最近の宅録声優オーディション事情

さてさて、毎回少し悲しいまとめを更新している私ですが…今回は少しTwitterでお話していたことをまとめたいと思います。
今回は、声優オーディションの参加者がやばい…なお話です。
Twitterで話したのであれば、Togetter辺りでまとめるのが良いのですが、全く事情を知らず、ただただ他人のまとめ記事に暴言を吐いていくためだけに作ったアカウントでコメントを書く人間が非常に多く、今回の話題はそういう人たちが触りやすい記事になると思ったのと、noteの方がしっかりと文字を読むことに慣れている人が読んでくれる…と感じたので、こちらでまとめておきます。
毎度ながら、とても長くなりますので、これは知っている…!という部分は読み飛ばしながら…という形でも大丈夫です。


私の仕事説明から(詳しい人は飛ばしていいとこ)

声優と言っても、現在は色々な形、色々なジャンルで働いている人がいます。多くの人は「アニメのキャラに声を当てる人」と思っていますが、私はそれではなく、専門や養成所に通い、事務所に入った後にフリーで働く「フリーランス」という形で、声優をしています。そのため「フリー声優」と名乗って活動をしています。ラジオやゲームにも出るし、企業の留守番電話だったり、駅の乗り換えアナウンスだったり…キッチリ(適切な言葉が見つからないので、代わりの言葉で失礼します)としたタイプのお仕事をすることもありますが、基本的には成人向けなジャンルをメインに、同人作品でシチュエーションボイスやエロゲ等に多く出ながら、名前の出ない部分で、そういった「キッチリ」なやつをやっていたりします。(名前の出る物に関してはサイトにまとめてあるので、見るとどんなのやってるかわかります)
そんなこんなで、こんなまとめも作られたりしてました。ジャンルを問わず、何でもやってみる…なタイプの声優です。少女~おばさんまで結構役も幅広く何でもやります。

また、声優は基本的に「声の演技をする人」というイメージかと思います。基本的にはそういう人が多く、クライアントさんや事務所側がスタジオを用意し、そこに台本を持ち込んで「声を出す」のが仕事…なのですが、私は家に防音室(100万程度)を業者に組み立ててもらい、スタジオと同じような機材を準備し、機材のセッティングや編集等も自分で行う「宅録」という方法での仕事を多く行っています。依頼をメールや電話で受け、宅録で音声データを制作し、データをメールで納品する仕事をメインに行っています。
「宅録」をする人の中には、同じように防音室や機材をしっかり買う人もいますし、だんぼっちという段ボールで出来た箱の中で収録をする人もいるし、完全に趣味でスマホで録音するよ!というような人もいて、かなり幅広く、いろんな意識の形…で仕事をする人がいるような感じです。
世の中ではそういう人々の多くは「ネット声優」や「ボイスコ」(ボイスコーポレーターの略)「同人声優」等と呼ぶ人が多いですが、それらもかなりジャンル別で色々な問題があったり、すごい人が混じっていたり…という不思議なカオス空間です。一応それらについても、軽く説明をします。(話の流れで後々必要になるため)

ネットにいる声優の種類(詳しい人は飛ばしていいとこ)

「ネット声優」と「ボイスコ」は基本的に同じ意味です。「パンツ」と「下着」程度のイメージの違いがあり、それぞれ好きな方を名乗るようなシステムです。声優は資格などは不要なため、「私声優」と名乗った瞬間になれる職業です。なので、これらも同じように名乗った瞬間にそれ…になるわけなので、いろいろな人がいます。これを名乗る人に比較的多い…という意味での説明になりますが…
1・ネット声優…基本趣味でボイスドラマや同人ゲームに出る人。R18の場合のみ料金をもらう、貰える場合は報酬をもらう…という人が多い。必ず宅録環境がある。
2・ボイスコ…完全に趣味で仲間内で台本を読んだりワイワイするタイプ。R18にはほとんどの人が出ない。必ず宅録環境がある。(事務所に所属している声優がお遊びで紛れていることもかなりよくある)報酬は完成品だけ!という人が多く、ほとんどの人はお金を貰わず趣味で演技をする。
3・同人声優…お金をもらって同人作品に出る声優。無償では仕事をしない。宅録環境を持っている。
4・エロゲ声優…同人、商業関係なく「エッチなゲーム」に多く出演する声優のことをそう呼ぶが、最近は商業流通している成人向けゲームに出演している人…というイメージが強め。宅録環境は持っている人と持っていない人がいる。
5・フリー声優…既に説明しましたが、事務所を出て、フリーになった声優のことです。正直1とも2とも3とも4とも言われることがある。なので「パンツ」でもあり「下着」でもあり「ランジェリー」でもあり「ショーツ」でもある感じです。大きなジャンルの1つでしかないため、エロゲに出ることが多ければエロゲ声優とも呼ばれる。無償では仕事をせず、有償でのみ働く。宅録環境を持っている人と持っていない人がいる。
6・実演声優…これは声優を名乗るべき仕事ではないのだけど、実際にオナニーをして、その音声を売る人のこと。ネット声優やボイスコ等は趣味のため、養成所に通っていない人達も多くいるが、このジャンルに分類される人の多くは「完全なる素人女性」であり、オナニーの声を録音して売る痴女。ライブチャット関係にも多くいて、最近は二次元絵に合わせてそういうこともできるため、その辺りに出没する人も増えている。大体の場合、申し訳程度の機材しかない。(ノイズがザーザーなことが非常に多い)

