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オフグリッドで温水シャワー。太陽熱温水器を中国から個人輸入

オフグリッドで、まとまった量のお湯を得るのは大変です。
自家発電しているソーラー発電システムの蓄電量は主系とバックアップ系を合わせても690Ah。鉛蓄電池なので使えるのは50%程度、さらに蓄電池の劣化もあるので実質300Ahも使えないでしょう。シャワーやお風呂に使う大量のお湯を作り出すのは到底無理。そもそも電気で熱を得るのは効率が悪いのです。

プロパンガスや灯油でワークする給湯器であれば、物理的な仕組み上はオフグリッドですが、化石燃料を精製・運搬する過程でグリッドに頼っているので、避けたいです。

他の選択肢はドラム缶風呂でしょうか。イベント的にやるのは楽しそうですが、頻繁にできるほど時間はありません。

そこで登場するのが太陽熱温水器です。
太陽熱を特殊なフィルムコーティングされた真空管チューブ吸熱し、自然に発生する熱対流でお湯を作り出す、シンプルなシステムです。

Alibabaを使って個人輸入

タイニーハウスをセルフビルドするときに役立つのが、Wish、AliExpress、Banggood、Alibabaなどの中華系ECです。建材やツール類など普通に買うと高価なものを購入するのに利用しています。これでもか、というほど安い。
もちろん品質の保証はないようなもので、失敗することもあります。そこは自己責任で。

予算オーバーを理由に、半ばあきらめかけていた太陽光熱温水器をある日、Alibabaで見つけました。日本で購入すると200リットル容量のタイプで、30万ぐらいはするという情報は得ていましたが、アリババでは、なんと1万円ぐらいからあります。

いくつか提供業者がありますが、なるべくまともそうな業者を数社えらび、コミュニケーションを開始します。やり取りは英語です。AlibabaはBtoBサイトなので、こちらも業者として対応します。

途中、頼んだのはものとは容量の表記が違う商品なんだけど大丈夫か?と問い合わせたところ、写真の都合だと言われ「はて?」と思いながらも進めました。安く手に入れるためにはリスクを取らなければならないのです。

一番レスがよく、自宅までワンストップで手配してくれる会社を選びました。ワンストップ対応をキーにしました。関税手続きを今から勉強するわけにもいきませんし、中国からの船便が着く本牧まで受け取りに行く時間もありませんし、大きい荷物を積める乗り物も持っていません。

これが発注したオーダーです。
235L(30tubes)、タンクも架台もサビに強いステンレス製。

上記に日本での配送費が380ドル追加され、業者への支払いはトータルで1,036ドル。ドル円が104円ぐらいだったので107,744円。
これに加えて日本での関税、税関検査費用で63,050円。合計で170,794円。抜き打ちで実施されたX線検査の費用26,000円が含まれていますので、実質14.5万円ぐらい。結局、想像していたよりもコストはかかってしまいました。

納期は約1ヶ月でした。荷受け条件はドライバーしかいないから荷物の降ろし作業はそっちでやってねという「車上渡し」なので、2名体制で待機しました。3個口。木箱に収められた真空管チューブが一番重く、二人でなんとか動かせるぐらいでした。十分手降ろしできる範囲です。

中国の業者、次はもっと安く手配できるように頑張るからと言ってくれてます。今回だけ安くしてくれる方がよかったんだけどな、でも、いろいろと頑張って手配してくれたので感謝。

太陽光熱温水器を仮設置

設置予定場所にはまだ資材が転がっているので、仮設置します。
本当は全て組んで実際に機能を試したかったのですが、今回は架台とタンクだけです。大手のサイトで得た情報によると真空管チューブは空焚き禁止。今は真夏ではないのでおそらく大丈夫だとは思うのですが、念のため。また一度水を満たしてしまうとチューブの中の水を抜くことは出来ない構造になってるようです。水が抜けないと重さのため、移動が困難になります。

予測していたとおり、組み立て説明書のようなものは一切ありません。架台をどう組むか手伝ってもらった友人と悩みながらなんとか正しい組み立てが出来ました(たぶん)。

W2400、D1800、H1500。存在感、かなりあります。

早くワークさせてみたい・・・

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