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市販発毛剤とは~ミノキシジル製剤を解説~

薄毛対策で薬を使用してみたい方、「発毛剤」と「育毛剤」の違いはご存知でしょうか?調べれば調べるほど「???」になっていませんか?

市販薬では直接頭皮に塗布するような製剤が多くありますが、本気で生やしたい方は「発毛剤」を選択しましょう!

今回この記事では、そんな方のために、発毛剤の効果とおすすめしたい製剤をご紹介します。以前使っていたけど効果が得られず断念してしまった方、市販薬だけでなく専門病院で処方される薬についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

※ここでお話するのは、「壮年生脱毛症」に関する内容です。
壮年生脱毛症:遺伝子的背景や、男性ホルモン「テストステロン」によって薄毛になる疾患のこと。主に頭頂部や前頭部を中心に脱毛が起こる。毛髪サイクルの異常により、毛髪が充分に成長する前に抜けてしまうことが原因とされている。
※急激・大量に脱毛する・少し引っ張るだけで抜ける・円形脱毛症の方は医療機関を受診してください。

そもそも発毛剤とは

発毛剤とは、新しい毛髪を生やす「発毛効果」が認められている医薬品です。 薄毛や抜け毛が生じている箇所に新しく発毛・成長させる効果があり、また、 生えてきた毛髪が抜けにくい頭皮環境をつくることで、髪全体のボリュームを増やすことができます。

その効果は、
・血行を促進させて細胞に栄養を行き渡らせ、発毛を促進する
・毛包(毛を作り出す場所)を活性化させて、新しい髪の生成を促す

これにより、脱毛箇所に新たに髪の毛を生やします

一方、育毛剤にはこの「脱毛箇所に新たに髪の毛を生やす」という効果が認められていません。髪が育ちやすい環境を整え、これ以上の抜け毛を防ぐ効果があるとされています。

市販の発毛成分「ミノキシジル」

ミノキシジルは壮年生脱毛症に対して、ガイドラインで「強く進める」と評価されていて、男性だけでなく女性の脱毛症にも効果が認められていています。
もともとは高血圧の内服薬として用いられていました。発毛成長のメカニズムについては、血行促進によるといわれてますが詳しいことはまだわかっていません。

では、実際にはどのように作用するのか見てみましょう。

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画像引用:https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_202.html

【作用】
毛髪は髪が太く伸びる「成長期」、成長が衰えていく「退行期」、成長が止まり抜け落ちる「休止期」というサイクルを繰り返しています。

AGAではこの「成長期」が短くなることで毛髪が成長しきらず、細く短い毛髪となります。また「休止期」に長く停滞する状態にもなっているため徐々に薄毛になっていきます。
ミノキシジルは、毛髪の成長を促し「成長期」から「退行期」へ移行を遅らせ、また「休止期」から「成長期」への移行を促します。

ただし、「休止期」の状態で停滞していた毛髪は新しい毛髪に変わるために一旦抜け落ちます。
発毛剤を使って「効果がなかった」と途中でやめてしまう方がいらっしゃいますが、4~6ヶ月は使い続ける必要があります。
治療初期、一旦髪は抜けます。初期に抜け落ちることは効果がある証拠です!頑張って続けましょう!

【副作用】
ミノキシジルは、もともと降圧薬として開発された薬です。
そのため、心臓などの循環器系に重い疾患がある方は避けられたほうがいいです。稀ではありますが、血圧上昇・動悸・心不全の副作用が報告されています。しかし、ごくごく稀であるため、上記の疾患がある方が使ってはいけないということではありません。

使用中に頭痛・胸痛・動悸・手先のむくみが出る場合は使用を中止し、医療機関を受診してください

この他、発毛剤にはアルコールや香料などが含まれているため、頭皮のかゆみやかぶれなどが出る場合があります。

市販薬

現在、複数の発毛剤が発売されていますが、これからご紹介する製剤は全て第一類医薬品となります。
成分は「ミノキシジル」、濃度は「1%」又は「5%」です。

【参考】1%がいいの?5%がいいの?
・女性、副作用の心配がある男性⇒1%
・副作用の心配がない男性、高い効果を出したい男性⇒5%
国内では女性に対する5%濃度の安全性などの臨床検査が行われていないため、女性は1%を選択します

