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プロダクト開発に薬局勤務の薬剤師が関わることの重要性

はじめに

PharmaXでエンジニアをしている加藤(@tomo_k09)です。
PharmaXでは薬局オペレーションを効率化する薬局OSというプロダクトの開発や薬局内オペレーションの構築に携わっています。

弊社の開発体制の大きな特徴が、実際に患者さんに向き合っている薬剤師がガッツリとプロダクト開発に関わっていることです。

これは対外的にもよく発信していることなのですが、薬剤師メンバーと深く関わりつつプロダクト作りをしているエンジニア視点から「薬剤師がプロダクト開発に関わってくれてこんな良いことがあるよ」という話を改めてできればと思います。

薬剤師としての経験がプロダクト開発にとても役に立つんだよということが伝われば嬉しいです。

そもそも薬局OSとは何なのか

PharmaXが運営する薬局では、医療機関に受診後、すぐスマホで薬剤師が服薬指導を実施し、最短当日に患者さん宅まで薬をお届けするサービスを提供しています。

さらに薬剤師が定期的に患者さんへ寄り添いながら服薬状況や飲み合わせ、副作用などフォローアップを積極的かつ丁寧に行いうことで、「かかりつけ」の安心感を提供しています。

これらのサービスを提供するために開発されたものが薬局OSです。
この薬局OSを使って、PharmaXの薬剤師は患者さんに寄り添ったサポートを行っています。

薬局OS

PharmaXが提供する薬局体験は患者さんからも好評で、
「こんな便利なサービスがあるとは知りませんでした!」
「また使わせていただきます!」
「家族にも教えたいと思います!」
といったお声を多数いただいています。

このようなお声をいただけるサービスを作れた大きな要因の1つが、日々患者さんと接している薬剤師メンバーの知見がしっかりプロダクトに落とし込まれていることだと私は考えています。


プロダクト開発に薬剤師がいると何が嬉しいの?

「じゃあ、薬剤師がプロダクト開発に関わることによって、どんなことが嬉しいの?」という話なのですが、実際たくさんありました!

私はエンジニアとして働いているのですが、特に嬉しかったのは

  • 薬局業務の解像度が上がる

  • 業務で感じているペインへの理解が深まる

の2点です。

薬局業務の解像度が上がる

エンジニアからすると、薬局で薬剤師がやっている仕事は未知のものです。実際、PharmaXで働き始めるまで「薬剤師って具体的に何をやっているのか分からない」と感じているエンジニアがほとんどだと思います。

しかし、薬局の業務で分からないことがあれば、すぐに薬剤師メンバーに質問できます。プロダクト開発においてユーザーインタビューは非常に重要なものですが、ユーザーインタビューをすぐにできてしまうようなイメージです。

薬剤師メンバーと打ち合わせをしている様子

実際、私も薬局に出社して現場で働く薬剤師メンバーと議論しつつ、「じゃあ、こんな感じで機能を実装した方が良さそうだな」というようによく実装の方針を考えています。

このように薬剤師メンバーがプロダクト開発に関わってくれているおかげで、質の高い意思決定をできるようになるのです。


業務で感じているペインへの理解が深まる

薬剤師メンバーと過ごす時間が多いと「この業務がけっこう時間がかかって大変なんですよね……」という話を耳にする機会が自然と多くなります。

実際に薬局OSを使っているユーザーのこういった何気ない一言は、プロダクトをより洗練させたものにする大きなヒントとなります。

PharmaXではこういった会話から改善施策が走り始めることも少なくありません。
薬局の中に薬剤師とエンジニアがいるからこそ、改善サイクルをスピーディーに回せるのです。

薬局で働く薬剤師のインサイトはより良いプロダクトを作る上でとても重要

PharmaXで働く薬剤師=リモート勤務の薬剤師というイメージが強いかもしれません。しかし個人的に最近よく思うのは、実際に薬局に出社して働いてくれる薬剤師の重要性がこれからより高まってくるのではないかということです。

というのも、PharmaXが志向するなめらかな医療体験を作るには、全体の業務を把握した薬剤師が必要不可欠だと私は考えているからです。

PharmaXが運営する薬局での業務フローをざっくり図示したのが以下の画像です。実店舗の薬剤師が『薬の準備』と『必要な情報をリモート勤務薬剤師へ共有』し、リモート勤務の薬剤師が服薬指導を実施しています。

薬局業務のイメージ

高効率なオペレーションを構築する上で大変なのが、実店舗の薬剤師とリモートの薬剤師で業務が完全に分断されている点です。今のPharmaXは実店舗担当の薬剤師は毎日出社、リモート勤務の薬剤師はフルリモートという体制になっています。

これの何が大変かというと、実店舗の業務がどのような流れで行われているかをしっかり理解した上でリモートでのオペレーションを考えないと、ちぐはぐな業務フローになってしまいがちだということです。

例えば、リモート勤務の薬剤師からすると「こういうふうに実店舗の薬剤師が動いてくれたら良いのにな」と思ったとしても、実店舗の薬剤師からしたら「それは実店舗のオペレーション上、ちょっと難しいな」ということが多々あります。

PharmaXが運営する薬局のオペレーションは一般的な薬局とは少し異なるので、ある程度薬局経験のある薬剤師であっても「これなら問題なく業務を回せるはず」という感覚がずれてしまうことがあるのです。

この問題をどうやって解決すれば良いかというと、週4日は実店舗に勤務、週1日にはリモート勤務のようなハイブリッドな勤務体系を増やしていくのが1つの解決策かなと思います。

薬剤師のハイブリッドな働き方を増やしていくということは、全体の業務を理解している薬剤師が増えるということです。その結果、オンラインとオフラインの業務をより円滑に行えるような改善施策の立案・実行をより精度高くできるようになるのではないかと考えています。

まだハイブリッドな働き方を選ぶことはできていないですが、近い将来増やしていけたらなと、いちエンジニアとしてひっそり考えています。

終わりに

PharmaXが運営する薬局で働いてくれる薬剤師さんを絶賛募集中です。
もし少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひカジュアルにお話ししましょう。


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