見出し画像

しかも、会って2回目くらいの牧師だった。

新年早々、うちの教会の牧師さんに久しぶりに出会った。

お姉さん牧師なのだが、いくつなのかわからないくらい美しい。本当は年齢を知っているが、信じたくないほど美しい。

私は人間の可能性を感じたのだった。

そして、会って早々に牧師から勢いよく労われた。もう、労うスピードが早すぎて追いつけなかった。いま、労っていただいているのか?誉めているのか?かと思えば心配されている?

くそっ、彼女に追いつけない。

空白の暇もなく労われる中で、必死に労い返すスキマを探していた。

正直、わたしよりこの牧師のほうが絶対にはたらいてる。そんな状況で至れり尽くせりに労われても恐れが多い。

しかし、そんな心も知る由もなく、わたしは360度すべての角度から労いつくされ、コテンパン状態だったのだ。

そんな中でやっと出てきた言葉が、
いえいえ、牧師さんにはいつも御言葉を伝えていただいていて、感謝してます…

もうパンチが弱い。
みんんんんな思ってるやつだし。タンスの角に小指ぶつけちゃうやつをあるあるとして言っちゃうくらい弱い。当たり前のこと今さら言うなやい。

このげきよわへなちょこ労いにも、戦闘力MAXの牧師は笑顔で感謝していた。めっちゃいい人だった。RPG始めたてのレベル2のままラスボスに出会って弱パンチでやられた気分だった。

このままではいけない。もっと成長したい。
もっと労える人になろう。そうおもった。

牧師はまだ心配してくれていた。
もう、わたしの母だったんじゃないかと思った。