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成犬の販売ができない理由

ペットの実家では、8つの条件を満たした優良ブリーダーとそこで生まれた子犬・子猫を紹介しています。

成犬を迎えたい人は多い。

「もう66歳だから、今から子犬を迎えるのは難しい」
「子犬のしつけは大変」
「おとなしい子がいいけど、子犬の時は性格が分かりづらい」


「だから成犬(大人の犬)を迎えたい。需要はあるのに、成犬を販売しない理由はなんですか?」

という問い合わせが多いです。

成犬を迎えたいという需要は意外とあるのです。
需要があるのに成犬を販売しない理由は、子供をつくれる年齢の犬を所有することは難しいからです。

女の子には生理(ヒート)がきて、それをみて男の子は興奮し、交尾しようと試みる。いつもより凶暴になっている子もいます。

この状態で、なんの問題もなく引き取れる飼い主さんは強者です(笑)

しかも、ブリーダーのような環境ではいつの間にか犬が妊娠をしている可能性だってあります。
これは販売者も購入者も考えるだけでゾッとします。

このような理由から、やっぱり1歳未満の子犬が売りやすいです。

そのため、ペットショップは1歳になる前に大幅値引きをし、ブリーダーの場合は、親(繁殖犬)にします。

じゃあ成犬を迎えることはできないの?


できます。ただ販売ではありません。

成犬を迎える時は、保護犬もしくは繁殖引退犬の譲渡が一般的です。

譲渡とは、その犬を譲ります。という意味で使われています。

譲るときの条件として、その犬にかかった費用、例えば避妊手術代やワクチン接種代などの支払いをお願いされていることが多いです。
そのため、売上にはなりません。

特に繁殖引退犬の場合は、全うなブリーダーであれば良い食事を食べて適正に管理されてきた犬のため、一緒に暮らしやすいというメリットがあります。

ですが、一般的に繁殖引退犬は保護犬として扱われます。(超重要)

その理由は、ブリーダーが動物愛護団体に里親募集をお願いすることで、ブリーダーが飼育放棄をしたという意味になるからです。

ですが、それは保護犬でしょうか?
詳しい業界の裏話はこちら

繁殖引退犬の家族募集開始

ペットの最後のおうち

「ペットの最後のおうち」はブリーダーの声からスタートしました。

「繁殖引退犬をブリーダーが直接譲渡できる環境を整えてほしい。」という内容でした。

ブリーダーが所有している子育てを終えた繁殖引退犬・猫、そしてハンデのある子犬・子猫の多くは、

ブリーダーからではなく、動物愛護団体から新しいご家族に引き渡されることが多いです。

この場合、ブリーダーはどのような家族に引き取られたか分かりません。

一緒に過ごした犬・猫と、もう二度と、出会うことはないのです。

動物を愛しているブリーダーは、名前も顔も分からない人ではなく、

大切な犬・猫を信頼できるご家族の元へ引き渡しをしたいと願っています。

「ペットの最後のおうち」では、
繁殖引退犬・猫、そしてハンデのある子犬・子猫を
ブリーダーが直接、ありがとうを込めて里親さんに譲渡していきます。