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薬剤師エンジニアとして医療業界にインパクトを〜竹内さんインタビュー

本日は、2021年3月から業務委託として関わっていただき、2021年8月からに入社した竹内さんにインタビューしたいと思います。

竹内さんは、薬剤師免許を持ちながら新卒からエンジニアとして働き、この度PharmaXにジョインしました。

弊社2人目の薬剤師エンジニアとして、現在はPS (ペーシェント・サクセス) チームが業務で使う管理画面の改善などを行っていただいています。

竹内さんには、薬剤師でありながらエンジニアを目指した理由やエンジニアとして成し遂げたいことを聞きました。
(聞き手:上野)

竹内謙太
新潟薬科大学薬学部新卒で東証1部上場企業にエンジニアとして入社し、自社製CRM/SFAのバックエンド開発を担当。新規機能の実装だけでなく、DBチューニングや保守作業など幅広く業務を行った。2020年に大手医療ITベンチャーのグループ会社に転職し、クラウド型電子カルテの開発プロジェクトに参画。主にユーザーヒアリング・要件定義・UI/UXデザインなどを担当。
PharmaXでは主にバックエンド・インフラを担当し、バックエンドアーキテクチャやDDDの普及や導入、TerraformなどのIaCの導入を進めている。

—— まずはじめに、薬剤師免許を持ちながらエンジニアをしている思いを聞かせてください!

やっぱり、医療業界の超非効率性を解消し、負を取り除きたいという気持ちが大きくあります。
実際、今の医療業界って非効率なまま固定されて、患者さんも医療者も幸せになっていないと思うんですよね。
それをエンジニアリングの力で変えたいという思いでエンジニアをやっています。

—— 学生時代からエンジニアリングを始めたとおっしゃっていたと思うのですが、薬学生でエンジニアリングを勉強するのは珍しいですよね?きっかけはなんだったのでしょう?

エンジニアをはじめたのは、アルバイトでたまたまですね。
アルバイトで美術商の個人経営の会社で働いていて、業務効率化や自動化をしようと思ったことがきっかけです。
大学3年生の頃にExcelのVBAをはじめて、そこから色々興味が湧いてPython(プログラミング言語の一種)を始めました。
それですごくハマってしまって。
アルバイト先の社員の人たちとすごく議論しながら在庫管理システムなんかを作ってましたね。

—— 周りに情報もないし、聞ける仲間もいないし、勉強は辛かったんじゃないですか?

正直言ってかなりつらかったです。
大学は新潟で、周りにプログラミングをしている友だちなんてまったくいませんでした。
ほぼ完全な独学だったし、Yahoo知恵袋で質問していました(笑)

—— (大学3、4年生の頃)プログラミングにハマってすぐに薬剤師にならずにエンジニアになろうと思ったんですか?

いえ、さすがにそんなことはなくて、大学5年生頃までは薬剤師になろうと思ってめちゃくちゃ勉強も頑張ってました。
でも、病院実習に行って、薬剤師という仕事に疑問を持ってしまって……

—— どんなところに疑問を感じたんでしょうか?

例えば、病院で患者さんが説明された内容を薬剤師は知りません。
病院で処方箋をもらった後、薬局に薬をもらいに来るのに、病状や薬に関する医師の説明内容はシェアされないんです。
薬剤師は、患者さんとのわずかな会話と処方せんの内容から医師の意図をくみ取らなければなりません。
これはあまりにもおかしいと思いました。

—— 竹内さんがエンジニアをしていたから、そういう疑問を抱けたのかもしれませんね。その時エンジニアになりたいって話は周囲にしましたか?変な目で見られませんでした?

