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情報公開が非常に遅れている徳島市議会

本会議と委員会〜市議会の仕組み

市議会は会期中に「本会議」「委員会」が開催されます。
「本会議」は、議員全員で構成され、議案が提出された後、質疑、討論、採決などが行われ、市議会の意思を決定する会議です。
「委員会」は、議案などについて詳細な審査を行うために開催されます。
また、本会議の前などに議会の運営について協議する委員会として「議会運営委員会」が開催されます。

本会議の議事録は公開されているけれど、委員会は…

本会議閉会後数ヶ月して「議事録」を閲覧することができます。
こちらのwebサイトで平成元年からすべての本会議の議事録を閲覧することか可能です。

一方で、「委員会」の議事録は一般には公開されておらず、閲覧するためには情報公開請求をする必要があります。

また、議会の様子は当日CATVで生中継されますが、Youtubeで当日や後日に視聴することができません
徳島県会議はYoutube中継も行なっているし、後日アーカイブされたものをYoutubeで視聴することができます。

では、徳島県内の他市ではどうなのでしょう。

鳴門市議会

鳴門市議会では本会議・委員会の映像を公開しています。
そして中継も行なっています。
また議員ごとに検索し、本会議での質疑の様子を見ることができます。

本会議だけでなく委員会もYoutubeで映像がアーカイブされています
議員ごとに質疑の様子が映像で閲覧できます

小松島市議会

小松島市議会では本会議・委員会の映像を公開しています。
そして中継も行なっています。

そして、定例会の開催中から映像が公開され、質疑内容や要旨がとてもわかりやすくまとまっています。
市議会で起こっていることがリアルタイムで確認することができます。

議員ごとにこのように整理されていて、とてもわかりやすいです

阿南市議会

阿南市議会では本会議の映像を公開・中継しています。
また議員ごとに検索し、本会議での質疑の様子を見ることができます。

三好市議会

三好市議会では本会議の映像を公開・中継しています。 議員ごとに質疑項目や映像が分かれていてわかりやすくまとめられています。
また「会議名」「議員名」で検索し、各議員の質問ごとに映像が閲覧できるのもとてもわかりやすい仕組みとなっています。

なぜ徳島市政ではできないのか

いずれも徳島市より人口も少なく、財政状況も大きな違いはない自治体です。
三好市は平成の市町村合併でできた新しい市で、市議会としての歴史も浅いです。
こうした自治体が議会のオンライン化・DX化ができているのに、なぜ徳島市議会ではできないのでしょうか。

内藤市長はDX化の推進についてあちこちで話をされます。
けれども市民の声を市政に反映するために最も大事な市議会で、県内他市に比べてここまでDX化が遅れていることに何も疑問は感じないのでしょうか。

情報発信あってこそ、健全な選挙につながるのでは?

直近の市議会選挙の投票率を見てみます。

徳島市議選(2019年)→41.86%
鳴門市議選(2021年)→52.29%
小松島市議選(2019年)→56.26%
阿南市議選(2021年)→59.38%
三好市議選(2018年)→73.38%

こうして比べると明らかになる、県内他市より大幅に低い徳島市議会選挙の投票率
市議会の情報開示が遅れていることも、なんらかの要因になっているのではないでしょうか。

遠藤市政で決まっていた教育保育施設等補助事業。
内藤市政になって「賛成」から「反対」にまわった市議が多くいます。
市民のみなさんの声は反映されていますか?

市議会は、徳島市の明日、私たちの将来を考え、話し合うところです。
私たちの生活と社会が、豊かでよりよいものとなるために市議会はとても重要な役割を果たしています。

徳島市議会は選挙で選ばれた市議会議員の集まる場です。
市議会では市長や議員からの提案をもとにいろいろな問題を話し合い、徳島市の仕事の内容ややり方を決めます。
また議会で決めたことが正しく行われているか、市民の暮らしにどのように役立っているのかをチェックする役目も担っています。

本当に徳島市民のことを思って、議員として働いてくれているのは誰か。
それを知り、次の選挙で一票を投じるためには、市議会でそれぞれの市議がどのような"仕事"をしてきたか、わかりやすく情報公開することはとても大切なことだと私たちは思います。

県内他市より大幅に遅れている徳島市議会のDX化。
まずはこのことを多くの市民のみなさんに知っていただき、徳島市には早急に改善していただくことを切に願います。


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