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79回目の鎮魂(1941.12.8)

まずはじめに、ハワイ・真珠湾で亡くなられた方々に
哀悼の意を捧げます。

そして、ハワイがいつまでも平和な島々であり、

訪れた人々に安らぎを与える場所であり続けて
欲しいと願います。


12/8は、ちょっと重い話題ですが、人生を考える上で、特に日本人として忘れてはいけない事なので敢えて取り上げます。

日付でピンときた方もいると思いますが、12/8は「真珠湾攻撃」があった日です。同時に太平洋戦争が開始された日でもあります。

(正確な開戦日付や、日米開戦についての陰謀説や奇説、フリーメイソン説などもありますが、割愛します)

断っておきますが、歴史探求は好きですが、私に「翼」はありませんよ☆

先に結論です。
①「同盟」とは国益が一致する場合のみ成立し、「永遠ではない」
②米国は「牙を隠した虎」である(友人ならば心強い)
③中国は「眠れる獅子」である(今はまだ半覚醒)

では、私の考えをなるべくシンプルにまとめたいと思います。

①「同盟」

世界地図で見てわかるとおり、日本を挟んで中国・米国が太平洋で隣り合っています。

この3カ国には共通点があります。
1、GDP世界トップ3
2、かつての交戦国

教科書的にいけば、米国はソ連を警戒して終戦後も沖縄を中心に米軍が日本に駐留しました。

しかし、経済成長を遂げた中国が新たな脅威となった、、、というところですね。

つまり、米国の世界戦略にとって中国を封じ込めるための拠点として、引き続き日本との同盟が必要なのです。

逆に米国が「中国封じ込めは利益にならない」と戦略を変更した場合、日本は放棄されます。

(軍事的考察は割愛します)


学生時代に仮想戦記が大好きで、たくさん読みました。
その中では日中戦争・日米戦争は勝てるという説がありますが、今の私は「違う」と思っています。
両国はまぎれもなく大国であり、戦争になったら勝てない相手です。

悲しいですが、これが現実です。

コロナ渦中で、マスクだけみても、日本は単独では立ち行かないことが証明されてしまいました。

日本人は「かりそめの平和」の中で生きているのです。

キャリアプランに記載する必要はありませんが、「災害・テロの次に最悪なリスク」として覚えておくべきことです。

したがって、経済大国であり軍事大国である米中のバランスを取り持ち、その狭間にいることを忘れずに「友好と警戒」を続けるのが日本の生き残る道です。

公平な利益分配や文化交流によって「日本とは戦争したくない」「日本と戦争しても損をするだけだ」と思わせたなら、しめたものです。

近年のアジア諸国の躍進をみると、次なる世界平和は、アジア諸国に掛かっているかもしれません。
つまり、「ロマーナ」「ブリタニカ」「アメリカーナ」に続く「パックス・アジア(アジアによる平和)」です。

これは、別の機会に深堀したいと思います☆


②米国

「オレンジプラン(オレンジ計画)」って聞いたことありますか?

そう、厚労省が進める「認知症施策推進総合戦略」、、、じゃないんです!!

日露戦争が終わった1920年代から、米国で研究がはじまった「対日戦争計画」の俗称です。

そうです。米国はずっと前から日本を仮想敵国として研究を続けて、真珠湾攻撃を迎えたのです。(日本もアイディアとして検討されていたそうです)

更に恐るべきは、一部修正があったものの、日本軍の侵攻作戦と、米軍の反撃作戦は経過、ほとんど「オレンジプラン」にて想定された範囲で進みました。

日米開戦の是非は、太平洋戦争の直前に、日本側でも同様に研究され、最終的に「米国には勝てない」という結果が出てました。

それを描いたのが「昭和16年夏の敗戦」です。

戦後、さまざまな批判・検証が繰り返され、名著「失敗の本質」でも原因究明がされました。

米軍にも陸海軍の対立はあったようです。「オレンジプラン」は完璧ではありませんが、計画作成の過程において、他にも学べることがたくさんあるので、別の機会に深堀したいと思います☆


<小括>
米国は友人であれば、気さくで頼りになりますが、その本質は「牙を隠した虎」だと思います。
虎は単独で行動します。
そして、獲物に音無く近づくいて、息を潜めて一瞬で仕留めます。


③中国

「眠れる獅子」といえば?

そう、かつての清王朝です。

清王朝末期、あのナポレオンが「眠れる獅子」と評したので、欧米列強は警戒していましたが、アヘン戦争以降は「獅子じゃない」という認識に変わりました。

今の中国はどうなのでしょうか?

ここも、教科書的にいけば、19世紀以降、欧米列強の植民地化により清王朝が衰退し、中華民国が建てられます。

日清戦争、日中戦争を経て、中華人民共和国となり、戦後は国際連合の常任理事国となりました。

現在は「世界の工場」といわれるまでに発展しています、、、というところですね。

中国は、日本の文化的な父です。親しみを込めると、兄のような従兄弟のような存在かも知れません。

しかし、黄河文明まで遡れば数千年を誇る文明国です。まごうこと無きアジアの盟主です。

日本が経済的・国際的に中国を上回ったのは、近現代史だけ見れば、実はわずか1世紀です。

その証拠に、説明は不要ですが、現在の中国は良くも悪くも世界の中心になりつつあります。

また、戦略論の原典である「孫子の兵法」を生み出した国であることも忘れてはなりません。

<小括>
「眠れる獅子」は清王朝とともに滅んだのではなく、「中華民国」「中国」に姿を変えて今も生きています。
しかも、まだ半覚醒です。
獅子(ライオン)は縄張り意識が高いため、常に群れで行動します。
虎と同様に獲物を見つけたら気配を消して、少しずつ獲物に近付いて一気に仕留めます。


総じて平和論や教訓は、他のクリエイターの方におゆずりまして、以上となります。

最後まで、お目通し頂きありがとうございました!


            参 考 情 報

★太平洋の由来(invincible houndさん記事より)https://note.com/shinpeianzai/n/n497f1a389153 


★オレンジプラン


★オレンジ計画


★失敗の本質


★昭和16年夏の敗戦


★紺碧の艦隊(荒巻義雄 小説・コミック・OVAあり)


★旭日の艦隊(荒巻義雄 小説・コミック・OVAあり)


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