2024年版ロンドンへの旅行準備反省メモ
しばらくnote放置してしまっていました。
割と飽きっぽいのかもしれない、と自分のことを思うようになりました。老いたということかもしれないけれど。
反省しつつTwitterでのツイートのまとめで更新します。
え?Xだろって?知らねえよXっつったら千葉のゲイリー・ヨシキのバンドのことだろ。いつまで「X(旧Twitter)」表記続けんだよ文字数増えてるだろうがアホか。
先日コロナ禍後初めての海外出張でロンドンに行って来た。
東大生産研の梶原教授のコーディネートでRCAとインペリアル・カレッジ・ロンドンの共同プログラムGID(Global Innovation Design)とIDE(Innovation Design Engineering)のサマーショー(展示)を見て両大学の先生方とMTGするのが主目的。日本で言えば藝大と東大の共同プログラムのようなものである。というかGIDは東大の生産研も絡んでいる。
まあ正直に言うと、あんまりすごいとは思わなかった(まあこんなもんだよなという感じ)のだが、猛暑の東京から一転、最高気温18度くらいの冷たい雨のロンドンに体が慣れず、私の見る目が曇っていたということもあるかもしれない。夜は手袋が欲しいと思うくらい本当に寒かった。
あ、強いて言うなら展示のグラフィカル要素のレベルが高い気がした。クラシカルデザイン中のクラシカルデザインの部分なのだが、やっぱりそこが大事だよなと改めて思った。先日の芸術工学会でも「最近は「意匠」の「匠」の部分が疎かにされているのでは」といった話題が出たが、その通りだと思う。後期の担当授業の『視覚デザイン基礎』のカリキュラム、もうちょっと練ろう。
私はイギリスが好きで、親に連れて行った旅行を除き、自分の意志で一番多く訪れている国がイギリスだ(と言っても7回目くらいだと思うが)。
出発前に一応「ロンドン 持ち物」みたいな検索をしたのだが、慣れた国ほど準備は雑になる上にコロナ禍で海外に行く準備の勘が鈍ってしまっていて結構忘れ物が多かった。
ということで、誰かの役に立つように&備忘録をば。
今回の宿泊先はあちこちにあるプレミアインのヒースロー空港の近くのところ。ロンドン市内の古いホテルよりも新しい分各部屋の設備などは良い筈である。オンラインの仕事とかもあったのでWiFiが遅くないように少し良い部屋Premier Plus roomにした(もちろん宿泊費の上限は超えない範囲で)ので尚更良い筈である。
https://www.premierinn.com/gb/en/hotels/england/greater-london/london/london-heathrow-airport-terminal-4.html
まず部屋のアメニティは基本的に期待してはいけないことが頭から抜けていた…。とりあえず困るところから言うと歯ブラシがない。そこからだったか〜…
部屋にスリッパ無い。日本のホテルに慣れすぎて持ってくるのを忘れた。よく飛行機の機内用にスリッパを、と書かれているが、個人的にペラペラスリッパでトイレに行くのに抵抗があるので機内では他のもの履くのが良いと思うがホテルでは必須だ。風呂出てからベッドまで土足OKの絨毯を歩くのは嫌すぎる。
私は機内用には普段ジムで使っているVibramのfuroshikiを持って行っている。嵩張らなくて良いのだ。だが部屋で履くには別途スリッパが欲しい。
飛行機内で言うと背当てクッションは必須。ネックピローよりも。
乗り物に乗るたびに「人間工学」なるものへの不信感が増す。こんなシートにフィットするほど背中に肉ついた日本人はいないだろと。
下のヨックレストシリーズよりも気に入っていた背当てクッションがあったのだがどうも廃盤になってしまったようなので、とりあえずヨックレストを紹介しておく。
長時間フライトには座るクッションもあるとベターだが席を立って戻った時席の上がごちゃごちゃするのが難。
夜着もないのが多分標準。バスローブもない。イギリスは夏でも寒いし夜着は持参すべし。ジャージとか。欧米のホテルはどうして毛布か薄掛けのどちらかしかないのだろうか。人々の暮らしはそうではないのではと推察するのだが。絶対寒いだろ。
これはプレミアインだけの特殊事例だと思うが、バスタブがある部屋なのに、シャンプーとコンディショナーはなく、ボディウォッシュが香り違いで2つ備え付けられていた。
シダー系とラベンダー系で男女に対応ということなのだろうか。気を遣うのはそこじゃないだろ…。
というわけでシャンプーとコンディショナーは100均の詰め替えボトルなどに入れて持って行くべきだ。アメニティはロクシタンですわーい、みたいな気持ちになったらちょっと冷静になってもらいたい。そのアメニティのホテルとそうじゃないホテルの差額でロクシタンのシャンプーとか余裕で買える筈だ。
