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近況:プライベートと公共のあいだ

前はこのnoteに日記をずっと書いていたのだけど、最近は書く気力がなくなってしまって未発表原稿を流すようになっている。半年くらいずっとそうだ。なぜだろう。
昔は思いついたことをみんな垂れ流してた。それに意味があると思ってた。
いまはめんどいし、意味ないし恥ずかしい、ってなってる。何が変わったのだろうか。


3年前くらいの日記を、同人誌にしようかと思って読み返していたら、なんだか今よりも、文章にできるようなまとまったことを毎日いろいろ考えてるな、と思ってしまった。
今は、なんかだるい、やる気しない、とかそんなことを考えているだけで一日が終わってしまう。
年齢なのか、生活スタイルなのか。
毎日考えているようなことに飽きてしまっている、というのもある。昔はそれをいちいち書き留めるのも新鮮だったけど、今は「なんかまた同じこと考えてるな」ってなってしまって、書くのが面倒になってしまったのかも。
日記もそうだし、それ以外の文章についても全体的に書く気力が減退している。なんか別の仕事とかするべきか、とか考えたりする。15年前に会社を辞めたときと同じ気分がある。収入の見通しがなくてもあまり不安にならないたちなのだけど、本当に貯金がなくなってきたらウーバーイーツでもやってみようか。


しかしやっぱりスマホ中毒だなと思う。別に知りたいこともないし、大した情報が得られるわけでもないのに、さまざまなアプリを縦横無尽に使い分けながら、延々とスマホを見続けてしまう。
もはやスマホを手にする前はどういうふうに時間を過ごしていたのかわからない。人格や頭の使い方がもはや根本的に変わってしまったのではないだろうか。
インスタで近所のランチ情報とかを、地名のハッシュタグで追って見たりしているのだけど、全然近くじゃない店の情報を流してくる店がたまにある。全然関係ない地名のハッシュタグを何十個もつけまくっているのだ。そういうのを見つけるたびにスパム報告しているのだけど、何をやってるんだろう、不毛だ、と思う。


5月29日の文学フリマ東京。短歌のいい本をたくさん買えて興奮。今回もいろいろな人に会えて話せてよかった。自分たちの出店に関しては、ちょっと一段落ついた感じがある。ずっとエリーツの本ばかり作っていて、自分の新刊はなかったのだけど、それもちょっとさみしいので次は自分のも作ろう。


同人誌で年100万くらい稼げないかなー、と思ったのだけど、実際に計算してみると結構厳しそう。年50万くらいを目標にするか……。
出版社で本を出すより自分で出したほうがラクじゃないか、と一瞬考えてみるものの、実際にやってみると、自分ひとりだと300部売るのも一苦労だったりする。
出版社から出すと、印税は10%だけど、たくさん何千部も刷って全国に配送していろいろな書店で売ってくれるのがとてもすごい。
最近そういう流通のしくみに興味がある。一箱書店みたいなのに申し込んで、いろんな場所で本を売ってみようかな。


なんとなくつぶやいたツイートがバズって5万いいねくらいされた。

大したことのない内容だと思うけれど、こういう感じでみんなが自分の意見を言いたくなるものがバズるのだろう。


短歌がバズるとき、短歌だけがつぶやかれているよりも、反応が一緒に添えられているようがバズりやすい、と感じる。
たとえばこのまほぴさんの歌もそう。

これとかもそう。

「解説がついていると理解しやすい」というのもあるのだけど、単に「すごい」とかいう感想がついているだけでも、ぐっと受け入れられやすくなるように思う。
それはYouTubeやニコニコ動画でコメントがついていると楽しいみたいなのと同じで、「誰かと一緒に鑑賞してる感じ」ということに気楽さがあるのだ。
感想がついてない場合、「作品と自分が一対一で向き合っている」という緊張した感じになってしまう。この作品はいいのか、悪いのか、自分が判断しなければならない、というプレッシャーがある。
感想がついていると、こういう感じで、この感想と同じように鑑賞すればいいのだ、という気持ちになって、楽になる。

感想ついてない短歌もバズることはあるけど、かなり平易なものに限られるのではないだろうか。これとかはそんな感じか。

これは、ロシアによるウクライナ侵攻のときに詠まれた歌。


ネットを見ていて、かわいいインテリおじいちゃんみたいなのがいっぱいいるね、などと人と話す。出てきた名前では、茂木健一郎さん、浅羽通明さん、中田考さんなど。僕も20年後はそういうのを目指すべきかな、と思う。

奥村晃作さんみたいな元気で楽しそうなおじいちゃんになりたい。


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