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7月21日(土)〜25日(水) 卓がないと話せない

7月21日(土)

引き続き京都。猛暑の中、嵐山を目指す。ボートを漕いで行く茶屋に行ってみたかったからだ。

嵐電でがたごと向かう。嵐山なんて行くの何年ぶりだろう。基本的に観光客向けの場所だし、京都に住んでたときも家から遠かったので2回くらいしか行ったことない気がする。学生時代に、夜中に自転車で1時間くらいかけてやってきて桂川で泳いだのを覚えている。青春かよ。
駅の周りは本当に観光地という感じで店も人も多くて賑わっていたけれど、ちょっと外れた茶屋のほうに向かっていくと人は途端に減った。嵐山に来るあの大量の観光客って嵐山で何をするんだろう。渡月橋のあたりは確かに京都っぽくて良い景色だけど、それを見たら他にすることあまりない気がするんだけど。そのへんの茶屋的なところで湯葉とか豆腐とか抹茶ソフトとか食べて帰るのだろうか。あとは人力車乗ったりとか?(この暑いのに?)
ぎらぎらした太陽の下、川沿いをてくてくとボートで行く茶屋のあたりに歩いて行ったら、どうも営業してないぽかった……。あれか、7月頭に豪雨で増水したせいか。上の記事でも年に何度も店が浸水してそのたびしばらく営業を停止するって書いてあるし。残念。またそのうち来たい。
仕方ないので近くの別の茶屋でごはんを食べて、スーパー銭湯的なところで汗を流した。

夕方から、学生寮時代の知人の結婚式の二次会へ。
ホテルの宴会場というからどんなものだろうと思ったら、畳の大座敷だった。これはあれか、修学旅行生が泊まるやつだな。学校も休みで修学旅行生がいないシーズンだからこれだけ貸し切れたのか。元寮生が100人近く集まっていて、ホテル全体がほぼ貸し切りのような感じだった。すごいな。
10年ぶり、20年ぶりくらいに会う人もちらほら。なんかこの年になると、老けてる人とあまり変わってない人の差が大きい気がする……。まあ見た目は変わってても、人格はみんなあまり変わっていない感じがする。人間の人格って18くらいで完成するものなのかね、などと話したりする。
宴会が終わってそのまま泊まる流れに。大部屋に10人ずつくらい泊まる感じ。まるで修学旅行だな。一つの部屋には麻雀の雀卓(全自動卓含む)が3つ持ち込まれていて、完全に雀荘と化していた。雀卓は3つだけど麻雀を打ちたい人間は50人くらいいて、明らかに卓が足りない。
学生時代はこうやってひたすら麻雀ばかりやっていた。今も、そういえばこの人たちみんな懐かしい人たちで好きな人たちではあるのだけど、面と向かってもあまり話すことがない……。雀卓がないと何を話していいかわからない。
「じゃあ今から買いに行くわ」とか言って京都駅前のドンキホーテまで買いに行った人が戻ってきたのだけれど、買ってきたやつが携帯用麻雀みたいな感じのもので異様に牌が小さかった。何回かやってみるけれど目が疲れるし肩がこるのでやめる。
そのうち麻雀部屋の卓が空いたのでそこで打つ。座卓の全自動卓いいな、9万くらいで買えるのか。学生時代に自分たちでルールを作って腐るほど打っていた、白がオールマイティーの三麻を打つ。こんなことをずっとやっていたのだなあ。あの、どうやって生きていったらいいか全く何もわからなかった時代は。先を思うと不安になるから牌を河に打ち付けることで思考能力を擦り減らし続けていたのだ。遠い。

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