「無いっ!」~そんなものまでが?!~

薬剤師になるには薬科大学を卒業し、国家試験に合格する必要がある。
薬科大学を卒業するにはお金がかかる。現在は6年間。それを卒業させているのだから、(塾通い、中には浪人、留年さえも乗り越えて)、家庭も中堅層以上が殆どかと。

赤貧にあえぐ人の生活がわからない模様。

トイレに備品&消耗品を多数置く。
『店員が見えないところに置く物は最小限、または無くなる直前に補充』『予備を置くなら無くなる直前に一つ』
と言う考えが理解できない様子。

『細かく補充しに行くのがめんどくさい』、『収納場所を2ヶ所に分けなくてもいい』『患者様を疑うのか』等々の意見。

『まさか薬局でそんなことしないでしょ~。』
相手は場所を選ぶのかな??むしろ公衆便所より『良いもの』を置いているけど・・。

ある日事件は起こった。(案の定)

トイレから出てきたスタッフ
「トイレの物が盗まれてる!」
「(だから言うとるやんか)何が無くなってるの?」
「トイレットペーパー、お掃除シート、消臭スプレー、・・」
「うわ~、置いといた物、全部盗られたなぁ。」
「便器を擦るブラシも・・。だから気がつきました。」

呆然。
あ、トイレブラシ・・?!、そんなものまでを。
(カバンに入れるの、嫌じゃないんかなぁ?・・・・)

いやいや、欲しい人は欲しいんだ。例え不特定多数の汚物を擦ったブラシでも!

かなり大きな包みになったはずだが、多忙な薬局で、奥まったトイレから出てくる人の荷物を見ていたスタッフはいなかった。

その件をきっかけに、『トイレには必要最小限』となった。
ブラシはどうしようもない、置かざるを得ないので、容器に店の名前を書いた。
今度盗んで自宅で使う時、毎回その記名を見て罪悪感を感じていただけるように。(替えを盗りに来ることを想定)

(ただしアルコール等で消されたらどうしようもないのだが(苦笑))


店でもいい経験となった。勉強代である。

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