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人類全体の思考の変化の歴史〜聖なる予言を読んで

こんにちは!アロマ心理学開発者大島鶴枝です。

本日は、『聖なる予言ジェームズ・レッドフィールド著』の第2章『今という時』の歴史学者の見解と、『風の時代に自分を最適化する方法〜Yuji著』合わせて、人類の歴史の思考の変化(魂全体の成長)の歴史を見ていきたいと思います。

『聖なる予言』は、物語です。

南米ペルーの森林で古代文書が発見され、9つの写本と呼ばれる文書を主人公が、まるで何かに導かれるかのように、人との出会いを通して、学び、意識の変革を起こしていく物語です。

『風の時代に自分を最適化する方法〜Yuji著』の西洋占星術から見るエレメントによる時代のセンターの入れ替わりのよって、人類全体が、どう思考を変化せていったのか。

英雄たちで語られ、作られた偏った歴史ではなく、人類全体の意識の変革によって、作られてきたことがわかる内容となっています。

2020年12月22日から風の時代に突入しました

西洋占星術では、人類の歴史には220年ごとに、時代が移り変わり、その時代の核となる人、空気、場所が入れ変わると言われています。

火・水・風・土の4つのエレメントが約200年毎に入れ替わる時、人類の手には負えない、どうしようもない出来事がやってきて、その時代の中心となるエレメントが変わるのです。

2020年は、西洋占星術では、”新旧交代の節目”とされている年です。

目に見えない新型ウイルスの蔓延によって、今までの生活が一変し、人と直接関わることができなくなり、人々は、家で、自粛を余儀なくされました。

この出来事は、土の時代の価値観を大きく覆し、人類を強制的に移行させるきっかけとなりました。

今までの当たり前が当たり前ではなくなる。それが風の時代の到来なのです。

風の時代とは?

風のように軽やかで、目に見えないものに価値が置かれる時代。

それが風の時代です。

過去を遡ると、『個人』『仲間』『チームワーク』といった特徴が目立ち、多くの天才が今もなお残る思想や宗教を作り上げてきた時代に入ったのです。

風の時代が作り上げてきたものを時代を振り返ってみていくと、「歴史は繰り返す」といった出来事が、どんどん浮かび上がってくるのが理解できます。

少し遡って、風の時代とはどんな時代だったのかをみて行きましょう。

前々々回の風の時代(紀元前460年〜紀元前220年ごろ)

この時代の詳細なエビデンスはあまりないのですが、この時代は、中国、ギリシャが栄えた時代です。

古代ギリシャでは、ソクラテス、プラトン、アリストテレスなど、中国では、釈迦、孔子などの偉大な思想家を幾人も生み出し、彼らが没後2000年以上の時がたった今でも語られる『永久不変』なる精神・哲学を世に残した時代だったのです。

アロマテラピーの歴史では、医学の父『ヒポクラテス』が、健康は香油風呂に入り、香油マッサージを毎日行うことであるという言葉を残しています。

思想家以外でも、ギリシャマケドニアの王アレクサンドロス大王が歴史上最も成功した軍事指揮官と言われていますし、

中国では、始皇帝によって初の中国統一を果たすなど、ボーダーを超えていった英雄たちによって、まさに風のように天才・鬼才と呼ばれる人たちが一気に世界を変えていった時代だったのです。

前々回の風の時代(390年から630年頃)

この時代は、紛争、移動、国と国都の統合が多く行われた時代で、特に中央・西ヨーロッパを中心として多くの民族が滅したり、国が興ったりする時代でした。

ゲルマン民族の大移動は、疫病の蔓延、高齢人口、気候変動などによって起こったと言われていますから、今の私たちの問題と、シンクロしているものがあるなあと感じます。

日本では、仏教が伝来。欧州では、ローマ帝国が勢力を拡大する中、キリスト教が拡散。

西アジアでは、ムハンマドがイスラム教を開くなど、風の時代のキーワードでもある、情報、知識、仲間、交流、多様性、自由など、目に見えないものに価値を置かれた時代だったことがわかります。

時代のセンター(火・土・風・水のエレメント)

この4つのエレメントが時代を作り替えていくわけですが、『聖なる予言』の第2章『今という時』に登場する歴史学者は、

「第二の千世紀が終わる時、つまり現在ということですが、我々はその千年間の歴史を全体としてみることができると言っています。

そして、この千世紀の後半の五百年間(火と土の時代のこと)つまり我々が近代と呼んでいる時期に作られた、ある思い込みに気がつくようになるのです」

と伝えており、この火・水・風・土の4つのエレメントが1周する約千年を振り返ることが、この風の時代を風に乗るかのように、軽やかに生きる上でとても重要なのだと伝えているのです。

