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詩集 陽光のかほり・・・ 第 86 篇「満ち欠けする心」


月は満ち欠けする
しかし 月そのものは決して 満ち欠けなどしていない
心も満ち欠けする
しかし 誰も 心を誤認させている純粋な意識は 満ち欠けなど 出来ない事を
知らないまま 表層の心に 振り回されていく

日々の 茶飯事に 右往左往し
日々一日と 命の灯火を 茶飯事に 浪費しつつ
やがて決して 満ち欠けしない 意識の 大切さを手に出来ないまま
命の灯火は 慙愧と悔いの 徒労の息で 吹き消される

自分の意思で この世に 降り立った訳ではない
そんな 大切な 基点を 忘れたまま
悲観に暮れ
文句を垂れる 生き物 
過食し 不均整なる 心身に 無意識な 生き物 
満ち欠けする 心? そんなものは ない
それよりも 心を満ち欠けさせている 衝動に 意識を!!
 

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