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子育て中の正しい水着の買い方はこう

今年の夏は、ずっと買おうと思っていたモノを買った。
なにを買ったかというと、水着である。

水着を買うなんて、大学生以来だ。

西銀座ビルの地下で接客してくれた店員さんは、溌剌とした若い女性で、前回水着を買ったのはこのくらいの年だったかもな…と遠い目になった。

彼女は「こっちは若いママむけ」「そっちはパレオつきでリゾートむけ」「あっちはシニアむけ」など、丁寧に水着売り場を案内してくれた。

「こういうの、お似合いになりそうですよ!」とおすすめされたワンピース水着が置かれていたのが「若いママむけ」コーナーということもあって、気をよくした私はキュロットと合わせてそれを購入した。

2マン5センエン。

いっしょにいた夫が「水着ってそんなにすんの!?」と瞠目していた。





自宅から自転車で十分ほどの場所に、区民プールがある。
私は、おむつがとれた娘と水遊びがしたかったのだ。

ワンオペのとある土曜日。
いざ、プールへ!

足洗い場や、勝手に頭からふりそそぐシャワーが、小学校の体育みたいで懐かしい。

子どもが何十人もいて、色とりどりの浮き輪やビーチボールを持って、はしゃいでいた。

行く前は「どんな恰好をしていくのがいいんだろう?」とドキドキしていた。「区民プール」「水着」で検索もした。(めぼしい情報は何もヒットせず)。でも安心した。いろんな成人男女がいる。スポーツ水着の人、全身を覆うどろぼうスタイルの人、ビキニの人。

みんな子どもとキャッキャ笑いあっていて、プールサイドでおにぎりを食べたり、腹ばいになって甲羅干したり、とってもリラックスした様子。区民プールってこんな感じなんだ!また来たいな~、と早々に思う。

三歳の娘はウォータースライダーの対象年齢に達していなかったし、スプリンクラーすら怖がっていた。それでも、いっしょに流れるプールを散歩したり、私がおんぶしてただプールを歩くだけで、充分にたのしんでいる様子だった。

娘がうれしそうに笑っているのをみて、私も満足だった。





寝かしつけのタイミングで、娘に「きょうはなにがいちばんおもしろかった?」と尋ねてみた。

すると「おそとに、ごみばこがあったこと」という返事。

帰宅途中、パン屋さんが、無料でかきごおりを配っていた。
空き容器を捨てるためのゴミ箱が、入口脇に臨時で設置されていたのた。


そこか。


プールの感想はあるかなと思い、「○○ちゃんはきいろい水着だったよね。おかあさんは、なにいろだったっけ?」とたずねてみた。

「おかあさん、みずぎ、きてなかったじゃん」

「!?」

「はだかんぼうだったでしょ」
「みんなは、みずぎきてたけど、おかあさんだけ、はだかだったよ」
「わすれちゃった?」





動転して外の洗濯物を見に行ってしまった。


ちゃんと水着は掛かっていた。

心のきれいな三歳児には、水着は見えていない。
夫は値段しか見ていない。

区民プールは、すっぴんで、ただ水とたわむれて楽しむ場所!

水着にかぎらずだけど、ホントみんな、好きなもん着たらいいよね。という話。

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