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Juliette bijou シリーズについて

Petit écrin étoile(プチエクランエトワール)のeriと申します。ハンドメイドでアクセサリーを製作しています。

今回はJuliette bijou シリーズについての記事を書きます。

このシリーズは「ジュリエットの涙」をテーマに、共通してしずく型のパールを使用しています。

アイテム展開はヘッドドレスと耳飾り、色は「寒色」と「暖色」の2色です。
涙は涙でも悲しく冷たい涙と嬉しく暖かい涙があると考え、この色展開になりました。

Juliette bijou ヘッドドレス

ビジューが輝く、クリップタイプのヘッドドレスです。

サイドのキラキラはビーズ刺繍で作っており、一粒一粒ビーズやパールを縫い付けています。
中央に四角いクリスタルを、よつ角から外側に向けてしずく型のパールを配置し、ビーズやパールを使って大きな菱形のようなモチーフを作りました。
紋章のような雰囲気にしたかったのでそれぞれ使用するビーズの色の数を絞りつつ、竹ビーズや大きめのパール等を使用し、光の当たり方が少し複雑に見えるように作りました。

ヘッドドレス中央は「寒色」は水色とライトブラウンの、「暖色」はコーラルと黄銅色のブレードを使用し、両側に細いリボンのフリルをつけています。
ブレードはマットな印象ですがほんのりラメが入っており、近くで見るとほんのりきらっとしています。

土台のフリルには優しい光沢のサテン生地を選び、ギャザーをたっぷり寄せました。やわらかくてスルスルとした手触りも大好きな布です。


このアイテムで特にこだわったのが色選びです。
材料を選ぶ際に全体を通して肌馴染みを意識して色選びをしています。

【寒色】


布とブレードが先に決まり、それから他の材料を選びました。
特にブレードは一目惚れでした。水色とライトブラウンの組み合わせがとても可愛くてどう使うかとても悩んでいた資材です。
サテン生地も素敵で、暖色のピンクと共にこの生地を使うことを決めた時に「ジュリエットをイメージにしたい」と思いました。
ブレードとサテンフリルの間は非常に悩みましたが、サテンの青緑が比較的はっきり主張する色味であったため、その面積を少し減らす意味でもブレードに寄った薄いグレーのフリルを選びました。

土台のセンターラインがふんわりした印象の分、ビジューに関しては色味でメリハリをつけたいなと思い、中心と縁取りに濃い色を選びました。
中央のクリスタルはひときわ目立つよう、青ではなくエメラルドのような緑色を使用し、遊びを入れています。
冷たい色が中心の中で黄味がかったしずく型パールが浮かないか心配でしたが、このエメラルドがうまく調和を取ってくれたみたいで良かったです。
悲しい時の涙も、目からこぼれたその時は体温を感じるくらいの暖かさがあるので、この色でも生成りっぽいパールを使いたいと思って選びました。

【暖色】

こちらも布とブレードが先に決まりました。
このサテンのピンク色がとても綺麗で、また違うアイテムでもこの布使いたいなと思っています。甘い感じにもクラシカルな感じにもあう布だと思います。
ブレードと布が二つとも近い色味だったため、寒色の時とは逆に境目をはっきりさせたく、間のフリルにはを暖かいブラウンを選びました。

ビーズ刺繍の部分に関しては少しぼんやりときらめく印象にしたく、優しいトーンのものを中心に選びました。
中央のクリスタルはクリスタルゴールデンシャドウという色名のものを使っています。淡く陰りがあるような綺麗なゴールドでとても気に入っています。
縁取りにはローズピンクのパールを使用し、甘さを加えました。

Juliette bijou イヤリング/ピアス

大きなしずく型のパールが揺れ、存在感のある耳飾りです。
こちらも黄色味がかった優しい色のものを使用しており、下部にはゴールドのツタがはったような座金をつけてよりクラシカルな雰囲気に仕上げました。

寒色も暖色もそれぞれヘッドドレスに使用したものと同じ色のパールとクリスタルを使っています。
寒色はライトグレーの、暖色はライトブラウンのパールでお顔周りに優しい華やぎを与えてくれます。
ビーズ刺繍のデザインは耳につけた際に外側に向かって一部が開かれているようなデザインにしました。
細長いビーズの角度や隙間を埋めるビーズのバランスが難しく、試作時は何度も何度もやり直しをしながら作った思い出があります。

ヘッドドレスも耳飾りも、使った材料全てがお気に入りなのでまた使える機会があるといいなと思っています。

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