multi8のおはなし
仮称です。マルチエイト再レビュー
名前の通りの8機能使えるマルチペン。クリップを出したいユニットの印字に合わせてノックをすることでドロップ式芯ホルダーと同じ方式で2mm芯やボールペンユニットが出てくるような特殊なペンです。
その魅力はなんといってもその唯一性でしょう。一本で8色使えるペンは他には存在しないので、それだけで価値があります。
マルチエイトにはいくらか種類あります。自分が使っているのは通常のマルチエイト(品番はPH802。強すぎるアルカリ性?)ですが廃番になってしまったブラック(PH801)や、蛍光芯やボールペン替え芯が付属しているSUPER MULTI 8(PH803)があります。
海外版マルチエイトはプリズメイトと同様に透明軸で、そちらはかなりのヒット商品になったそうです。
プリズメイトが実はマルチエイトよりも先に1982年に発売し、当初は子供向け鉛筆とい立ち位置だったそうです。ですが実際に需要があった客層はクリエイターらしく、今のマルチエイトが発売されたのです。
確かに、マルチエイトのグレー軸はクリエイター臭がします。そこがいいんですけどね。
使い勝手はかなりいいです。クリップを回す時のクリック感が小気味よく、使うのが楽しみになります。カスタマイズ性もあり、自分に合った使い方ができるのもメリットになると思います。軸の握りやすさも上々で、個人的にはかなり扱いやすいと感じています。
デメリットもあります。塗装が弱く軸に細かな傷がとても付きやすいですし、完全分解が不可能なので軸の内部に芯のカスや汚れが付着して取れません。見た目的な部分ではここが大きく目立ちます。
機構も単純ではありますが精度が求められる加工で、長期間使っているとかなりガタが来るというか、動きがとても重くなります。一時期はそれが影響して使用していませんでした。
動作の面では上部の黒いパーツを外し、ウェットティッシュなどでクリーニングしてあげれば動きはよくなったと思いますが、わざわざ手入れが必要と考えるととても大きなデメリットになると思います。
デメリットも多いペンですが、唯一のペンであることを考えてかなり評価しているペンです。現行品で、東急ハンズなどの大型文房具店では割と置いてあるので、是非興味が湧いたら買ってみて下さい。
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