さてさて…いろんな人がいますね…既にカオスでしょう?私もそう思います。そんなわけで、私はお金をもらって仕事をするため「2」には確実に分類されず、「6」でもない形です。「ショーツ」や「ランジェリー」はエッチなイメージ…というので、言葉にするのを避ける…というイメージで伝わりますかね…。ただ、2は1と呼ばれたくない人…や、「声優」というのに抵抗があるから…と1だけど2と言う人もいる複雑なところなので…触れるともっとごちゃごちゃとします。
こんなに多くの「声優」がいるわけですが、ネット上で声優のオーディションをすると、そういう全部…がごちゃまぜになってオーディションに応募したりします。そういうアレコレで悲劇が生まれるのですが、今回はその生まれた悲劇のやばいやつをちょっとずつ紹介していきます。
基本的には声優オーディションは、オーディションまとめサイトだったり、事務所からの案内だったりで届くことが一般的ですが、最近はTwitter上での募集が非常に多くなっています。そんなわけで、私もTwitter上でのオーディションをよく利用します。一つ一つメールを出したり、面接をしたりしなくて良い分簡単ですが、その分やばい人がとても集まりやすいです。
私は声優もしますが、仲介やオーディションをする側、企画側に立つこともよくあります。そんなわけで、色々とすごいのが届いてげんなりするのですが…そんな一部を紹介していきます。

やべぇ応募者1

まず日本語が読めない。
ちょっと何を言っているかわからない…状態だと思うのですが、これが非常にあるのです。
例えば、私は「受からない人には料金を支払わないのに新たなサンプルを用意させる」というのがとても苦手です。新たに3セリフ選考用にボイスを読んでもらう…よくあるオーディション形式ですが、受からなかった人には1円も入りません。でもオーディションを受けるために3つのセリフを必ず収録しなくてはなりません。それは機材のセットや収録、編集と必ず時間のかかるものです。ですから、募集期間が短いのもありますが、「既存のボイスサンプルと活動名、連絡先メールアドレスで応募」というような形をよく取るのですが…
この場合、詳細はTwitter上に細かく書かれているわけです。料金から受かった場合の締め切り、セリフの数、その他諸々、Twitter上をきちんと見ればわかることです。(書いてないことは問い合わせてもOKです)
「既存のボイスサンプル」をDMで「はじめまして。○○です。オーディションAの件でDMしました。メールアドレスは○○.jpでサンプルは○○URL○○にあります。よろしくおねがいします。」で済むわけですが、Twitterをよく見ていないのか
「○○です。オーディション気になるので応募したいです!何が必要ですか?」
と当たり前のように来るのです。
100%落ちるが…???
あとは、応募条件を読めない。「20歳以上の商業流通作品に参加したことのある女性声優さんを募集しています」という条件だったとして…
「17歳ですがエロいのも大丈夫です!」と当たり前のように条件を無視して送ってきたり「この名義では出てないんですけどー他の名義では出てます」と、他の名義を教えるわけでも出演歴を出すわけでもなく応募してくる人。
100%落ちるが…????
「男ですが女声も出ます」
100%落ちるが?????
こんなにふざけた応募にいちいち返事をする必要性はないと感じるのですが、それでも返事をしないと、そういう人々が何故かTwitterで暴れだします。「あそこの企画メール返信もしてこないんだけど!!!」とかなんとか。
5(フリー声優)の場合、大体の人がオーディションにも慣れていて、そういった失敗は非常に少ないのですが、1(ネット声優)や6(実演声優)の人が応募してくると、こういった「ありえない」が起きます。勿論そんな人はその中でも一部というのはわかりますが…非常に迷惑です……。

