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読書感想 キャリアデザイン入門[I]基礎力編

キャリコン仲間とのプロジェクト参考のために読みました。

<巻頭より>
・基礎力を鍛えて適職への道を開く
・「自分探し」の落とし穴から抜けだそう!
・対人能力、対自己能力、対課題能力等、仕事に必要な力をどう身につけ、今後のステップにつなげるか実践的に解説
・仕事を楽しみながら、高い成果をあげる職業人生を過ごすにはどうしたらよいかを考えるのが「キャリアデザイン」
・就職後、どのように能力を身につけていったらよいか悩んでいる人向け(~30代半ば)
・いつ、どの時期に若手社員がスランプに陥りやすくなるのか、対処するタイミングがわかる


初代リクルートワークス研究所 所長(現アドバイザー)・大久保幸夫さんによる名著の第1弾です。(第2弾は「専門力編」)



リクルート流のデータに準拠した論調は、わかりやすいの一言です!


<本書の流れ>(3部構成)
各部の概要

本文(中項目)・図表・データ

注(用語、研究者など)

私が特に勇気づけられたのは、キャリア形成について「はじめは筏下り」という解説です。目の前の急流をいかに乗り越えるかの連続によって力をつけていく。
新社会人から30代半ばまでは、どこのゴールに向かっているかわかなくてもいい。そのプロセスが重要であるという内容に「これまで迷いながらも頑張ってきたことは無駄じゃなかったんだ」と思えました。

この経験をもとに30代半ば以降は、「山登り」へスタイルを転換してゴールを見据えながら歩んでいくというものです。そちらは第2弾の紹介でふれます。


「キャリアプラン」という言葉が一時流行しました。多くの人は計画を立てることに執心しましたが、仕事も人生も計画通りには行きませんよね。しかし計画を立てた本人は悩み、不安になり、「自分探し」の旅に出た方も多かったはず。
本書は、現実に戻るにせよ、旅を続けるにせよ「地図」になる本だと思いました。


新卒の入社式のとき当時の人事課長のスピーチが印象的でした。「キャリアプランは計画なので破綻することもある。でもキャリアデザインはあなた自身のビジョンだから、変化することはあっても壊れない」という内容。

社内の異動が多かったので、人間関係や経験値がリセットされる辛さを「キャリアデザイン(自分の望ましい未来像)」が心の支えになったのを思い出しました!


余談です。
あるビジネス雑誌にてタイムマネジメントの特集があり、大久保さんの記事が紹介されていましたが、『15分単位のスケジュール』は絶対に真似できないと思いました。単純作業は除き、私の場合だと企画系は答えがでないままタイムアップです(笑)

【メモ】◆2点×5項目=10点満点(良い2 やや良い1 普通0)
①文量    :2
②初心者向き :2
③図表    :2
④事例    :2
⑤データ   :2
    合計 :10点   

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