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私の詩(El Sventramento)

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スペインやポルトガルを舞台に、細菌やキリストの詩を書いています。こちらに掲載していきます。
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2024年1月の記事一覧

詩「犬蠅」

「犬蠅」 黒実 音子 ◇ 蔑みの言葉を吐き出せ!! 湿度の高い沼地にその言葉は相応しい。 捕鯨船…

詩「ポルトガル牡蠣ⅡL'Œuvre de Dieu」

「ポルトガル牡蠣ⅡL'Œuvre de Dieu」 黒実 音子 ◆ アルカションに嵐が来る。 アルカショ…

詩「生活困窮者のファド Fado dos Pobres」

「生活困窮者のファド Fado dos Pobres」 黒実 音子 ◆ 泥の貝を食べ続けた者が 顎口虫症(ニャ…

詩「黄土色のヒキガエルが這い回る、この荒野で」

「黄土色のヒキガエルが這い回る、この荒野で」 黒実 音子 ◇ 小麦粉を塗した様な 乾いた白…

詩「サウダーデ」

「サウダーデ」 黒実 音子 ◇ 愛とは、 かつて自分自身であった石や、木片や、他者に湧く 執…

詩「渇き(シクス)をその骨に受け」

「渇き(シクス)をその骨に受け」 黒実 音子 ◇ 藻類(シストセイラ)の茂る海底から高挙へ!! …

詩「サルコペニア」

「サルコペニア」 黒実 音子 ◇ 有り余る端数により地上に生まれ、 肉の喪失(サルコペニア)により 打ちひしがれながら 葬儀と墓石に続く黒い絨毯(パシリョ・デ・ボーダス) を歩いてゆく。 祭壇に続く身廊(ナヴィス)には 無数の肉蠅(サルコファーガ)が集り、 親族には、 いずれ自身の肉を土中で喰らう蛆共を伴侶に・・ ホサナ!! 【1000視聴突破ありがとうございます♪】 「墓の魚」のラテン詩と、 メメントモリ曲の融合した 第一弾・配信コンサート 「死んだ珪藻とマキシロポー

詩「もう何も残っていないという救済」

「もう何も残っていないという救済」 黒実 音子 ◇ 私達は暗闇の大嵐の中を突き進み、 楽園…

詩「沼地の金網には、巨大な蛾の死骸が掛かり・・」

「沼地の金網には、巨大な蛾の死骸が掛かり・・」 黒実 音子 ◇ 沼地の金網には、 巨大な蛾…

詩「人間の肉に鉄という病を撃ち込んで脂質過酸化を起こして無意味に死ぬ」

「人間の肉に鉄という病を撃ち込んで 脂質過酸化を起こして無意味に死ぬ」 黒実 音子 ◇ 熱…