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オンライン薬局の管理薬剤師だからこそ気づいた薬剤師としてのやりがい〜渡邉さんにインタビュー〜

こんにちは。薬剤師PSチームマネージャーの小島です。

本日は、管理薬剤師の渡邉さんにオンライン薬局に勤務してみて感じたやりがいや、苦労したことなどを中心にインタビューしました。

Q1、渡邉さんは、以前ドラッグストア併設型の調剤薬局に勤務されていましたよね。調剤薬局に勤務されていた時期と現在のオンライン薬局、一番変わったなと感じたことは何でしょうか?

以前働いていた大手のドラッグストア併設型調剤薬局は、すでに完成されたマニュアル通りに業務を遂行していれば問題ない環境です。 自分でマニュアルを考えることもなく、日々調剤して過ごしていました。 今回PharmaXが保険調剤事業をスタートしたばかりのタイミングで入社したため、マニュアル作りから始めています。 今までの経験を活かしつつも、患者さんからの処方箋受付、オンライン服薬指導の予約・実施、お薬の配送手配など、どうしても既存の薬局手順ではうまくいかないことも多くあります。けれど、このフローを作ることがとても新鮮でした。 患者さんと対面ではなく、オンラインの画面越しで会話をするというのも今までとはまったく違いましたね。

患者さんが目の前の待合室で待っていない、対面で会話しないというのはオンライン薬局ならではですね!

Q2、PharmaXの薬剤師は、OS(オペレーティングシステム)をエンジニアと一緒に作っていますよね。特に、調剤事業で使用するOSは一から作成されていましたが、エンジニアの方々と一緒に働いているからこそ実現できたこと、これから作っていきたいものはありますか?

まだまだ作っている途中という感覚があり、実現できた!と胸を張って言えることはありません。
オンライン薬局のオペレーションは、既存の薬局と違うところも多く新しいOSが必要になります。実際に業務で困っているところをエンジニアの方に細かく伝えることで、テクノロジーを駆使して薬剤師もスムーズに業務ができるようになりますし、患者さんもよりオンライン薬局を利用しやすくなります。
自分ではOSに組み込んでもらうのはちょっと難しいかな?と思うことも、一緒に働いているからこそエンジニアの方々が「ここをこうしたら良いのでは?」と案を出してくださって形になっていきます。日々進化を続けている感じですね。
このままオンライン薬局の手順を確立していくには、エンジニアの方々の協力なしにはできないと思っています。

薬剤師がOSを一緒に作れる経験ってなかなかないので、とても刺激的な日々を過ごされているのですね。 オンライン薬局の手順をPharmaXから作っていきたいという渡邉さんの熱い気持ちが伝わってきました!

Q3、オンライン薬局の管理薬剤師としてやりがいを感じることってどのような時ですか?

まさに今です!! これから、オンライン薬局が世の中に浸透して様々な薬局に導入されたとしても、薬剤師が作業しやすく働きやすい手順書を作成したいですね。 まずは薬局内の手順書を作成していますが、今後はもっとオンライン服薬指導の部分の手順書も作成して、リモート薬剤師の業務がスムーズにできるように工夫もしていきたいと思っています。
私がしっかりと手順書を作成することで、育児や介護などで働きに出られない薬剤師の働き方も変えていけたらいいなと考えています。 ただ、患者さんが利用しにくい薬局では意味がないので、患者さんに関わる薬局内の手順書の作成が優先です。
それから、オンライン上ではあるものの患者さんとじっくりお話できることはとてもやりがいがあります。 対面だと、どうしても他の患者さんが気になってしまったり、待ち時間が長くならないようにと体調を確認したくてもすべてを確認することが難しかったりします。 一方、オンラインでは患者さんが好きな時間に、好きな場所で薬剤師と話をすることができるので、よりプライベートな会話ができることが多くあります。 また時間も予約制で制限はないため、たっぷりと話をすることができます。特に、育児中でなかなか病院や薬局に行くこと自体が大変な女性に自宅で服薬指導が受けられることに感謝の言葉をいただきます。
この「ありがとう」という言葉がとても嬉しいです!

未来のオンライン薬局を今まさに作っているところですね。 そんな中、患者さんからの感謝の言葉は、明日からの自分のエネルギーにもなりますし、また頑張ろう!という気持ちになります。もっともっと世の中にオンライン薬局の存在を知ってもらって、なかなか受診や来局できないという患者さんに気軽に利用していただけるようになりたいですね!