大学の先生に言ったら、相当ヤバいやつをみるような目で見られましたね……笑
教授会で話題になって、一気にうわさが学内に広まるほどでした。
でも、中には味方をしてくれる先生もいて、自分の中でも決心がつきました。

—— それから薬剤師国家試験に合格して免許を取った後、東京に出てきて新卒でエンジニアになったんですよね。

きちんと勉強するには東京のIT企業に勤めてがむしゃらに勉強する必要があると思ってました。
新卒で入った1社目では、エンジニアリングの基礎を学ばせていただきました。優秀な人たちに囲まれて心が折れそうになりながらも、幸いにも国家試験で勉強の習慣は身についていたので、毎月最低2, 3冊は技術書をインプットするなど、必死にしがみついて勉強してましたね。

—— 2社目で入った医療系のIT企業では関わった事業があまり上手く行かなったと伺いましたね。なぜうまく行かなったのでしょう?

病院向けのシステムを作っていたのですが、完全に外注で、チームにもエンジニアリングのことについて分かっている人がぼく以外にいないような状況でした。
上から降ってきたものをただ発注するだけ。
本気でいいものを作ろうと思ったら、PharmaXのように社内に医療者もエンジニアも集めて、もっと議論しながら作っていかなきゃいけないんですよね。
結局のところ、本気でいいものを作ろうという熱意が足りなかったのかもしれません。

—— PharmaXでは、やりたいことができていますか?

PharmaXでは、社会を変えられるような仕事ができているという実感があります。
実際に薬剤師がリモートワークで働けるためのチャットシステムを開発し、リモート薬剤師という新しい薬剤師の働き方に貢献することができました。

また、幸か不幸かコロナによって医療業界のITが大きく進んでいます。
業務の効率化はもちろん、オンラインでの診療・服薬指導、電子処方箋など、ITを活用したまったく新しい医療体験がこれから始まろうとしています。
2025年問題(団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、超高齢化社会が訪れる問題)も起こります。
特に薬局業界においては、PharmaXが新しい医療体験を率先していくことを目指してがんばっていきたいです。

—— 今後PharmaXでやっていきたいことについて教えてください

電子処方箋が2023年1月に解禁されますし、オンライン診療やオンライン服薬指導もどんどん進んでいくと思います。
オンライン化が進めば地方に住む薬剤師でもリモートで働けますし、地方にいる患者さんも最新の医療を受けることができます。
また家事や育児、仕事が忙しくてなかなか受診できない方も多いと思いますが、オンライン化が進めば隙間時間に受診することも可能になります。
様々な背景を持つ薬剤師や患者さんがいらっしゃると思いますが、誰がどこにいても同じような医療体験を提供できる仕組みを作っていきたいですね。

—— 竹内さんはこれからもあくまでエンジニアにこだわってやっていきますか?薬剤師に戻りたいと思うことはないですか?

薬剤師に戻りたいと思うことはありませんね。
自分は薬学の勉強も得意だったし、自分で言うのもなんですが、いい薬剤師になれた自身もあります。
薬剤師になれないからエンジニアになったのではなくて、
自分にとってこっちの方が面白いし、やりがいもある思える道を真剣に見つけたつもりです。
薬剤師であれば医療に貢献できるのは当たり前なんですが、PharmaXの価値観にもある通り「歴史を拓く」ためには、リスクを取る必要があると思うんですよね。
だから、これからもエンジニアリングで医療界に貢献していきたいと思っています。

—— では最後に、これからPharmaXにジョインいただけるかもしれない皆さんにメッセージをお願いします!

PharmaXの価値観の一つである「歴史を拓く」の通り、技術的にも事業的にも新しいことにどんどんチャレンジできる環境だと感じています!

社会貢献の高い仕事はしたいけど医療に詳しくないし...という方もいらっしゃると思いますが、PharmaXのエンジニアは「医療に興味のあるエンジニア」であり、本軸はエンジニアです!(薬剤師エンジニアの僕が例外なだけです笑)
医療知識については社内メンバーに気軽に聞ける環境ですのでご安心ください!

ぜひPharmaXで一緒に新しい医療業界を創り上げていきましょう!


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