球種を増やさずに被打率が.304とそこそこ高かったシンカーを捨ててスライダーをひたすら投げるだけというとんでもない方向にシフト、全体の9割ほどをフォーシームとスライダーで凌ぐというなんともバカげたスタイルですがなんと昨年よりも長いイニング(111)で防御率も3.18と改善に成功
理由としては彼の持ち球の異質さにあります。彼のストレートは遅いもののスピン量が高くカット成分も強いため、打者は当てても差し込まれる傾向が強く長打にはつながっていません。そしてスライダーはMLB平均と比較して横方向に90%以上、つまり平均的な投手よりも2倍近くスライドしていまして中々お目にかかれない球種と化していると
同じ方向のこれらが合わさって中々打ち崩せない厄介な投手になっていると考えられます。
事実倍以上のイニングを投げて被本塁打は12から8本と減少、更に上記傾向を極めた7月以降は45イニングで防御率1.46、K/BBが3.1となぜか制球力まで増して相手から勝利をスティールしまし(ごめんなさい)
ケガで9月以降投げられず規定に届かなかったのは残念ですが、来季こそフル回転でお願いしたいですね!!!

もっと詳しい情報はここにあるよ↑

(ii)ブランドン・ヒューズ

https://www.milb.com/player/brandon-hughes-676714?stats=career-r-pitching-mlb&year=2022

続いては私も実は全く把握していなかった超新星リリーフ左腕をピックアップ。彼は前述の通り今季初昇格の1年目、ここまで4年間のマイナー生活でリリーフ一筋で防御率1.96、K/9も12.17と割と圧巻の投球にも関わらず球団30位以内のプロスぺにランクインしたことがない謎の存在でしたが今季マイナーAAとAAAの10試合で無失点と無敵要塞と化したため満を持して昇格となりました。
そしてこのルーキー、57試合も登板し防御率こそ3.12でしたがK/99は10.61と高い奪三振能力は健在でセーブも8つ挙げて多くのMLBプレイヤーをなぎ倒してくれました。
彼の特徴はストレートとスライダーのツーピッチで高い空振り率(Whiff%)を奪えること、あれさっき見たような、、、
そうです、スティールに似たような傾向なんです。しかし彼と明確に違うのが腕の振りで、スティールがオーバー気味に対しヒューズはサイドハンドで一塁方向からボールが向かうようなイメージを浮かべてほしいです。そのため横方向の変化量が少なくされていますが、実際はもっと曲がっていてこれが空振りを奪える要因だと思います。
しかし右打者には苦しみ、プホルスに打たれたドでかい一発に見られるようにHR/9が2.86とマイナーで0.85だったとは思えない悲惨な数字でした。将来的にはヘイダーのようなタイプを目指せると思うので、今オフはどのように右打者対策を講じるのか楽しみですね(ランディ・ロサリオとかカイル・ライアンみたいに1年でいなくならないでね、、、)

(iii)エイドリアン・サンプソン

投手編の最後はまた帰ってきたこの男、なんでそんな言い方かというと彼は昨年も35イニングで2点台とそこそこの活躍をシカゴで見せていたにも関わらず一旦放出されたからです
そもそも彼のキャリアは決して順風満帆ではなく、キャリアハイの125イニングを投げた2019年も防御率5.89とそこに腕があったから投げていたような状態、満を持してKBOに移籍したらコ●ナと親族の病気とが重なり満足のいくプレーができず1年で退団と心が折れそうな出来事ばかり。そして今季も5月に放出されるなどそれはまぁひどい扱いを受けてました
しかしあまりにも投手がいないカブスが再び目をつけてからそんならそもそも放出すんなよが本番、ここから104イニングで防御率3.11と上々のピッチングでおそらく数年ぶりに40人枠にとどまり平穏な冬を過ごせるまでになりました
彼のスタイルは豊富な球種を制球良くコーナーに投げて打ち損じを狙うもので、ヘンドリックスに近いですね。最近この手のタイプが軒並み淘汰されていますが、彼はMLB平均を上回る球速帯なので最低限の球速があるとまだ通用するのかなと
そのスタイルに見られがちな被本塁打は少ないのは彼のストレートの異質さが関わっていると考えています。彼のシンカーとストレートは球速はほぼ同じで少し沈むか水平に食い込むかの違いしかありません。
ほぼ同じ腕の振りから微妙に球の動きを変えることで的を完全には絞らせないのが功を奏しているように見受けられます
statcastでは軒並み真っ青なので来季以降の戦力としてカウントしていいの?とは思うものの、今季の後半の活躍は目覚ましいものでした
正直スターターってなんぼいても困りませんからね、

