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2月25日(土)~3月2日(木) 予想以上に

2月25日(土)

待ちきれなくて、応募した短歌の笹井宏之賞の発表がされている『ねむらない樹 vol.10』を買いに新宿の紀伊國屋書店まで行った。
買ったけど、怖いというか、楽しみすぎて、中身をうまく見ることができない。自分の応募作品に、野口あや子さんが○をつけてくれていた! 思ったより長めにコメントをもらっていた。薄目でそれだけ確認したけど、ちゃんと読むのはまだできない。自分がこんなに落ち着かない気分になるのは珍しいな。とりあえず今日は置いておいてゆっくり味わおう。


2月26日(日)

外に出かけて『ねむらない樹』を読む。予想以上に良い感じのことを言われていた。


僕の作品は、まあ悪くはないけど、凡庸な感じの歌ではないか、と心配していたのだけど、個性はある、と評価してもらえていてうれしかった。
その一方で、永井祐さんに言われていたように漠然とした拡散的な感じがあるとか、染野太朗さんに言われていたようにパターンが似た感じのが多い、というのは確かにそうだと思う。
どういう人がどういうことをしていてどういうテーマの作品なのか、というのははっきりと表現できてなかったな。50首の連作全体として何かを伝えるグルーヴ感、みたいなのもうまく作り出せてなかったと思う。そもそも50首という長さが長すぎて自分的には息切れしてしまうところがある。人のを読むときも自分で作るときも。
他の入賞した応募作を見ると、歌が上手いのはもちろんのこと、連作としてコンセプトや伝えたいものがはっきりしていて、流石だな、と思った。

応募したときの自分の作品への自己評価は、多分最終選考には残るだろう(今までの回で最終に残ってるものを見た感じから)(残らなかったらショック)、でも入賞するほどではないだろう(そこまで飛び抜けてはいない)、選考委員の○がひとつ付くか付かないかくらいか(付いたらいいな)、というものだったので、○がひとつもらえたというのはだいたい予想通りでうまく行った感じだった。

もともと賞の選考座談会を読むのが大好きなのだけど、自分が応募することでいつもより1000倍くらい楽しんで読めた。
短歌に限らず小説でもお笑いでも、賞レースってお祭り感があって好きなのだけど、僕が普段書いているエッセイとかでは賞がないのでずっと寂しく思っていた。なので、一度参加してみたい、と思って今回は応募したところがあった。楽しかった。一回応募して気が済んだので、もう応募はしないと思う。

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