Q4、オンライン薬局で働いていて、ココは大変だった!苦労した!ということはありますか?

これは色々ありますよ。 例えば、既存の薬局では数分で終わるようなことも何時間もかかってしまうことがあります。 わかりやすく言うと、ジェネリックの希望の有無を確認したい時。 対面であれば、直接「ジェネリックの希望はございますか?」と確認が出来ますよね。 でも、オンライン薬局だとLINEで確認をしています。選択制なのですぐに回答できるのですが、回答いただけないこともあります。 患者さんもずっとスマホを触っているわけではないので当たり前ですよね。 そんな時に薬局に在庫がないと、バタバタすることが多いです。ジェネリックの用意をしてよいかどうか、確認が取れるまで発注も出来ないのでギリギリになってしまうこともあります。 このフローがもっとスムーズにできれば、私達も動きやすくなりますね。 他にも、吸入器の使用方法をお伝えする時ですね。 なかなかオンラインでは実物をお見せしてお伝えすることが難しく、後から確認できるよう使用方法の動画を送付しています。メーカーの動画を送っているのですが、本当はもっとわかりやすく自分たちで作成した動画を送りたいと考えています。 このように既存の薬局ではなんてことない作業も、オンラインでは何時間もかかってしまうことがあり、大変になる時もありますね。

それは意外でした。たしかに、ジェネリックの希望の有無がわからないと、処方箋の内容をレセコンに入力することもできないですね。

何か良い工夫ができればいいのですが。まさに、テクノロジーを活用して改善できそうな点だと感じます。

Q5、オンライン薬局だからこそ、患者さんのためにできるようになったことはありますか?

オンライン服薬指導の部分が一番大きいですね。 さっきもお話しましたが、患者さん自身もお薬ができるまで長いこと薬局で待つということがなくなりました。 子育ての合間の時間や自分の空いている時間に服薬指導を予約して、好きな場所から服薬指導を受けることができます。
誰もいない、プライベートな空間でお話をすることができるので本当はもっと相談したかったのに……という、深いお悩みの部分まで伺うことができます。 お薬や健康のことに限らず、どんなことに不安を感じて悩まれているのかお話いただけることで、患者さんに寄り添った対応ができています。
じっくりお話をした後も、LINEでつながっているので、心配になったら都度LINEでコンタクトを取っています。 「忙しいってお話されていたけど、しっかり3回お薬を飲めているかな?」と感じたらLINEで「飲めていますか?」って会話ができるんですね。 これってなかなか既存の薬局では出来ていなかったことなので、オンライン薬局ならではだと感じています。

オンライン服薬指導の時に、より深くお話ができることで信頼関係が築けるのですね。 だからこそ、薬剤師によるアフターフォローもよりパーソナルな内容でLINEメッセージでき、患者さんも安心して薬剤師に頼ることができる、とても良い関係です。

Q6、最後に、オンライン薬局がもっと世の中に浸透することで、薬剤師の就職先が広がると思います。そこで、渡邉さんが思う”オンライン薬局に向いている薬剤師”とはどのような方でしょうか?

オンライン薬局はまだ新しいため、既存の薬局業務だけでは足りない部分を確立していく必要があります。そのため、新しいことをどんどん取り入れていくことが好きな方が向いていると思います。 変化を楽しんで、自らより良い方法を模索していける人がいいのではないでしょうか? PCツールに関しても、リモートで働いている薬剤師とのコミュニケーションで新しいものを取り入れています。自分の知らないツールでも、まずは触ってみる、挑戦してみる!と抵抗感なく取り入れていけると業務もスムーズにまわります。
患者さんに関しても、既存の薬局よりもより密なコミュニケーションが取れるので、「患者さんのために何かできることを」と常に患者さんのことを考えて行動できる薬剤師の方がオンライン薬局には合っているのではないでしょうか?

自分で考えて行動できる、新しいことに挑戦することが好き、患者さんのためを第一に考えられる、そんな方と一緒に働いていきたいですね。

本日は、色々とお話を聞かせていただきありがとうございました。 渡邉さんが、毎日オンライン薬局を作り上げている様子がよくわかりました。改善が進んでもっともっと患者さんが利用しやすいオンライン薬局になるといいですね!

まだまだ作り上げている途中なので、オンライン薬局はやりがいを持って働ける環境でもあります。 薬剤師×テクノロジーで一緒に医療体験を変えていきたい!そんな意欲のある方、一緒に薬局体験を変えてみませんか?


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