【リアップX5プラスネオ】

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【発毛成分ミノキシジル5%】配合。
清涼感を与えるl-メントール、過剰な皮脂分泌を抑えるピリドキシン塩酸塩、血行促進作用のトコフェロール酢酸エステルも含まれています。

また、頭皮環境を整える成分としてグリチルレチン酸(抗炎症作用)、ジフェンヒドラミン塩酸塩(抗アレルギー薬)、ヒノキチオール(消炎作用)も配合されています。
効果が強いのが使いたいけど、頭皮の炎症が心配・・・という方にオススメです。

容器にも工夫がされており、本体を逆さにするだけで1回の用量1mLが簡単かつ正確に量れます。1mL以上は出ない仕組みとなっていて、衛生的に使用することができます。

https://brand.taisho.co.jp/riup/riupx5/

【リアップ】

【発毛成分ミノキシジル1%】配合
成分はミノキシジルのみです。副作用が心配という方、試しに使ってみようかなという方にオススメです。

https://brand.taisho.co.jp/riup/riup/

【リアップリジェンヌ】

唯一の女性のための発毛剤です。【発毛成分ミノキシジル1%】配合。
この他に頭皮環境を整える
・パントテニールエチルエーテル 
・トコフェロール酢酸エステル 
・I-メントール

も配合されています。
髪が細くなってきて、分け目が目立ってきた方にオススメです。

https://brand.taisho.co.jp/riup/women/riupregenne/

【スカルプDメディカルミノキ】

【発毛成分ミノキシジル5%】配合
頭皮環境を整える成分は多く配合されていませんが、保湿剤であるグリセリンが配合されていますので、乾燥やフケが気になる方にオススメです。
また、「ミノキ補償」という一般用医薬品の発毛剤として日本初の補償サービスがあります(詳しくはHPまで)
「もし生えなかったら・・・」そんな不安をお持ちの方は一度検討されてみてはいかがでしょうか。

https://scalp-d.angfa-store.jp/brand/medicalminoxi5/

ミノキ補償
メディカルミノキ5を使用して4ヶ月経っても発毛効果が見られなかった場合に限り、アンファーと提携するAGAクリニックの治療費を最大30,000円分※無料で受けられるサービス。(※1ヶ月に1回(最大6回)・月額限度額5,000円(税込)の範囲内で最長6か月間、治療が無料)

【ラボモ ヘアグロウ ミノキシ5】

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【発毛成分ミノキシジル5%】配合
他にも保湿成分が配合されおり、乾燥が気になる方にオススメです。
エタノールが含まれているため、お肌が弱い方は注意しましょう
「ぬる」「はかる」がマーク表記されているため、使いがっていいものになっています。
https://www.artnature.co.jp/labomo/minoxi5/

【リグロEX5】

【発毛成分ミノキシジル5%】配合
さらっとした使用感がありますが、エタノールが含まれているため、お肌が弱い方は注意しましょう

https://jp.rohto.com/regro/ex5/

市販薬で効果を実感できなかったら・・・

発毛剤や育毛剤を6ヶ月以上使っても目立った変化がない場合は、AGA(男性型脱毛症)である可能性が高いです。
AGA治療に特化した「AGAクリニック」への通院を検討しましょう。

次回はAGA治療について書きたいと思います

まとめ

市販薬で発売された当初、発毛剤は「リアップ」だけでしたが、近年は他社も参入してきて商品が増えました。多くの商品があって迷ってしまいますが、有効成分であるのはミノキシジル。濃度は1%か5% どちらかのみ となっています。
その他、頭皮環境を整える成分や保湿成分が独自に配合されていますので、ご自身の肌にあう商品を選択してくださいね。

第一類医薬品となるため、購入の際、薬剤師による問診が必要ですが、現在はインターネットでも購入できるようになっています。対面購入には抵抗があるという方はぜひご活用ください。





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