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『森が消えれば海も死ぬ』著者:松永勝彦氏の本を読んで

こんにちは!アロマ心理学開発者大島鶴枝です。

本日は、地球温暖化と植物、生物の生態系についてお伝えしていきたいと思います。

生命の誕生

46億年前、地球が誕生したときの大気は、二酸化炭素と窒素、塩化水素ガス、アンモニア、水蒸気などで構成されていました。

地球が冷え、鉄やアルミニウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルができると、38億年前に、やっと地球に初めの生命としてバクテリアが誕生します。

そこから3億年経った35億年、海に単細胞の植物性プランクトン(らん藻)が誕生します。

この植物性プランクトンが初めての光合成生物で、この生物が、酸素を生み出し、酸素分子にもう一つ酸素原子がくっついて、オゾン層(O3)ができます。

生命誕生から30億年かかって、約4倍の年月がかかってやっと陸上に生物が誕生したのです。

樹木の偉大さ

光合成生物である植物は有機性生物です。

私たち人間と違って、自分で自ら有機物を生み出すことができます。

その植物が、長い年月をかけて緑の地球を生み出したのは、まさに奇跡。

そんな地球が今、地球温暖化によって人間が住むことができない環境へと変化しようとしていることを知っていますか?

その原因は、人類のこれまでの歴史が物語っています。

これまで幾度となく、人類は自然環境を破壊する行為を行なってきました。

人間という生き物は、地球を酷使しながら自分たちの楽園を築いてきたのです。

そのつけが今まさに、人類の存続という大きな問題となって、因果が巡ってきている。

それが地球温暖化です。

環境破壊の始まり

人類が環境破壊を行なった最初の歴史って知っていますか?

実は、エバンゲリオンやもののけ姫のフレーズで出てくる『神殺し』が
歴史上起きたというお話があるんです。

その歴史上起きた出来事を綴ったのが『ギルガメッシュ叙事詩』
メソポタミア神話に書かれています。

現存する最古の叙事詩『ギルガメッシュ叙事詩』には、ウルクの王ギルガメッシュがエンキドゥと一緒に、森の神フンババを退治し、森を征服したと書かれています。
実は、この森の神『フンババ』を退治したことが神殺しの所以。

現在の北シリアに存在したエブラ王国(B.C3千世紀後半、B.C2千世紀前半年)がまさに、その舞台です。

B.C2250年ごろ、突然アッカドの王サルゴンと、その孫ナラム・シンは、エブラ王国を侵略します。

メソポタミア南部に位置するアッカドは、森林がなく、神殿の建築剤、船の材料などがありませんでした。

エブラ王国の神殿には、大量のレバノン杉が使用されていたことからアッカドの王が、レバノン杉(ヒマラヤスギ)目当てに、侵略したのではないかと言われており、これが元となってメソポタミア神話となったのです。

つまり、メソポタミア神話に登場する主人公であるギルガメッシュとエンキドゥは、アッカドの王サルゴンとその孫ナラム・シンであり、森の神フンババは、エブラ王国ということになります。

腐敗しにくく材質が硬いレバノン杉(ヒマラヤスギ)と糸杉(サイプレス)はソロモン王の神殿(モーゼの十戒が納められた神殿)やノアの方舟の材料にもなったと言われている素晴らしい針葉樹です。


この素晴らしい樹木が原因で、メソポタミア神話の神殺しが歴史上で実際に起こったこと。

それが、今なお続く現代の森林破壊の始まりで、この時、初めて人間は、森林伐採というパンドラの箱を開けたことになり、そのせいで、幾度となく環境破壊が行われていったのです。

森が消えるとなぜ海も死ぬの?

植物と海とは密接な関係があります。

この本によれば、海岸の森林『魚つき林』が海に大きな影響を与えているというのです。

今は人間が防波堤を立てたことによって、減少傾向にあるアジアに生息するマングローブ(7種類くらいの群生した林のこと)。

マングローブのそばの海には、さまざまな海の生物が生息していました。

樹木が海岸沿いにあると、日陰ができます。

地球温暖化は、海面の温度上昇と深い関係があります。

マングローブの日陰によって、海面の温度の上昇を抑え、海全体の温度が低く保たれることで、海から出る二酸化炭素の発生を防ぐことにつながり、地球温暖化を防いでいる役割があったのです。

海岸の森林『魚つき林』には、そこに住む海の生き物にとって、とても重要な役割がありました。

実は、海岸の森林『魚つき林』のそばにいる生物は、ほとんど陸の昆虫を食べて生息していたのです。

夏には、落葉樹から1日10グラムの昆虫が海面に落下していたため、食べるものに困らない環境となっており、そこに住む魚は生息でき、漁師がその魚を取る漁業が盛んになっていたのです。

それだけではありません。

海岸の森林『魚つき林』があることで、落ち葉が土にかえり、鉄分を豊富含んだ土が海面に流れます。

実は、海の植物には、窒素、リン酸をそのままでは吸収できないという点があるため、海水に溶け込んだ鉄を介して取り組む必要があり、それがこの海岸の森林『魚つき林』によって、鉄を含んだ海水となっているという仕組みだったのです。

でも、この海岸の森林『魚つき林』やマングローブを伐採し、人工の防波堤に変えたことで、海は貧血状態となり、海全体の魚の量が激減している。

だから、森が消えれば海の死ぬということになるのです。

まとめ

人類が歴史上、行なってきた環境破壊。

森林を伐採し続けたつけが、今、地球全体を人類が住めない状態にしようとしています。

植林をしている漁業を営む方や林業の方などもいますが、この地球温暖化を防ぐには、1人1000本の植林が必要で、すぐに解決できる問題ではないと思っています。

これ以上、植物が減少すると、取り返しがつかなくなる。

地球温暖化によって、人類は滅びる運命なのか。

私はそうは思っていません。

この地球を守る気持ちを一人一人が持つことで、あらゆる人たちが手を取り合って、この素晴らしい緑の楽園を守ることができると信じています。

私はアロマセラピスト。

私にできることは植物の素晴らしさを伝え、植物に目を向けてもらえるきっかけを作ることだと思っています。

今、自分ができることをやって、真摯に取り組んでいく。

地球と共に生かされている私たち、人間の宿命だと思って。

これからも植物の素晴らしさを伝えていこうと思っています。

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https://petit-bon-aroma.com/guidebook/


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