やべぇ応募者2

サンプルだけ全力詐欺
これは非常に厄介で、応募用のサンプルだけ200%の力を出して収録し、採用してみると、サンプルの10%も演技ができていない…ということ…非常にあります。それだけならまだ良いのですが、他人のボイスサンプルを勝手に利用し、自分ということで応募してくる…というどこからつっこんでいいのかわからないような人間の応募もあります…正直ゲッソリ(ヽ´ω`)
応募の時はノイズや音割れ(ピーク超えのこと)はなかったのに、採用してみたら、ノイズはザーザーで音割れ放題…とか。これはオーディションの時だけ編集に時間をかけて、本編では受かったから…と手を抜かれていることが多いです。これくらいなら、こちらでなんとかできなくもないですが……採用した意味……となる率。
結局諦めて料金だけを支払い、他の人に再依頼…等手間とお金がかかることになる率が非常に高いです…。


やべぇ応募者3

締め切り守らないマン
これは凄く多いのですが…まず、オーディションに間に合わない人。先に問い合わせをしておいて「サンプルですが○日に提出しますのでよろしくおねがいします」と来ていたら、勿論選考期間内ですし、事前連絡があるわけなので、待ちます。(勿論、演技面以外でのマイナスポイントにはなるので、採用はされにくくなります。/てか、既存サンプルくれって言ってるのに、今から録るのに応募するってどういうことなん??状態ですがね。ぶっちゃけ。)他の応募者は全員10日(締切日)までに提出しているのに、その人は事前予約で12日提出。そうすると、2日他の人達を待たせることになるわけですが…当たり前のように2日を過ぎる。こちらから問い合わせると「あー、辞退連絡する予定でしたー」とか。他の参加者に迷惑をかけている…という感覚が0な人ですね…います。
あとは、選考後採用されたのに、「採用されました。台本これです」…等連絡して、それに対する返事がなく、締切を過ぎてから「すいません。PC壊れちゃってー」とこちらから問い合わせて初めて連絡がある…とか。
採用後に一番多いのは、普通に締め切りを過ぎて、こちらから連絡すると「え?送りましたけど届いてないですか?」と。「迷惑メールも確認しましたが、届いていないようなので、お手数ですが、再度送信お願いします」と言ってお願いすると、届いたファイルが請求した後に制作されたファイルだったり…。今、言われてから録ったよね?ね??みたいな。指摘すると「じゃぁいいです降ります」とか。え????謝罪…は?え???みたいなのが凄くよくあります。凄く。今は人気のあの声優さんもあれやってたのよな…とかなるたびに私はうわぁ…って思ってます。


やべぇ応募者4

メール事故ですごっこ・PC壊れましたごっこ
これもネット声優さんには非常に多くあって、↑1つ前の、締め切り間に合ってないですよー…と一緒にされることがよくあるのですが、締切までにデータが届かず、TwitterのDMも無視。リプをすると初めて「あ、気づきませんでした!」とか「メール届いてないですー」と言い出す。
複数のメールアドレス。有料メールアドレスも含み、1つ1つ違う会社の。3箇所から1日ずつズラして送って、メール事故って…ありえますか?
100歩譲ってメール事故だとしましょう。でも、応募時に問題なかったTwitterのDMが確認できないとは???「メール事故が起きるようなら、DMでも連絡します」と言うと「お仕事対応はDMではできないのでー」といって、また提出が遅れてもメール事故ごっこで処理…。当然二度と頼まないんですけどね。そんな人には。今も仕事されてる声優さんに沢山います。ドン引きします。
締め切りに間に合わず問い合わせると「PC壊れちゃってー」
でもそのメール、しっかりPCから送ってますよね…?ということや、他の名義でバリバリ納品していらっしゃったり。
最悪、壊れたのは仕方ない。私だってPC壊れることは普通にありますし。
けど、その場合事前に連絡することもできるし、サブPCを用意することだってできる。
お金をもらって、オーディション参加者の中から選ばれた1人であるという自覚が0だと、それができない。受からなかった人だっているのに。
普段「趣味」の人たちは、そういう部分がだらしない人がとても多いです。
遅れてもいいです。PC壊れてもいいです。「事前に連絡ができれば」これができると出来ないで大きな違いです。
ただ、自分から「壊れたので○日頃納品です」と言ったならば、その日だけはきちんと守りましょう。それも守れないと、もう信用を得ることはできません。


