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太陽光熱温水器の設置完了、家で露天風呂を楽しむ

現在、男性育休を取得中で、育休7ヶ月目が終わろうとしているところです。驚くほど、あっという間に時が過ぎていきます。

我が家で露天風呂

太陽光熱温水器を設置したので、太陽の恵みの湯で露天風呂を楽しみました。


太陽光熱温水器の素晴らしさ

お湯は生活に欠かせません。小屋でオフグリッド生活をしていると実感できますが、お湯を得るには大変なエネルギーが必要です。小規模な太陽光発電システムで得た電力でティファールを使って湯を沸かすなんて、もってのほか、高価なバッテリーに即ダメージを与えてしまいます。電力で熱を発生させるのは本当に効率が悪いんです。
小屋でお湯を得るには、コネクションと体力とを使って得た貴重な薪か、ガソリンバーナーなどを使った化石燃料がエネルギーソースになります。時間も体力も限られているし、化石燃料も極力使いたくないですね。

太陽光熱温水器があれば、太陽が照っている限り、オフグリッド生活では得難い貴重なお湯を簡単に得られるのです。オフグリッド生活を快適にするにははなくてはならない、素晴らしい機器だと断言できます。

オフグリッド生活をしていなくとも、一般家庭で太陽光熱温水器を設置すれば、お湯を沸かすためのガス代・灯油代・電気代を大幅に削減することができ、化石燃料の消費削減と、その燃焼による地球温暖化軽減に貢献できるのです。どんどん普及して欲しいと考えています。

中国からの個人輸入(失敗)

ある日、太陽熱温水器をAliExpressで3万円ぐらいで見つけ、勢いにまかせて購入しました。チャレンジしたい方はこの記事を参考にしてください。

時間をかけて苦労もしたのですが、運賃を含めると結局、約17万円かかってしまいました。後々調べてみると、自然循環式であれば日本でもこれぐらいの価格で購入できそうです。また、水道圧式でも30万円前後で手に入りそうです。手間と労力と安心を考えると日本の業者から買った方がいいかもしれません。
環境貢献ができて、自然の力を体感できるのであれば、業者にお願いしたとしても安いもんだと思います。興味を持った方は是非やって欲しいです。

設置のポイント

これが設置後。容量は235L、フィーダータンクは8L、真空管チューブ30本仕様です。

まず砕石砂利とコンクリ板を使って、架台をしっかりと地面に固定します。貯湯タンクを設置後、貯湯タンクに空いた穴に、真空管チューブを挿し、フィーダータンクも設置します。

右上に乗っているのがフィーダータンクでここから注水します。中にはフロートがあり、水位が上がると給水弁が閉じる仕組みなっており、水道圧はかかりません。トイレのタンクと同じ機構ですね。

真空管チューブを挿すときには、真空管チューブの先に水をつけると潤滑剤代わりになり、挿しやすいです。この発見をするまで、本体の弁とチューブの摩擦が大きく、チューブを割ってしまうか、弁が取れてしまうかしそうで、心配でした。

注水は水道水。井戸水だと藻が生えて集熱効果が下がってしまう可能性があるのと、砂が混ざる可能性のある井戸水は配管トラブルの発生率を高めます。

太陽熱温水器の3つの方式

太陽熱温水器にいくつかの方式があることは認識していたのですが、安いし、詳しく理解しないまま、どの方式なのかをしっかり確かめずに勢いにまかせて買ってしまいました。その結果、現在、課題に直面しています。

各方式をFUJISOLさんのサイトの絵を引用しながら説明します。

自然循環式

私が購入したものは、このタイプです。真空管チューブの中にも貯湯タンクの中にも直接、給湯される水/湯が満たされます。給水は前述のフィーダータンクを介して行われるので水道圧がかかりません。
このタイプは屋根の上において使うことが多く、落差を利用して給湯します。給湯蛇口と貯湯タンクの間にある程度の落差がないと圧力がかかりません。


熱交換コイル式(水道圧)

このタイプは貯湯タンク内の水/湯と、給水/給湯のための水/湯が別々になっている方式です。真空管で暖められて熱々の湯が満ちた貯湯タンクの中を細い管がコイルのように配管されていて、水が通る間に湯に変わる方式です。この方式は入力した水道圧がそのまま活かされて給湯(出力)できます。地面に置くこともできるし、シャワーにも利用できます。


ヒートパイプ式(水道圧)

この方式は真空管チューブ内には水が循環しません。その代わりに真空管チューブ内にヒートパイプが入っておりヒートパイプを介して熱が伝わり貯湯内の水が暖められます。貯湯タンクに直接、水道圧がかかる方式で温圧弁なんかも必要です。ヒートパイプもタンクもコストがかかるため高価になります。

直面している課題

購入したものは水道圧が利用できない方式ため、せっかくの熱々のお湯をシャワー配管に送り込むことが出来ません。

当初は水圧がかからなければポンプを使えばいいだろうと安直に考えていたのですが、色々調べてみると、ポンプは注入するさいに、ある程度の圧力が必要ということがわかりました。また温水に対応したポンプは高価です。

しかし、ここまできて試さない選択肢はありません。比較的、安価な日本エコルさんの給湯ポンプを購入してみました。
この商品には「注入水の圧力が0.005Mpa以下だと動作しない」という記述があります。ここまで細かい解像度で水圧を測れる水圧計もなさそうなので、測定もせずに購入しました。さて動くのか・・・後ほど報告します。

別棟1階のレインシャワーから太陽で暖めたポカポカのお湯が降り注ぐ日は来るのか!?
※レインシャワーはプロパンガス給湯器もつないであるので現在でもお湯はでます、太陽光と切り替えながら利用する予定です。

温水ポンプ動きました

その後、友人にも手伝ってもらいウォーターポンプを設置。しっかりとワークしました。

ただし、水圧が弱く、またポンプ特性のせいである程度の出ていく力がないと、つまり吐水状態を保たなければならず、水と混ぜてちょうどよい温度を保つのにはなれが必要です。初めて使う人が快適に使えるレベルではないので自分しか使わないですね。

サーフィン後のシャワーはこの太陽光熱温水器シャワーに入ってますが、この季節はぽかぽかの太陽熱温水がとても気持ちいいです。化石燃料消費を気にせずに、いつもより長めにゆっくりと柔らかいお湯を浴びるのが毎朝の週間になりそうです。

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