前回の風の時代(1180年から1350年)

日本の歴史では、鎌倉幕府の成立〜室町中期にあたります。

それまでは、土の時代(平安時代)の価値観である、縦社会、ヒエラルキー、所有の価値観がしっかり根付き、貴族に土地や財産が集中していました。

風の時代に入ると、鎌倉時代が訪れ、武士も力を持ち始め、集中していた土地や財産が分配されていきます。

世界の歴史をみてみると、モンゴル帝国やオスマントルコの建国といった大帝国が生まれていきます。

中国では、朱子が『大学』『中庸』『論語』『孟子』の『四書』を集大成にした儒教の根本経典を朱子学として確立。

文化的・宗教的・思想的な領域において、多くの著名の士を生んだ時代でもあり、現存する多くの宗教創始者たち、優れた文学や芸術の祖たちが誕生した時でもありました。

欧州の歴史を、聖なる予言では、解説しています。

『この時代の現実は、キリスト教会の権力者によって定義されていた。彼らはその権力的地位ゆえに、人々の心に大きな影響を与える力を持っていました。教会の権威者が現実だと描いた世界は、何よりも、宗教的なものでした。彼らは、生活の中心に、神の人類に対する計画という考えを置きました』

風の時代の一つ前の土の時代に生まれた価値観では、生まれた家が百姓か貴族のどちらかになり、それは努力しても変えられない階級制だったのです。

そのため、風の時代に入り、人類は、心の拠り所を求めて、教会に祈りを捧げます。

教会は人類を宇宙の中心に置き、その周りを宇宙全体が取り囲んでいると説明し、魂の救済を得るか、失うかは、教典に書かれている神の言いつけに従っているか、悪魔に魅入られたかを、聖職者がテストし、判断することで、人の心を支配したのです。

前回の風の時代も、『風』ならではの見えないものに価値があるといった思想の中で、時代が作られていますが、

この時代の権威を握っていたのは、宗教で、教会が犯した『人を支配する』というこの罪によって、人々は、目に見えないものに価値を置く時代から、どんどん、目に見えるものに価値を置く歴史を辿っていくのです。

水の時代(1425年〜1663年頃)

そこから水の時代へ突入します。日本の歴史では、戦国時代にあたります。

水の時代は、大航海時代と呼ばれ、新たな新天地を求めたポルトガルやスペインが、海(水)を渡って新大陸へ進出して行きました。

水のように1つのところに溜まらない、融合するといった時代のセンターによって、宗教改革が行われ、今までのヒエラルキーが崩壊した時代です。

この時代の人々は、キリスト教会への不信感を募らせ、どんどん信仰心を手放して行きます。

教会は、自分たちこそ神と人をつなぐ唯一の解説者であり、人の心を左右できる唯一の存在と言いながら

純潔の誓いを破ったり、政府の役人から賄賂をもらうなど、不正を行い、民衆をコントロールしていたことが明るみになっていくのです。

このことで、マルチン・ルッター率いるグループの反乱によって、鳳凰を頂点としたキリスト教からの分離を主張します。

もう、人々の心を支配するのは、やめよと、彼らは腐敗した教会に要求。

教会は力をなくします。今まで教会が現実を定義していたものが、大きく崩れ、人々は、人から定義されることに慣れ、思考するということを忘れていたことに気がつきます。

キリスト教会の不義によって、今まで定義されていたもの(教会の教えに従えば、魂は救われる等)が崩れ、何が本当なのか、わからなくなり、人々は、不信感を募らせ、自分たちが生きる意味を見失っていくのです。

火の時代(1663年ごろ〜1750年頃)