やべぇ応募者5

わからんけどやっとこマン
「収録形式はこれになりますー。」「ボイスカットお願いします」等書かれていて、わかっていないのに「はい」と言って、調べもせず自信満々に間違った形式で送ってきたり、繋がったままのボイスを送ってくる。
まず、「調べる」というのが抜けている時点で結構やばいとは思うものの、どうしてもわからないなら「聞く」というのも必要なことだと思うんですね。お金をもらって仕事をする以上、プロとしてできて当然と思われているため、お願いしている側は出来ないだなんて思ってないわけですよ。
最近非常に多いのですが…「アヘ声シーン多めのため慣れている人を募集」等書いてある場合、それが何かわからず応募してきて、実際台本を読んでもらうと、文字をそのまま読み上げているだけで、方向性が全然合っていなくて、「え???????」となる率の高さ。
今や何でも無料で検索できる時代なのに、何故わからないのに調べないのか。
「無料の体験版でもいいので、そっち系のエロゲをプレイして確認してもらえますか?」と言うと「なんでそんなのプレイしなきゃいけないんですか?」……お、お勉強したくないってことかしら?知らないなら何故応募してきたのかしら…???
お金が欲しいのはわかったけど、お金をもらうためには技術がないとダメなんですけど…ね……。最近こういう応募者が非常に多くて、悲しくなります。


やべぇ応募者6

不死鳥系ネット声優
今まであげたやべぇこと等を平気でし、炎上すると逃亡。
逃亡後に名前を変えて復活するゴキブリです。害虫です。
「何かこの人新人なのに機材がいいな」「何かこの人声聞いたことあるな」「妙に仕事慣れしてる風だな」
そうです…あのゴキ様です。自分のやったことの責任も取れないくせに、平気な顔して「違う名前だから」と何度も応募してくる応募者…います……しんどい……しんどい以外に感想がない……。
活動歴が短い新人なのに、何かしら「ん?」となることがあったらコレです。こうなってくるので、大体安定している3年以上活動されている声優さんにばかり仕事が集中しちゃうんですよね…。

頑張り方を間違う人々

昔私もいろんな先輩に助けてもらったし、機会を与えてもらった分、新人さんにもチャンスは分けてあげたい。でも……もう…なんというか…うん。頑張る方向性?間違ってる人だらけです。今の世の中、声優になりたい人は腐るほどいます。いや、腐っても生かされてる感まである。ゾンビ化ですよ。ゾンビ化。
いつまでも養成所生から所属になれないのに、毎月レッスン費だけを取られる人々も物凄い数います。どれだけ後から来た後輩に追い抜かれても、ずっと養成所で先輩をしている友達…います。
夢を追っている人、夢に破れたから少し「ラクそう」そんな気持ちで入ってくる人もいます。
「人気になりたい」「人気作品に出たい」
わかります。わかります。でも、そのための努力の方向性を間違っている人をとっても沢山見ます。
フォロワー○人欲しいです!○○の作品に出たいです!
目標があるのは良いことだけれど、上記のやべぇ応募者になっていては意味がありません。一度でもやらかしたならば、目標達成したとしてもゴミです。
声優友達募集してます!一緒に頑張りましょう。
いいと思います。でも、足の引っ張り合いに裏切り。いくらでもそんなのはあります。何かがあっても助け合える友達がいるのはいいかもしれませんが、ただ傷をなめ合うだけでは意味がないし、悪いことは悪いと指摘できないで「大変だったねー」で済ませる友達は不要です。そういうのは趣味でどんどんしてください。
上記のやべぇ応募者に複数当てはまることをやっているのに、しっかりとごめんなさいも言えず「今度は注意して応募します」流石に頭にきました。
こちらがフォローを外すと、あちらもフォローを外し、「あ、無理」と思ったのでブロックしたら、即ブロック返されてました。有り難い。
1ミリも反省して治そうという気持ちがない声優と絡みたくないですしね。
仕事を持っている声優に媚びを売り、何度もリプを送ったり、「○○さんと共演したいんですー」というのも、営業努力かもしれませんが…
誰もがそんなに優しいわけではないし、基本的に自分で仕事を独占して分けてくれるような声優なんていません。
私は自分に30役も依頼が来たら、一人で30役やることも可能だけれど、作品のクオリティを上げたいと純粋に思うので、一人で1~3役くらいまでにして、他の役を他の声優さんをクライアントさんに紹介する形でお仕事をします。それは、作品自体を良くすることではあるけれど、単純に私の報酬が30分の1とかになったりする原因でもあります。そういうことはしたがらないのが普通ですよね。
だから、いくら分けてあげようが、いくら仕事を紹介してあげようが、感謝されることなんて無いし、してもらって当然!何なら「何様なんだ」という態度で対応されることもよくあります。
そういうことをされる上に、オーディションでは散々な目にあい……誰がずっと新人や知らない声優に一生無償で優しくできるでしょうか?

