近況:文字を書く以外のすべての部分
気づくとイチョウが黄色く色づいていた。秋も終わりに近づいている。
僕はモスバーガーにしょっちゅう行くのだけど、期間限定のトマトチキンチャウダーが今年も復活してうれしい。できたら一年中販売してほしい。トマトチキンチャウダーとカツ系のバーガーか、モスチキンをよく頼む。
岸政彦さんが、猫の水は餌から離して置いたほうがいい、というツイートをしていた。
実際に試してみると、たしかに水をたくさん飲む……! これはもっと早く知りたかった情報だ。全猫飼いに伝わってほしい。普通にごはんとセットのほうが飲みやすいかと思っていた。餌場は血などで汚れているから、離れたところの水を飲む習性がある、とかなんとか、らしい。
岸さんのところの猫(おはぎ)はもう22歳と長寿なのだけど、水をたくさん飲んだからもあるのだろうか。
今年の初めから文章を書く気がずっとしないのだけど、それでも本が好きという気持ちはあって、執筆以外の本に関することに最近は興味が出てきている。具体的には、
執筆(作家)→編集(編集者)→デザイン(デザイナー)→印刷・製本(印刷所)→流通(取次)→販売(書店)
という流れの中の執筆以外の部分だ。紙を選ぶのも楽しいし、流通網の仕組みにも興味があるし、本屋でどんなふうに本が売れるかも勉強したい。小さな出版社ごっこと書店ごっこがしたい、という感じだ。
というので最近は文フリで買ったこんな本を読んだりしていた。
本の流通を担っている取次の話や、取次以外での流通のいろんな試みの話。興味のない人にはなんのこっちゃという感じかもしれないけど、個人的にはすごく面白かった。
日本ではずっと取次が本の流通の大部分を担ってきたのだけど、それ以外のより柔軟性が高い流通を試してきた会社もいくつかある。特に今では、ひとり出版社やひとり書店みたいな小さい版元・書店が増えているので、それに合わせて小規模な流通に特化したシステムがいろいろ登場しているみたい。面白い。
最近は本の売上が低下する一方で、ZINEや同人誌などの自主制作本が盛んになってきて、その境目あたりは曖昧になってきている気がする。商業で出しても初版1000部くらいのはあるし、同人誌でも数千部を売り上げるものも出ている。そのへんが今面白い気がするので、なんかいろいろやっていきたい。
僕の出している同人誌も、僕のことをそんなに知らない人でも興味が持てるように、もっとZINEとか好きな人にも受ける感じに作って、流通をもっと工夫すれば、1000部くらい捌けるようになるんじゃないか。
この『曖昧日記』の1は2回増刷して合計600部、2は初版300部刷った。どちらも在庫は数十部になっているのでもう一回刷るかも。
今でもまずまず売れていると思うけど、装丁やタイトルなど工夫すればもっと売れるのだろうか。どんなふうにすればいいだろう。
ꘐ