・野手編

(i)ニコ・ホーナー


今季一番頑張った野手はやっぱりこの男、キャリア初の規定到達にリーグ打率10傑にもランクイン、過去3年で3本という寂しいHR数は今季だけで10本と大幅増、守備もSSでDRS11と素晴らしい成績を残しましてケガさえなければという残念な扱いを払しょくする1年となりました
さてここまで色々書いていてめんどくさくなりましたので私が言いたいこと以上の分析がなされている教科書を載せて次の選手に移りたいと思います。人間は助け合いながら成長する生き物なのです

(ii)クリストファー・モレル

さて前回の記事で正気を保てぬ前半戦において颯爽と現れた超新星こそ、シカゴの民の期待を背負う一人となったこの男。今季1年目のノーマークだったルーキーは打率こそ.235と高くはないもののHR16本、OPS.741と長打力を見せ、二桁盗塁や内外こなす非凡なセンスでシカゴの誰もが知る選手へと変貌を遂げたのでした
特筆すべきは類まれなる身体能力の高さ、まずはこの指標の数々をご覧ください

打撃はブンブン丸、しかし脚はものすごく早く肩はあのMLBで上から数えるべきという野性味溢れるプレーを披露してきたのが分かるかと思います。
打撃スタイルは速球系には.280に対し落ちる系、緩い系の球にはいずれも.190と速球しか狙ってないだろという粗いスイング。まぁ1年目はドンドン振ればいいのです
そんな彼に対してシカゴの民がやたら愛着が沸くのは常に全力とかそういうのだけではなく、ある選手を懐かしんでいるのもあります。それは誰かと言いますと、、、

そうです、かつてカブスの世界一に貢献し、その後も数々の名プレーを魅せながらも昨年途中惜しまれつつもNYMへと旅立ったハビアーバイエスの面影を追ってしまうのです。
今季だけで見ると打撃成績は酷似しており、守備走塁も彼の代名詞の”El mago”を連呼されるような華麗なプレーを連発。名残惜しい別れからわずか1年で後継者が出てくればそんな嬉しいことはないんですよ!
そしてSSでの出場が必須のバイエスに対してまだモレルはポジションが固定していないので2B、SS、3B、CFと色々なところでプレーしチームにとっても欠かせないユーティリティープレイヤーにもなっております。ただDRSはどこもマイナスで、派手さばかりが目立ちアウトは取り逃しているので来季以降は要改善ですね
まだまだ打撃も守備も成長の余地あり、ただ人を惹きつけるプレーは失わず本当にバイエス、いや彼を超えるプレイヤーになってもらいたいですね!
(本心としては彼を控えに回せるようになるのが強いチームなんだよなぁとも思いつつ、、、)

(iii)鈴木誠也

最後を締めくくるは日本の4番、鈴木誠也選手以外にないでしょう。まずは我々日本のカブスファンから一言
カブスに来てくれて本当にありがとうございました!!!
かつての名門も見る影なく、日本での布教もままならなかった中での加入は我々の勝手な活動の大きな後押しになりました笑
ん、カブスファン全然増えてないって?君のような勘のいいガキは、、、
そんな鈴木誠也さんの指標はこんな感じでした