信じて良い人間なんて一部しかいないし、そこには普通損得勘定で動く人々しかいません。新人なんて特に騙される率の高さですよ。
「じゃぁどうしたらいいの?」そこで…経験なんですね。積み重ねです。
地味な仕事かもしれない。報酬は少ないかもしれない。人気作品ではないかもしれない。それでも…それを1つ1つ積み重ねていくことで出演歴は増え、慣れていきます。
信用を得られる…というのは、物凄い武器で、「あの人に頼めば大丈夫だから」と思ってもらえれば…ネットで活動する声優として一人前です。
ボイスサンプルを沢山録ったり、沢山配信したり、フォロワーを必死で集めたり、ちょっとエッチな自撮りをUPしてみたり…やるべきことはそういうことじゃないです。
大量のオーディションを手当り次第受けるんじゃ意味がありません。1つ1つを丁寧に。自分が目立つためにやるのではなく、作品の一部…素材としてクライアントの求める演技をすること。それが大事です。


ちょっとした言い訳

ちょこちょこTwitterでオーディション情報をUPし、募集をしていますが…毎回どうしても募集期間が短くなる+セリフ量が少なくなります。
それは、上記のようなやべぇ応募者がいることを考えると、「採用後に締め切りに間に合わない場合、自分でフォローして収録したり、他の声優に頼まなくてはいけなくなる」からです。
「信用してないのか?」と言われそうですね。そうです。
凄く活動的な声優さんですら、ちょっとしたミスもあるのに、知らない声優さん…新人さんがミスを絶対しない…と信じることができますか?
人間はミスをすると思います。してもいいんです。ただ、ベテランさんと違って、それを修正するのに時間がかかったり、諦めてしまう人が沢山います。でも、私は他の企画参加者に迷惑をかけるわけにもいかないし、設定した締切は守らなければなりません。
なので、募集期間を短くして、作業時間を少しでも多く取り、間に合わない場合にはギリギリ私が対応できる時間…を設定して作業を進めています。
セリフ数を少なくするのは、やっぱり「多いと逃亡率が上がる」からです。だし、多い物はどうしても信用できる声優さんに頼んでおこう…となってしまいます。ミスをカバーするよりも、少し料金が高くなっても、その可能性が低い方が依頼側としては助かるからです。
まずは、「お試し」の気持ちで、新人さんのために入り口を広くしています。一度お願いして、そこで凄く対応が良ければ…勿論他にもどんどん私の手元にある仕事の情報を渡すし、直接依頼もするし、何かあった時にクライアントさんに紹介することもあります。
決して安すぎる値段での募集等はしていないつもりです。そこにプラス、今後のおまけ…もあるような形です。
が……条件をつけないとやっぱり危ない人はどんどん応募してきてしまうわけで……オーディションをやるたびに私はとても疲れます。
全部依頼にした方が絶対早いし、良い物もできますが…それではどんどん同じ人達ばかりが目立つような形になってしまいます。
最初からできる人なんていないのだから、難しいに決まっていますが…どうか、勉強する心を忘れず…色々な物を調べたり、実際にやってみたり…わからなければ先輩に相談してみたりとかして…素敵な声優になってください。
私は声優さんのことをライバル…とは思いません。素敵な仲間だと思っています。ですからどうか…クソ野郎堕ちせず、向上心を忘れず……育ってください(`;ω;´)

10年以上こういう活動をしてきて、どんどん仲間は辞めていきました。何度も何度も裏切られ、ぼっちをこじらせています。
いくら誰かを助けてあげても、私に何かあっても誰も助けてくれません。慣れましたw
馴れ合うためではなく、一つの素敵な作品を作るために…一人でも多く仲間…を増やせたらなと思っています。困ったら頼ってください。


それでは最後になりますが、今後もオーディションに参加する人々へ一言。

応募条件は死ぬほど読み返せ

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