あと洗顔料も当然必要である。硬水なので泡立てネットもあった方が良い。失くすと嫌なので持参はしなかったのだが、Bulk Hommeの泡立てネットはとても泡立つ。100均のネットも十分泡立つが、これは超泡立つ。
洗濯バサミとかハンガーは要らないかもしれない。イタリア辺りだと汗をかくし肌着類を数日そのままにしてスーツケースに詰めて帰るのも精神衛生上宜しくないので洗って部屋干ししたくなるのだけれど、イギリスだとあまり乾かないため生乾き臭の問題が新たに発生するリスクがある。
Tシャツとかシャツを干したいなら風通しのよくなる空気式のものが良いだろう。割れたりしないし。
傘は折り畳みで十分。軽い雨はフード付きの服で対処可能。今回雨の予報の日が多かったので初めてスーツケースに長傘を入れて来たが空港出たところで瞬殺されたw ロンドンの雨は降ったり止んだりする。東京で10分雨宿りをして事態が好転することはほぼないがロンドンでは結構変わる。
ちなみにロンドンは夏でもまあまあ涼しいというか肌寒いくらいだったりする印象。今回は格別に気温が低く(最高気温が20度行かなかった)おまけに雨ですこぶる寒かった。ハイゲージニットとか重ね着できる長袖が何枚かあると良いだろつ。灼熱の東京で荷造りしているときには長袖とか触りたくもないが、緩衝材がわりにスーツケースに詰めておこう。
あと3泊以上するなら枕は持参するようにしている。四角い袋に中身を詰めただけのクッションは枕にはならない。後頭部に当たる部分が一番膨らんでいるのだから頸を支えるべき枕とは真逆の構造で頸を痛めるだけだあんなものは。
私が持参するのは西川のAiRの枕。軽いのだ。だが私がデザインした初代のモデルは残念ながら廃番になってしまっている。15年近く前に発売されたものなので仕方がない。
https://www.g-mark.org/gallery/winners/9d701cd9-803d-11ed-862b-0242ac130002
あと今回は体調悪めだったのでマットレスも持参した。もちろん自分でデザインしたものだ。大きいリモワのスーツケースなどであれば幅80cmのものも入るのだが、枕も入れるとスーツケースの大半が埋まってしまう。おすすめは幅60cmのモデル。60cmあれば寝相が悪くない限り身体は収まる。長さも180cmと少々短いが、枕でカバー可能。急なコロナで家族の寝室を分けなければいけなかったりした時にも活躍する。というかした。
あと電気関係で言えば、コンセント差し込み口がイギリスはBFタイプと特殊なので変換アダプタが必要になる。私は昔から使っているものを持参したが、最近のものは変換だけでなくUSBまで付いているようだ。すごい便利じゃんそれ。
で、今回の出張で心底すごいと思ったのが、まず海外WiFiが要らなくなったこと。いつも空港でイモトのWiFiとかを借りて行っていたのだが、まあちょっとかさ張るし、毎晩充電するものが色々とあるのが面倒だった。だが、そんなもの一切不要のサービスが生まれていたのである…!
それがスマホeSIMアプリ『trifa』だ。
日本で手続きしておけば、ロンドンついてすぐに現地でネットにつながる。auなどのキャリアでも海外でのサービスがあるが、それより全然安い。iPhoneだけ充電すればそれですべて事足りる。すごい。
もう一つはタッチ決済のクレカもしくはiPhoneのApple Walletですべて事足りるので1円も両替することなく帰国できたこと。
これは本当にすごい。
イギリスの機械なんて壊れてて当たり前みたいなところがあった。硬貨が飲まれる自販機とかいっぱいあった。私はヒースロー到着後ホテル最寄り駅までの切符を買う際にクレカのPINコードが違います状態になり、3回試したらエラーメッセージと共にクレカが飲まれて出てこなくなったことがある。初日空港でクレカ1枚失うとか結構恐怖である。
だが最早そんな心配はなくなった。日本で言うsuicaの間隔でiPhoneのタッチでロンドンの地下鉄に乗れてしまうのだ。一昔前に使われていたオイスターカードももう不要。
あと最後に、一般論として最近のイギリスは激烈なメシマズではなくなってきている。40年近く前は本当に野菜は茶色くなるまでぐでぐでに煮込まれ酢まみれで、バーガーキングか中華料理以外無理!という感じだったが、こご10年くらいはその辺で売っている惣菜とかも食べられるレベルになっている。しかし相変わらずポンドは高いので、ホテルの朝食とかつける気になれないのであれば、街中でセインズベリーかテスコを見つけて袋入りのパンとハムやチーズ、飲み物を買っておこう。それなら日本並みの価格感になる。
とりあえず思いついたメモは以上だ。
ポンドが高いというか円が安すぎる問題は深刻だが、それに屈することなくイギリス旅行に行く人のお役に立てば幸いだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?