今は気にしないで黒いカバンを使っています。
教会に通うと、礼拝があります。
礼拝では、黒い服をあんまり着ません。
非常にざっくりいうと、結婚式で黒い服を着ないのと同じようなノリです。
そういうのがあったので、自分としては普段も黒いもの着たり持つの微妙だなーと思ってました。
神様のためとかじゃなくて、教会の人に、あいつ黒いもの持ってるやんけ、しばいたろかって思われたら嫌だなっておもってました。(注:絶対思われない)
会社に派手なスニーカー履いていったらなんか思われそうだしやめとこうかなっていうのと同じようなものです。
実際はだれも何も思わないのに!
ついこの前、黒いカバンを持って、普段会わない友人2人に会いに行きました。
夜だし目立たないだろうし、いいだろう。ていうかこのカバン以外、ふさわしいものがなかった。
そう思い、ひとまず気にせず持ってきたものの、中にパンパンに衣類や仕事グッズを詰めていたため、意外と存在感のある黒いカバン。
あー黒いなー、黒い。黒いんじゃないかなー。
繰り返しますが、黒いカバンってだけで教会の人に文句を言われることは、断じて無いです。
ただ単に、私が人目を気にしすぎていました。
黒いなー黒いなーと思っていたんですけれど、ようやく友人にも会うことができました。
久しぶり、久しぶり、と喜びを分かち合い。そうして、よくよく見てみると。
2人の友人は、2人とも真っ黒カバンでした。3人とも同じくらいに大きな黒いカバン。
みんな黒いんかーーい。
2人とも、どこにも黒いカバンなんか見えていないかのように、楽しそうにわたしを迎えてくれ、楽しそうに一緒に過ごしてくれました。
わたしは友人に会うまでの間、ずっと、どうでもいいことを気にしては迷っていたのでした。
絶対黒いものを持ってるくらいで、だれも何も言わないのに。こういうとき、自分、ちいせえ人間だなあと思います。
きっと神様は、わたしが小さいことで悩むのをご存知で、前もって友人たちに、数あるカバンの中から、黒いカバンをチョイスして持って来させたんじゃないかとすら思いました。
黒いカバンくらいで、だれも怒らんから!と神様に笑われているようでした。
小さく小さなミジンコになった気分で、それでも楽しそうな友人と楽しく過ごして帰りました。
自分、小さーっ、小さっ。
神様はでかいっ、
と思いながら電車に揺られて帰りました。