何を読んでいるのか?

池上彰さんと佐藤優さんの共著『僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』 を読んだ。

内容としてはdマガジンの宣伝か?というような内容だった部分もあったりしたが、全体の感想としては、池上さんや佐藤さんは「紙面・記事のコンテキスト」を読んでいるのだ。

流行りの『フェイクニュース』という言葉どおり、本・雑誌・記事を読み込んでいくと、結局いきつくところは「この紙面・記事が信用できるか?」というところにいきつく。

これまた『ファクトチェック』なんてのが流行ってるようだが、そもそも我々がニュースや本を読むたびにファクトチェックしていたら無限に時間がかかる。我々は暇ではない。じゃあ何を頼って時間を節約するか?

・「信用している人にフィルタしてもらう」

・「背景を知っている人に記事を読む」

あたりが現実的な解決方法である。ソーシャルフィルタリングなんて言葉もあったなあ。

この著者のお二方は一般人より確実に強い!めちゃくちゃ強い!強すぎて参考にならない!

業界のウェブ記事や学術論文などなど、自分の生活・仕事に近しい分野ならまだしも、知り合いにコンビニに並んでいる雑誌や新聞の編集者や執筆者がいらっしゃる状況ってのはなかなかないやろ?社会的成功者はそうでもないのか…

そういうわけで結局読むということはその筆者の立場・名声・哲学・経歴などなどのコンテキストも読んでいるのであって、速読や質をあげていくにはそれによりフォーカスしていったほうがいいよね、という本であった。

「ウェブ系・SNSの話が苦手というか触れる生活をしていないな?」という感じも受けたが「そりゃそうやろな」と。コンテキストを読めば「PV数で収入を得ようとしているどこの誰かの馬の骨」なんてのは彼らにとっては最下位どころか相手してはいけないノイズなのであろう。

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