全体的に三振率以外は赤が並び、彼が少なくとも1年目にしてMLB平均を上回る非凡な打者であることが分かると思います
さて振り返ってみると最初の10戦ほどは異様なまでに打ちまくりましてやっぱり誠也は神なのでは?などと現地も囃し立てておりました。しかし現実はそう甘くはなく試合を重ねるごとにアウトも積み重なり、打球は上がらず三振も嵩み5月は.211と大きく壁にぶつかりました。
しかし後半にかけて適応しラスト30戦は3割超え、日本のみならずシカゴの民も来季に期待するような終わり方ができました。
打撃では速球系に3割超の打率を残す一方で落ちる球や緩い球には2割近くと弱さが垣間見えました。特にスライダーとチェンジアップは1割台と滅法弱く来季の改善点になってくるでしょう、、、
ただNPBだとスライダーとチェンジアップはそこまで苦手な球種ではなかったんですよね

やっぱり相手の平均球速が上がったことでそちらのケアに集中したらオフスピードには対応しきれなかったなぁ、それでも速球はケアできているのでさすがは昨年までのNPB最強打者ですね
9月はチェンジアップ系に三振したのは0というしっかり結果を出しつつあるのは好材料ですね
なにがよくなったかと言われると無理に長打を狙わずにコンタクトを高めたのが良かったかなと
5月の段階では変化球の空振り率が40%越とちょっとヤバい数字だったのですが9月は20%ほどに減らしております。だからといってちょこんと当てているわけではないのは変化球にちょこんと合わせるだけなら振り遅れるストレート系の長打率が.380→.595と上昇していることから明らかで振り切りながら変化球にも空ぶらなくなったのが見て取れます
そんな鈴木誠也、巷ではMLB失格だの平凡だの言われていますが私は全くそうは思いませんでした

こちらは打者の得点期待値になります。この選手が1打席につきどれほど得点増加に貢献したかの指標になっています。ここではこのパフォーマンスを維持したらどの程度の数字が残せるかの予測値になるのですが最終的には鈴木誠也は赤線を大きく上回る数値を残しました。どん底だった8月初めから盛り返して最終的には.380で大谷翔平(.385)やカルロスコレア(.365)に匹敵する数字シーズン終盤の打撃はMLBに通用する打者だと見込まれています。
通年の数字もあれだけの不振がありながら.327で250打席以上立った選手の中でも99位、これはリンドーア(.331)や首位打者のマクニール(.323)やホセラミレス(.320)に引けを取らない数字です。これでも本当に平凡な打者なんですか?ヤh…
書けば書くほど楽しみが増えますが、そもそもキャンプも満足に過ごせなかった今季、来季も正直WBCでどうなるか分かりませんが万全の状態でキャリアハイを目指してほしいですね、頑張れ新米パパ!

次回予告:今オフの展望


ここまで見てもらって本当に来季から大丈夫なのと思ったそこのあなた、私もそう思ってます。
だからこそ補強しようじゃないの、どんどん加入させちゃおうぜ!
普通に充電期間が必要なのと、補強対象はまだまだPSを戦い抜いているので勝手気ままにリクルートするのも失礼な気がするので(なんの権限もない奴が何をほざくか)WS終了次第執筆予定です!

以下宣伝です
①Twitterやってます、カブスとヤクルトのことをだべってるだけの生産性の無いアカウントです、新外国人がヤクルトに加入した時はちょっと元気になります。カブス戦はいつも元気です。

https://twitter.com/goswallocubsgo1

②イサシキさん、Masatoさんと不定期でカブスのことをダラダラと語り合うカブスラジオのパーソナリティーを務めております!
ちょっとニッチな話が多いですがカブス初見の方も楽しめるように色々改善中です!本当にいつやるかは気まぐれなのでこちらのアカウントをフォローなりブクマして聞き逃さないでね!!!

フェグリー

この記事が参加している募集

野球が好き