おのみー

保険薬局の勤務薬剤師/取り柄は真面目な性格と丈夫な身体/いらない薬はのみたくないので取…

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保険薬局の勤務薬剤師/取り柄は真面目な性格と丈夫な身体/いらない薬はのみたくないので取捨選択できる薬剤師になった/ お薬を安心と安全の情報で包んでお渡しするのがお仕事です

最近の記事

点眼前の手洗いとアルコール消毒どっちがいい?

前回記事で持ち越した 点眼前の手洗いはアルコール消毒剤ではだめなのか?についてまず、おさらいから 点眼時は指先が眼の粘膜に触れやすい状態になる 粘膜からの感染を回避するため 指先や爪、爪の中などに潜む雑菌を除去することが必要となる もちろん点眼時には眼の粘膜に触れないように注意を払うのが前提ではあるが予期せぬハプニングも考えて、安全策としての手洗いが基本となる コロナ禍に於いて手指消毒は日常の風景となっている が、あまりにも日常茶飯事となったことで 感染対策として必要な

    •  目薬 編  ー薬をより効果的に、安全に 1 ー

      点眼薬の基本的な使い方点眼薬は、お渡しする時その場で使いながら説明するのが一番いい 家に帰っても見返せる説明書があればなおさら良い 自宅で見れる説明のイチオシは参天製薬の目の情報ポータル 動画もあって分かりやすい このページの「もっとよく分かる目薬の使い方」がダントツに良い 「正しく使いましょう点眼剤」をクリックすると小冊子が開く これさえ見てこの通りに使えばOK! と、言ってしまってはおしまいなので このPDFに添って解説を せめて薬剤師らしく(^-^; まず「この

      • 同じ使うならより効果的に、そして安全に

        薬の使い方を説明するのが薬剤師のお仕事なんだけどね説明を断られる事が、わりとある。 のめばいいんでしょ 塗ればいいんでしょ 貼ればいいんでしょ つければいいんでしょ 目薬ぐらいさせるわ 吸うのぐらいできます さらに 「早くして!」 「時間が無いの」 「さっさとちょうだい」 と、説明を遮られる まぁこれらのことに関する 事情やら 背景やら 言い分とか言い訳 などなどはすべて置いといて 薬の安全で安心な使い方と より効果的になる豆知識を なにかの助けになるのなら幸いです

        • お薬手帳の話題になるとムキになる

          お薬手帳の啓発については、もう20年以上言い続けていて 言い続けているにもかかわらず、言ってる内容は進化せず堂々巡り 説明して、説明して、説明しても お薬手帳の意義、必要性の理解が進んでいない と指摘される なぜなら持参率が100%では無いから 医療機関への持参率だけでなく、 救急搬送時や災害時のお薬手帳所持率が100%になるまで 終わりはない と、いうのが前提条件 そう、 お薬手帳のゴールは所持、携帯率100% 100%になるまで啓発活動は終わらない 100%にな

        点眼前の手洗いとアルコール消毒どっちがいい?

          「錠剤の効果をすぐに得るには服用姿勢が重要」なのかを考察した

          CareNet.comという医療従事者向けのサイトニュースに「錠剤の効果をすぐに得るには服薬姿勢が重要」という見出しの記事が掲載された。 マジすか⁈の勢いで記事を読みに行く もちろん会員なので全文を読める 記事を読んで「そうなのか?」と深まる謎 服用した錠剤が分解されるまでにかかる時間の差が姿勢によって10分だったり100分だとか書いてあるのだが 錠剤の分解って何?と突っ込みたくなるのが製剤を学んだ薬剤師 別に製剤学の記憶がおぼろでも、後発品の生物学的同等性試験とか溶出試

          「錠剤の効果をすぐに得るには服用姿勢が重要」なのかを考察した