生きる力って何だろう

GWで余裕があるから、久しぶりに書き残す。ツイッターでは、障害についての理解がどうだとか、いろいろ偉そうなことを書いてきた。昭和生まれなので、平成と令和の違いについてもちょっと考えたりして。

インターネットの適当な人生相談が、ある少年の人生を変えたかもしれない話

この記事を見て、ふと思い出したことがある。私はマックブックが良くフリーズする時代に生きてきた。携帯電話を持ったのは高校からだけど、パソコンやインターネットに触れるのは早かったような気がする。ホームページ作ったり、若い先生と一緒にチャットしたりしてた。PSOというネトゲにハマったり、お絵描きチャットばかりやっていた。

そのころのネットというのは2chがすごく流行っているような、いわゆる陰キャしかいないアンダーグラウンドのような場所だったから、ちょっと大きなチャットする場所に行って、真夜中にチャットしようものなら、実は○○で…みたいな人がたくさん出てくる時代だった。反社会的でこそないけれども、何かしらの障害を持ち、世の中に対する不満があるような人たちがたくさんいた。車いす生活を余儀なくされてイラついてるJKから戸籍が無くて高校に入れなかった人とか。(同世代だから高校生、大学生が多かった)

モテない男子学生はチャットで未成年の悩みを聞いて、恋に落ちる〇学生とデートしてくる!みたいな人もいて、子どもながらにヤバい奴だなーって思っていた。チャットの中の他の人も全力で止めていても、性欲か純愛か分からない塊みたいなものを抱えすぎて、飛び出すことしかできないような人が世の中にはたくさんいるんだと知った。

中でも不登校の奴がゲームをしている率は高かった。というより、オタクの社会人、不登校になりかけのやつ、ニートみたいに時間を持て余す人、と、それに付き合わされる人。みたいな感じ。今思い返してもすごいコミュニティだと思う。でも就職氷河期が丁度ぶつかったりして、時間を持て余す20代が多かったような気はする。

その中で私も、はてぶエントリーと似たような経験をしていた。適当に相談に乗って『いや、学校の先生なんて若けりゃちょっと年上なだけじゃん。ていうか尊敬できる大人なんてそんなに多くないでしょ。学校に何を求めてるの?社会なんて、もっといい加減なもんだよ』なんて偉そうに言っていた。

彼らが学校に行くには、そういう適当な話で十分だったと思う。お互いに求め過ぎて疲れる恋愛模様みたいな。そういう消耗戦は良くないよって話で。でも中には話しても通じない奴とかいて大変だったりしたけれども、死にたい系以外は精神的な負担を感じることもなくなった。死にたいメンヘラちゃんはもう、チャットなんかじゃ手のつけようがないし、家でどういう教育してんだよ!って思ったりした。

でも私が大学生になってから、実際に出会ってきた人との衝撃に比べたら生身じゃなかったから何とかなるだろうって軽かったのも事実だ。

今、生活指導をするときに何となく思い出すのは、このときのことだったりもする。建前上の適当な指導はするけれども、本音を言えばお前が社会的に自立できれば、生きることなんてどうとでもなる。って思ってる。


人のせいにすんな。自分の力で生きろ。

自分だけの世界で考えるな。他者と一緒に幸せになる方法を考えろ。


想像力って大切だと思うんだけれども、想像すること、他者を受け入れることって友情とか恋愛がメインだと思ってるから、そういう指導に落ち着くわけで。生きる力ってのは自分も含めて、誰かの心を心地良く動かすことができるかどうかだと思う。中身が適当か真面目か正義か悪か、頑張っているかなんて関係ない。最終的に反社会的な結果に結びつかなければそれでいい。

『世の中にはな、ふたつのものしかないっ!

 役に立つものと これから役に立つかもしれないもの だっ』

私が好きな九井先生の作品の台詞。他にもハチマキの『全部俺のもんだ!』とか似たような言葉はたくさんあったけれども、このフレーズはきれいだなって思って、ずっと心に残っている。

『これから役に立つかもしれないもの』

って、すごい良い言葉。理系だからかな。私は朝読書の時間は大切だと思うけれども、CDを聴いたり漫画を読むのも許してほしいなってずっと思ってるけれども、正採用でもないので言えなかったりしています。でもディスレクシアの子どもとかと向き合っていると、多分、そうなるのも遠くはない未来だなって感じています。

令和ってのは多分、そういう時代になる。というよりは、そうならないといけないけれども、そういう方向性に動いてくれるのかな?ってのが心配ではあります。人権教育は守る方向の意識が強くて、攻めたとしてもLGBTの話くらい。少年犯罪の本とか宗教的な部分には絶対触れない!みたいな匂いはするから、切り口としては障がい者の理解からしか、人間の本質的な部分には触れることはできないのだろうなあって。そもそも性的な部分も触れにくいですもんね。

子どもが興味を示しているチャンネルをわざわざ避けて通るんだから、効率の悪いことをしているなあって思うけれども。そこは公務員だから仕方ないとは思ったりもします。ていうか実際に性的な問題を起こしてる人が多いみたいなニュースの印象もありますし。

そうそう、生きる力について、もう一つ言いたいことがあります。子どもの頃に想像できるような悪いことは、子どものうちにやって怒られて後悔しておけ!大人になってからやるな!!って思います。これも多分、令和の課題になるんじゃないかな(笑)

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