PharmaX 社内でスクラム勉強会を開催しました!
こんにちは。PharmaXのエンジニアの古家(@enzerubank)です!
普段PharmaXではスクラムマスターをやったり、Webフロントエンドのテックリードをやったりしています。
今回はPharmaX社内でスクラム勉強会を開催したので、そのレポートをまとめたいと思います。スクラム勉強会を実施したいと考えているマネージャーの方などの参考になれば幸いです。
なぜスクラム勉強会を開催しようと思ったのか
PharmaXのエンジニアチームには「エゴから発展させよ」というチーム独自のバリューがあります。これは会社・事業の動きに振り回されるのではなく、自分たちがやりたいこと(=エゴ)を持ち、それをエゴで終わらせずに発展させることで会社・事業に対してより良い方向へ影響を与えていこう!というものになります。
会社とは別のバリューを定義している背景についてはこちらの記事をご確認ください。
その「エゴから発展させよ」に紐づいた活動の一環として、「自分がやりたい分野で社内勉強会を(全員合計で)毎月2回以上実施しよう」というチーム目標を掲げており、自分は事業部内のエンジニアチームにてスクラムマスターをやらせて頂いているので、スクラム勉強会をテーマにしてみました。
バリュー以外の目的でいうと、弊社は2事業部体制なのですが、自分が今まで在籍していた事業とは別の事業へ転籍することになったため、この機会にスクラムの知見を形式知化し、2事業部両方でスクラムチームとしてのレベルを均一化・よりアップデートしていくための土台を整えたいという狙いもありました。
やったこと
当日は私から、2事業部のエンジニアメンバー全員に対して、以下の構成で勉強会を実施しました。
アジャイルが生まれるまでの歴史
世界のソフトウェア開発の手本はトヨタの「かんばん方式」
トヨタのかんばん方式が生まれた背景(1960年代)
トヨタ生産方式の体系化、そして世界へ(1970年代)
日本の自動車メーカーをアメリカが研究する時代(1970-1980年代)
ハードウェアの生産方式をソフトウェアに応用しようとした時代(1990年代)
アジャイルソフトウェア開発宣言の公開・様々なアジャイル開発手法の試行錯誤時代(1990-2000年代)
スクラムについて
スクラムはなにを目指すのか(経験主義とリーン思考)
ScrumBut(我々はスクラムを取り入れている、しかし…)
スクラムの型(11の要素)
ScrumAnd(我々はスクラムを取り入れている、さらに…)
PharmaXでは11の要素をどのように運用しているのか
スクラムのFAQ
製造業におけるトヨタ生産方式からリーンが生まれ、ソフトウェア業界でのアジャイルへ応用されてきた歴史からスクラムの登場背景と型(11の要素)の大切さを伝えました。
まずは11の要素をしっかり欠かさずに実践することで、守破離の守を愚直に行うこと。そして徐々に自分たち独自のスクラムへ破を行い、Scrumを進化させていくこと(ScrumAnd)をしていこうという話をしました。
当日は以下のような質問を色々いただきました。今後も実践していく中で不明点がでてくると思うので、このFAQコーナーに貯めながら、実践知を得ていこうと思っています。
やってみて
当日は中継用のスレッドでいろんな議論が巻き起こり、盛り上がりました!
今までスクラムを運用しても、最初はいいのですが徐々にScrumBut(一部のイベントだけやっていたり勝手に独自のアレンジを加えたりしている状態)になってしまい、スクラムをアップデートしていくことができていませんでした。しかし、今回の勉強会で型を明文化したことにより共通認識をとることができたので、なんちゃってスクラムに陥ることは無くせそうです。
今後の展開
スクラムというフレームワークはシンプルですが、発展させていくのは長い道のりになります。スクラムではプロダクトゴールに向かって自律的に判断・行動するような柔軟で本質的な価値提供を行うチームを目指しますが、そのためにはスクラムの運営を型どおりやるだけでは足らず、組織全体に染み出していって組織としての判断基準を固めていく必要があります。
そのための一環としてエンジニアの評価項目を精緻化して、エンジニアとして理想の行動が何かを明確化していったり、Four Keysのようなパフォーマンス指標を定義したり、会社目標を個人の目標に紐づけたりといった活動を今期はやりとげたいなと思っています。
その結果をスクラムチームに跳ね返して、ScrumAndの状態へ踏み込んでいきたいです。
終わりに
PharmaXの採用情報について、こちらで随時更新しております。
もし少しでも興味をお持ちいただけ方がいらしたら、ぜひカジュアルにお話ししましょう!