帰り道
週のど真ん中に忘年会があった。
二次会に行くであろう団体から外れて、大好きなバーに行った。
いつもより遅く着いたから、終電までもあっという間。
寝過ごさないようにだけ気を付けて、シンと冷えた駅から歩く。
見上げた空には、何かしらかの惑星がひとつ。
ああここも都会ぶった顔をするのかと、信号を超えて右に曲がると、頭上一面にダイアモンドが広がった。
この時間に、この道で。
そして、ほろ酔いのエッセンスを加えて。
満ち足りた気持ちでラムネを砕いた。
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