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しおり奥様ストーリー【11】

 中に入らず、呆けているとしおりが教えてくれた。
「アメニティにね、泡風呂の素が置いてあるの」
「知らなかった……」
 よく利用していて、この部屋にも何度か入ったことがあるのにそんなアニメティがあるなんて知らなかった。
 タオル、コップ、歯磨き、毛そりと自分が使うものにしか関心がなかったからかもしれない。
「一度、使ってみたかったんだよね」
「だから、お風呂入りたがったんだ」
「身体が冷えてるのはほんとだよ。芯まで冷えてるから、シャワーだけじゃ足りないよ」
「そうなんだ」
 雑談をしつつ、俺は泡風呂に入る。
 しおりは俺の身体にピタッとくっつく。彼女の柔らかい肢体の感触が直に伝わり、ムラムラしてきた。
 これが普通の風呂で、しおりの裸体が見えていたなら絶頂に至っていたかもしれない。泡風呂のおかげで、視界からの刺激が無いため、ムラムラする気持ちだけでおさまっている。
「二年の付き合いだけど、孝之さんとお風呂入ることって……、なかったよね」
「これが初めてだと思う」
 いつもはしおりに身体を洗って貰ったあと、濡れた身体をタオルで拭き取り、ベッドへ向かっていた。その後、しおりをイカせたり、イカされたりしてホテルを出ることがほとんどだった。
「孝之さんとお風呂につかってお話してみたかったんだよね」
 こうやってしおりと一緒にお風呂に入っていると、旅館の温泉に浸かったかのような気分になる。彼女とディナーやプレゼント交換はするものの、限られた時間内での関係のため、疑似体験できるだけありがたい。
「泡風呂だと……、こういうプレイも出来ちゃうし」
 しおりは俺の脚の上に跨る。彼女の秘部が俺の肉棒に密着する。

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