日本の歴史では、徳川幕府のように後継者を出すシステム等々、家柄と血筋がものをいう時代に突入しました。

世界の多くの地域で、君主制、王政が敷かれており、絶対王政・階級固定主義によって、

王族、貴族階級・騎士階級と続きその下には、一般人が続く国家が出来上がっていました。

火の時代は、燃え盛る芸術の時代です。

歌舞伎、浮世絵、美人画、訳者絵が多く描かれ、欧州では、バッハやベートーベンなどの多くの偉大な音楽家を生み出しています。

この時代は、大激動の時代でした。

世界の古い見方は、至る所で崩壊。

1600年までに、天文学者は、太陽も月もキリスト教会が主張するように、地球の周りを回っているわけではないと完全に証明したのです。

地球は、何十億という星を持つ銀河系宇宙の中の太陽という”小さな星”の周りを回っている、”1つの小さな惑星”に過ぎなかったのです。

ここでとても重要なのが、人類が、宇宙の中心であるという確固たる存在意義を無くしたということです。

今までは、天気や植物の成長を見ても、誰かが突然死んでも、神か悪魔のせいにできたのに、前回の風の時代の思想が、崩壊したことによって、人類は、神の本質と人と神の関係について、新しく定義し直す作業が必要になったのです。

長きにわたり、自分で考えることをしないで、人の手に委ねた罰がやってきたのでしょう。

ここから時代は、私たちが今まで生きてきた土の時代へと移り変わり、人は目に見えるものだけを追い求めるようになるのです。

私たちが生きてきた土の時代(1750年〜2020年)

日本では、200年続いた徳川幕府が終わりを迎え、明治政府が発足。外国との戦争や交流が行われていきます。

ここから私たちが生きてきた200年が始まって行きます。

この時代は、人類が行動様式を変えるパラダイムシフトが起きた時代でした。

18世紀半ばから始まる『産業革命』がまさにそうです。

イギリスから始まった産業革命は瞬く間に広がり、物質主義、大量生産、大量消費主義の風潮が広まります。

最初のパラダイムシフトは農耕革命。

紀元前7000年頃、農耕革命で農耕・貯蔵ができるようになったことで、人類は、食料難や飢餓のリスクから解放されました。

セカンドパラダイムシフトである産業革命では、王政や主君に仕えるという”出資をベースにしたヒエラルキー”が支配する世界から経済が支配する世界へと移行。

物質的に豊かになることで、資本家が誕生し、所有=豊かさという目に見える価値観に重きが置かれる時代へと突入したのです。

土の時代のキーワードは、お金、土地、所有、ステータス、肩書き、安定などです。

今までの階級制がなくなったことで、誰もが働いた分だけ、所有することができ、その所有が目に見える形で、豊かさを表す時代。

人々は、結婚したら土地を買い、マイホームを手にいれ、働いてそのローンを支払って生活する。

心ではなく、目に見えるものしか信じない時代に私たちは生きてきたんですね。

人類の快適さが産んだ自然破壊

この千年を振り返り、その上で、前回の風の時代に戻ってみると、

私たちは、神と人間の魂がきちんと定義されていた時代に生きていたことがわかります。

そして、教会の不正によって、定義が崩壊。

聖なる予言では、その結果、本当の真理を発見、報告するために、探検家たちを派遣し、待っている間に、私たちは、現世的な目的に囚われてしまったと語っています。

「私たちは自分自身と子供達のために、より快適で楽しい生活を作り出す決心をした。そして、ほんの400年間で、私たちの思い込みは、生活のあらゆる快適を生産できる世界を作り出したのだ。

問題は、自然を征服し、自分の生活をより快適にすることだけに集中したこの強迫的な衝動が、地球の自然を汚染し、破壊寸前までに追い込んでしまったことだ。

私たちは、このまま進むことができなかった。」

誰でも、生まれに関係なく、頑張れば豊かになれる。

今まで、生まれによって、あらゆる差別を産んでいた社会からの解放で、人類は、個人が豊かになる世界を作り上げることに成功しました。

でも、それは、心の拠り所を奪い、信仰心を否定し、全てのものに科学的に裏付けられないと信用されない世界の始まりもありました。

『24時間働けますか?』と歌ったCMが地上波に流れ、私たちから、自由な思想や時間を奪っていった土の時代。

その時代が終わるために、新型ウイルスが蔓延し、強制的にサードパラダイムシフトである『情報革命』の時代へと突入した。

私たちは、この風の時代をどう生きればいいのか。

それは、風のように軽やかで、喜びや楽しさに重点を置き、人と人が好きなもので繋がり、快適なコミュニケーションによって、心の豊かさに価値をおく。

直接的な人との交流がたたれたからこそ、たくさんの人が、時間を有効に使い、本来の自分の快適さ、幸せってなんだろうって考えるようになったように思います。

たくさんの人が、風に乗るかのように、軽やかに、本来の自分で生きることができますよう、祈っています。

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